【サッカー】ハンドの判定基準は? 実は知らない基本のルール

サッカーを遊びでもプレーしたり、試合を見たりした経験がある方なら、「ハンド」というルールを知っているでしょう。「手でボールを扱えない」というサッカーでは最もわかりやすいルールのひとつですが、実は手や腕にボールが当たったからといって、全てがハンドとなるわけではありません。
ハンドは、PKやレッドカードに直結することもある重要なルールなので、正しい判定基準を知っておくと便利です。
ここでは、サッカーの代表的な反則であるハンドの基礎知識をご紹介します。

 


【目次】
■サッカーのハンドの定義
■ハンドを取られるシチュエーション
・故意に手でボールに触れた
・シュートを防ごうと手を大きく広げた
・手に当たって得点が決まった
・ゴールキーパーがハンドになることも
■ハンドを取られないためのプレー方法
■ルールを知れば試合がより深く楽しめる!

 

 

■サッカーのハンドの定義

 

ハンド(ハンドリング)とは、手や腕でボールに触れる反則のことです。サッカーでは、ゴールキーパー(GK)以外のフィールドプレーヤーは、スローイン以外のプレーで手を使うことができません。

 

ハンドは、発生した場所によってペナルティー(罰則)の内容が異なります。通常のハンドであれば相手チームの直接フリーキックで試合が再開しますが、ペナルティーエリア内でのハンドは一発でPKです。
近年はVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入により、ゴールに直結するプレーは慎重に確認されるようになりました。ペナルティーエリア内でのハンドは、特に注意が必要です。

 

また、従来のルールでは「どこからどこまで」をハンドとして扱うかが曖昧でしたが、2020/21シーズンからは「脇の下の最も奥の位置まで」が腕として定義されています。
そのため、肩にボールが当たってもハンドにはなりません。

 

ポイントは、腕にボールが当たった全てのプレーがハンドとなるわけではない点です。避けようのない距離から蹴られたボールが偶然手に当たったなど、通常のプレーの範囲内で意図せずボールが当たってしまった場合は、ハンドにならないケースもあります。


 

■ハンドを取られるシチュエーション

 

腕にボールが当たった際にハンドとなるかどうかは、審判の判断にも左右されるものです。実際にはハンドに見えるようなプレーでも、そのまま試合が続くことはあります。
ただし、確実にハンドになるシチュエーションがいくつかあるため、覚えておきましょう。
ハンドとなる可能性が高い主なシチュエーションは、以下の4つです。

 

・故意に手でボールに触れた

手や腕を不自然に動かした、肩よりも高い位置に手を上げてボールに触れたなど、故意にボールに触れるプレーはハンドを取られます。

ポイントは、「故意に」腕を当てたり、手で触ったりするのがハンドになるという点です。


例えば、シュートを防ごうとしてスライディングした際に、体を支えるために下げていた腕にボールが当たっても、ハンドにならない可能性があります。
一方で、スライディングした際に腕を不自然に横に出していたケースなどは、ハンドになる可能性が高いプレーです。

審判の判断によるので絶対とはいえませんが、覚えておくと試合観戦の際に「なぜハンドではないのか」がわかりやすくなるでしょう。

 

・シュートを防ごうと手を大きく広げた

相手のシュートやパスを防ごうとして腕を大きく広げていた場合も、ハンドを取られます。意図的ではなくても、シュートを防ぐために広げた腕にボールが当たるとハンドを取られるため注意が必要です。

 

反対に、予測できない場所からボールが飛んできたうえに、避けようがない距離にいた場合は反則とはなりません。
ただし、ボールが当たる直前に腕をボールの軌道方向に動かしたり、手(腕)が胴体から大きく離れたりしていると、ハンドになる可能性が高まります。

 

・手に当たって得点が決まった

手や腕に当たったボールがゴールに入った場合は、手・腕の動かし方が自然だったとしてもハンドです。ゴール付近のクロスボールやコーナーキックといったシーンで特に起こりやすいため、プレーの際は注意しましょう。
手に当たった場合はノーゴール扱いとなり、相手チームの直接フリーキックで試合を再開します。

 

ディフェンスの手にボールが当たってオウンゴールとなった場合は、意図的でなければ反則を取らずにそのまま得点が認められるケースもあります。

 

・ゴールキーパーがハンドになることも

ゴールキーパーは、ゴール前のペナルティーエリアであれば、手でボールを扱える特殊なポジションです。
エリア外で手を使うプレーは、他のフィールドプレーヤーと同様にハンドを取られます。

 

また、エリア内であっても、味方から足で蹴られたパスを手や腕で扱ってしまうと反則です。足で蹴り出されたバックパスは、必ず足で扱わなければいけません。
足ではなく、ヘディングや胸トラップといった方法で出されたバックパスについては、そのままキャッチすることが可能です。

 

万が一自陣のペナルティーエリア内でバックパスの反則を犯すと、相手の間接フリーキックで試合が再開します。
直接ゴールを狙うことはできないとはいえ、ゴールに極めて近い距離からプレーが再開するため、失点のリスクが高いです。
バックパスの反則を犯すことのないように、プレーする際は注意しましょう。

 


■ハンドを取られないためのプレー方法

「たまたまボールが手に当たってしまった」など、ハンドは意図していなくても反則になることがあるため、完璧に防ぐのは困難です。とはいえ、プレーによってハンドになるリスクは減らせます。

 

例えば、シュートブロックを試みる際は、できるだけ手を体の後ろで組むように心がけましょう。手を広げた方が相手に威圧感を与えられるかもしれませんが、ハンドになるリスクが高まります。
手を後ろで組んでおけば、ボールが腕に当たってハンドを取られるリスクを大きく下げることが可能です。

 

また、パスを受けた際のトラップミスが原因で、腕にボールが当たってしまうケースも考えられます。フィールドプレーヤーは、足元の基本的な技術を磨いておくことも、ハンドの予防につながるでしょう。

バックパスによる反則の可能性があるゴールキーパーは、試合展開をよく観察しておくことが大切です。誰がどのようにボールを出したのかを見ておけば、味方からのパスを手で取ってしまうミスを防げます。


 

■ルールを知れば試合がより深く楽しめる!
ハンドは見る機会が多いものの、判断基準が難しい反則のひとつです。審判による違いもありますが、基本的には「意図的なプレーかどうか」や「手が不自然な位置にあるか」が大きな判断基準となっています。
自然なプレーの中で手や腕に当たっただけでは、ハンドとならないケースもあるので、覚えておきましょう。

 

ハンドの細かいルールを知っていると、試合をより楽しめるようになります。ご紹介した内容を、試合観戦やプレーの際にぜひご活用ください。

 


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 【文章】アルペングループマガジン編集部

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