いよいよ9月4日から始まるゴルフ5レディス。今年は2024年に続いて岐阜県瑞浪市の「ゴルフ5カントリーみずなみコース」(6531ヤード、パー72)で行われます。
観戦の見どころとなるホールについて、今回コースセッティングを担当した茂木宏美プロに話を聞きました。Vol.2では、試合が盛り上がりそうな注目ホールを3つ取り上げて解説してもらいました。
1つめはアウトコースの最後となる9番ホール、パー4。
ここは2つのティーイングエリアを使い分けるダブルスタンバイを予定しているホールです。
いちばん後ろのティーなら386ヤードですが、普段レディスティとして使われているいちばん前のティーを使えば257ヤードとなり、使用ティーによって最大で約130ヤードも距離が変わります。

『後方左のティーイングエリアを使うと最大386ヤード』

『前方右サイドのティーイングエリアを使うと257ヤードになり、1オンも狙える』
「ティーイングエリアの選択によってまるで別のホールになる面白さがあると思います。前半最後のホールでクラブハウスからも近いので、風向きやお天気次第では1オンチャレンジの短い設定にする日を作って、盛り上がる展開になったらいいなと思っているので、注目してみてください」(茂木プロ)

『クラブハウス前のグリーンで観戦しやすいのも魅力』
一方、後ろのティーを使うと道中右のOBゾーンやバンカーが途端に効いてきます。ティーショットでは1オン狙いの場合とは別のプレッシャーがかかるでしょう。
2打目もかなりの打ち上げになるので、グリーン面が見えない中で縦の距離感をしっかり合わせられないと、短めのホールといえど簡単にバーディチャンスにはつけられません。
前のティーなら豪快なドライバーショットが、後ろのティーなら繊細なアイアンショットが見どころになる興味深いホールとなりそうです。

『後ろのティーを使うとランディングエリアが狭く低い位置になる』
2つ目の注目ホールはハーフターンを経たインコース10番。
471ヤードの短いパー5で、例年バーディが量産され、イーグルも期待できるエキサイティングなホールです。
もちろん単なるサービスホールではなく、フェアウェイをドライクリークが横切っていたり、グリーン周りには5つのバンカーが配されるなど短いなりの難しさもあります。

『2オン狙える打ち下ろしの短いパー5』
「積極的に2オンを狙ってほしいとは思いますが、グリーン右にクリークがあって、左足下がりのライから長い番手でグリーンを狙うとこれが気になります。グリーンも幅が狭い縦長の形状なので、ただ届かせるだけでなくしっかり方向性を出せるかがカギになると思います」(茂木プロ)

『ドライクリークがフェアウェイを左手前から右奥に向けて横切っている』

『グリーン右サイドにはクリークがあって2打目のプレッシャーになる』
このホールは奥行きが45ヤードある2段グリーンなので、34打目勝負でウェッジで狙う場合もスピンコントロールと縦の距離感が求められます。レイアップする場合は3打目をどこからどの距離で打つのか、ピン位置から逆算したマネジメントが求められるでしょう。

『縦長の2段グリーンで距離感が難しい』
3つ目はインコース最後のパー3、15番ホール。
茶店のあるところから池越えの景色となる美しいパー3で、プレーイングディスタンスは169ヤード。やや打ち下ろしでティーイングエリアからグリーンエッジまで約150ヤードという設定です。

『比較的距離のパー3。「ホールインワンが見たい」と茂木プロ』

『グリーンエッジまで約150ヤード。ピン位置によってはチャンスホールになる』
「ピン位置によっては大きなチャンスのあるホールなので、3日間のどこかでホールインワンが見られたらいいなと個人的には思っています。バーディも出やすいとは思いますが、縦長の2段グリーンなので、正確な距離感が求められます。キャリーでピンをデッドに狙って積極的に攻めてほしいですね」(茂木プロ)

『グリーンは縦長で2段形状。ピンをデッドに狙うショットが求められる』
とくに雨の影響を受ける場合などは球が止まりやすくなるので、ナイスショットが予想外に止まってしまってショートする可能性も出てきます。グリーンのコンディションまで見極めて、どのくらいのランが出るかを緻密に計算したショットが成功のカギとなりそうです。

『ホールインワン賞200万円を手にする選手は出るのか』
手前の池はショットにはほとんど影響しませんが、ピン位置が右になると右のバンカーが効いてきます。左サイドは広いですがラフが伸ばされているので、ピン位置が左になったときはアプローチの難易度が上がります。
ピンは狙いたいが外したくない状況になるので、ピン位置に対して選手たちがどんな狙い方をするのかにも注目したいところです。

『グリーン右サイドにはバンカーが連なる』
「今大会は、『リスクを理解した積極的な攻め』を求めることを全体的なテーマとしています。選手たちにはミスの可能性とその場合の危険を考慮しつつ、アグレッシブなプレーを求めたいです。『あそこを狙ってそのショットを打てるなんてすごい!』とプロ同士がうなるようなショットを期待したいですね。また、上りの17、18番だけでなく9番や10番などクラブハウスから近いホールで盛り上がれるような工夫も盛り込みました。私は選手とコースにギャラリーの方の声援が加わって初めてトーナメントの『舞台』が完成すると思っているので、現地観戦をする方は、ナイスプレーに盛大な拍手と声援を送って選手を応援し、大会を盛り上げてください!」(茂木プロ)
<ゴルフ5レディストーナメントについてはこちら>
https://www.golf5-ladies.com/
【文章・写真】アルペングループマガジン編集部