【ゴルフ5レディス2026レポート】20歳・福田萌維がプレーオフを制してツアー初優勝! 冷静さと準備でつかんだ勝利

今年の「ゴルフ5レディス」は、20歳の福田萌維選手の優勝で幕を閉じました。

福田選手は和歌山県出身で、宮崎県の名門日章学園高校出身。2024年のプロテストに合格し、今年はQTランキング54位で5月ごろからレギュラーツアーにコンスタントに出場しつつ、6月にはステップアップツアー「ルートインカップ」で初優勝。

レギュラーツアーでも「リゾートトラストレディス」で10位タイに入ると「ヨネックスレディス」5位タイ、「ミネベアミツミレディス」、「明治安田レディス」で連続9位タイなど好成績を積み重ねていました。

「ゴルフ5レディス」では3日間トータル15アンダーでプレー。3ホールのプレーオフの末、木戸愛選手を破ってレギュラーツアー初優勝を遂げました。今回は記者会見で語った、プレー中の心境や今後の展望についてお送りします。

『木戸愛選手とのプレーオフを制し、福田萌維選手がツアー初優勝を飾った』

――優勝おめでとうございます。最終日最終組で2位と2打差の首位。優勝は狙っていましたか?

福田 もちろん優勝は狙っていましたが、本当に優勝できるとまでは思っておらず、「勝てればラッキー」くらいの感覚でした。こんなに早くレギュラーツアーで優勝できるとは思っていなかったので、信じられない気持ちです。

――前半の5バーディノーボギーのプレーは圧巻でした。

福田 前半はチャンスを逃さないプレーができました。普段は前半でチャンスをものにできず、後半から追い上げる展開が多いのですが、今日前半に伸ばせたことは勝因の一つだと思います。リーダーボードを見ながら2位との差も把握していたので、余裕というほどではありませんが、焦らずにプレーできたと思います。

『2位に2打差をつけ、トータル11アンダーで最終日を迎えた』


――17番でダブルボギーを打ち木戸選手に並ばれました。ここでも焦りはなかったのですか?

福田 もちろん少し焦りましたが、2打のリードがあるとわかっていたおかげで、パニックになるような焦りではありませんでした。もともと、レギュラーツアーの優勝争いがそんなにうまくいくはずがないという思いもありましたし、私はいつもバック9の残り3ホールで大きなミスをしがちだったので、それが「いつ来るか」と身構えていたところもありました。そういう経験が、ある意味では生きて、落ち着きを失わずにプレーできたのだと思います。
 

『17番でダブルボギーを喫し、木戸選手に首位で並ばれる』

――プレーオフでは1ホール目、2ホール目ではティーショットを曲げてしまいましたが、3ホール目ではフェアウェイをキープして勝利につなげました。何か変えたのですか?

福田 曲げるのを恐れて合わせると曲がるので、思い切って振ることを意識していたのですが、緊張や疲れで心拍数も上がっていて、1、2ホール目はリズムが速くなっていたと思います。それで3ホール目はキャディさんと「リズムだね」と話して、速くならないように意識しました。
 

『プレーオフの1、2ホール目はフェアウェイをキープできなかったが辛抱強くパーを重ねた』

――ショットの調子はよさそうでしたが。

福田 実は先週はショットが不調でした。でもキャディさんやコーチ、トレーナーさんのアドバイスをもらいながら取り組み、今週は少しよくなったかなという手応えが出始めていました。ただ、今週のコースはアップダウンがあって疲労がたまり、17番のミスやプレーオフでティーショットが曲がったのも、それが原因の一つだったと思います。「先週の自分に戻ってしまったな」という感じでした。



――不調に対してはどんな対策をしたのですか?

福田 スイングや体のケアもありますが、今週はおもにコースマネジメントなどの準備に意識的に時間をかけました。普段、練習ラウンドは火曜日と水曜日にハーフずつしかしないのですが、今週はキャディさんのアドバイスをもらいながら、火・水と1ラウンドずつ回りました。


――練習ラウンドの内容は?

福田 実戦的なプレーをしながら、どんな場面でどんなミスが出やすいかをキャディの古賀雄二さんと話しながら洗い出しました。これを自分で把握することで不要なミスを防げますし、自分を知ることは自信にもつながりました。


――ミスの対策はどんなふうにしたのですか?

福田 急に全部を改善することはできないので、ティーショットがフェアウェイに行かないならラフの打ち方を練習したり、アイアンショットが乗らないならアプローチの練習をするというように対策しました。
 

『直近は不調だったと話す福田選手だが、3日間を通して安定した成績を残した』


――キャディさんといい関係が築けているんですね。

福田 今シーズンも5試合くらい担いでもらっていますが、優勝経験も豊富で、緊張する場面でも全然動じずに冷静でいてくれますし、私がミスをしても「自分を信じて」と落ち着かせてくれて、本当に助けられました。とても気が合うというか、会話のリズムなども自然で、無言でも気まずくならないのもいいです。


――番手選択などのアドバイスも受けますか?

福田 はい。私は普段番手選択のミスが結構多いんですが、今週は迷ったときの意見がキャディさんと一致することが多くてうれしかったですし、自分の判断レベルがキャディさんに近づけた気がして自信にもなりました。パーオン率が高かったのもこのおかげだと思います。


――今回はかなり苦労しての優勝だったと思いますが、自信になりましたか?

福田 もちろん木戸選手は本当に強かったですし、楽勝だったわけでは全然ないのですが、正直、自分ではまだまだ苦労が足りないと思っています。16番ホールで短いバーディパットを決められなかったり、17番ホールのダブルボギーも、本当にシビアな場面であれをやったら負けても仕方がありません。そういう悔しさや怖さを思い知らされる経験が、まだレギュラーツアーでは足りないと思っています。


――海外挑戦は考えていますか?

福田 将来的には海外に挑みたいとは思っていますが、いまの私は海外のレベルも知りませんし、海外で戦うために自分に何が必要かもわかっていません。まずは海外メジャーの予選会などに挑んで手応えをつかんでからかなと思っています。行くからには勝ちたいですし、勝てないなら行くつもりはないので、まずはそこからだと思います。


――では直近の目標を教えてください。

福田 来年は国内メジャーに勝ちたいです。同時に海外メジャーの予選会に出たり、通過できたら本戦を経験してみて、手応えがつかめたら米ツアーのQスクールに挑戦して……という感じです。
 

『これからの飛躍に期待』

落ち着いたプレーぶりやインタビューでの思慮深いやり取りに、大器の片鱗をのぞかせる福田選手。「ゴルフ5レディス」での優勝を足掛かりに、さらなる活躍が期待されます。

福田選手、おめでとうございました!


<ゴルフ5レディストーナメントについてはこちら>
https://www.golf5-ladies.com/

 

【文章・写真】アルペングループマガジン編集部

 

 

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