【ゴルフ5レディス2026レポート】大会総括 展開が読めない3日間の激戦を制した福田萌維選手がレギュラーツアー初優勝

今年の「ゴルフ5レディス」は、台風が近づく中、雨に降られる時間もありましたが中断や短縮もなく、3日間にわたって熱戦が繰り広げられました。

 

3日間の戦いを改めて振り返ってみましょう。

 

岐阜県瑞浪市の「ゴルフ5カントリーみずなみコース」(6531ヤード、パー72)で行われた2026年の「ゴルフ5レディス」は、20歳の福田萌維選手が木戸愛選手との3ホールに及ぶプレーオフを制し、レギュラーツアー初優勝を飾りました。

 

最終的な勝者は福田選手でしたが、3日間を通して見れば、決して福田選手一人が主導権を握り続けた大会ではありません。

 

初日は青木瀬令奈選手が首位に立ち、2日目に福田選手が逆転。

 

最終日は木戸選手をはじめとする追走勢が猛烈にスコアを伸ばし、終盤には福田選手の2打のリードが一気に消滅。最後はプレーオフにもつれ込む、目まぐるしい展開となりました。

 

初日は雨。

 

小雨が降ったりやんだりする天候でしたが、雨によってグリーンが軟らかくなったこともあり、多くの選手がスコアを伸ばしました。

 

そんななか、福田選手は初日から上位に顔を出す好スタートを切りました。
 

『雨のなか開幕した「ゴルフ5レディス2026」』

OUTコース1番ホールからスタートした福田選手はパーを重ねる静かなスタートから6番ホールで初バーディを奪うと、8、9、10番ホールを3連続バーディとし、12、13番ホールで再び連続バーディ。ボギーなしの6アンダー、66でホールアウトします。

 

しかしさらに上を行ったのが青木選手でした。

 

青木選手は前半を3バーディ1ボギーの2アンダーで折り返すと、11番ホールから15番ホールまで圧巻の5連続バーディで一気に順位を上げます。

 

さらに18番ホールでも第2打を約2メートルにつけてバーディフィニッシュ。

 

後半30、トータル64という自己ベストタイの好スコアをマーク。

 

8アンダーの単独首位に立ちました。

 

初日終了時点では青木選手が8アンダー、上野菜々子選手が7アンダー、福田選手が6アンダー。

 

さらに5アンダーには阿部未悠選手、鳥居さくら選手ら6人が並び、首位から3打差以内に9人がひしめく混戦模様となりました。
 

『初日は8アンダーで青木瀬令奈選手がトップ』


2日目は前日から一転して晴天となりました。

 

最終組では青木選手、上野選手、福田選手の上位3人が直接対決。

 

そのスタート直後から順位が動きます。

 

最初に仕掛けたのは福田選手でした。

 

出だしの1、2番ホールを連続バーディとして、わずか2ホールで青木選手との2打差を帳消しにします。

 

さらに6、7、9番ホールでもバーディ。8番ホールではボギーを叩いたものの、前半だけで4つスコアを伸ばし、通算10アンダーまで到達しました。

 

対照的に青木選手は前半にバーディを奪えず、9番ホールでボギーが先行。

 

上野選手も4、5、7番ホールでボギーを叩いて後退します。

 

初日終盤に青木選手がつかんだ主導権を、福田選手が2日目の前半だけで奪い返す展開となりました。
 

『2日目前半、福田萌維選手は安定したプレーでスコアを伸ばしていく』
 

しかしスコアを伸ばしていたのは福田選手だけではありません。

 

仲村果乃選手はイーブンパーからスタートし、前半INコースで5バーディ、後半もOUTコースで3バーディの64。

 

8つ伸ばして一気に8アンダーまで浮上します。

 

木戸選手も3アンダーの22位タイから前半OUTコースだけで5つ伸ばし、最終的に67で8アンダー。

 

安田祐香選手、髙野愛姫選手、阿部選手も8アンダーまで伸ばし、首位争いのすぐ後ろには大きな追走集団が形成されました。

 

その集団から一歩抜け出したのが鳥居選手です。

 

5アンダーからスタートし、前半OUTコースで2つ伸ばすと、10番ホールパー5でチップインイーグル。

 

16番ホールでもバーディを奪って一時10アンダーまで到達します。

 

18番を3パットのボギーとしたものの、9アンダーの単独2位に浮上しました。

 

一方の福田選手は後半に入って10番ホールのバーディで11アンダー。

 

12番ホールでボギーを叩きますが、13番ホールですぐに取り返し、その後はパーを並べました。

 

この日67、通算11アンダー。

 

鳥居選手に2打差、8アンダーの6人に3打差をつけ、単独首位で最終日を迎えることになりました。

 

福田選手は「ボギーを打ってもバウンスバックでき、流れを取り戻せたのが大きかった」と話しました。

 

『福田選手と同様に2日目にスコアを伸ばし単独2位につけた鳥居さくら選手』

 

最終日は、朝からコース全体でスコアが大きく動きます。

 

5アンダーから出た佐久間朱莉選手が前半を3バーディ、1イーグル。ウー・チャイェン選手は前半だけで7バーディを奪います。

 

ウー選手は後半も伸ばして、この日のベストスコアとなる63をマーク。通算14アンダーまで駆け上がりました。

 

さらに激しかったのが、最終組の1つ前を回った木戸選手、髙野選手、安田選手の3人でした。

 

3人はいずれも8アンダーからスタートし、前半9ホールだけで合計16個ものバーディを量産。

 

髙野選手と安田選手が5つずつ伸ばして13アンダー、木戸選手は6バーディを奪って14アンダーとします。

 

しかし福田選手は最終日も好調を維持し、追走勢を寄せつけません。

 

最終組では鳥居選手と仲村選手が伸び悩むなか、福田選手は前半だけで5バーディ、ノーボギーの31。通算16アンダーまで伸ばし、木戸選手に2打差をつけて折り返しました。

 

後続が猛烈な勢いで追い上げながら、首位の福田選手もスピードを落とさず逃げる。最終日前半は、派手なバーディ合戦となりました。

『最終日前半、佐久間朱莉選手は1イーグル3バーディで上位争いに』


後半に入って最初に動いたのは髙野選手でした。

 

10番ホールのパー5でイーグルを奪い、一気に15アンダーまでジャンプアップ。

 

安田選手もバーディで14アンダーとし、パーだった木戸選手をかわして髙野選手が単独2位に浮上します。

 

しかし、ここから試合の様相が変わります。

 

前半とは打って変わってバーディが止まり、上位勢にとって我慢の時間が続きます。

 

安田選手が12番ホールでボギー。髙野選手もスコアを伸ばせず、17番ホールでボギーを叩きます。

 

そのなかで粘ったのが木戸選手でした。

 

前半に6つ伸ばしたあともボギーを打たず、13番ホールでさらにバーディ。

 

15アンダーとして再び単独2位に浮上し、福田選手を追います。
 

『木戸愛選手が単独2位に浮上。福田選手を追いかける』

 

福田選手は11番ホールでこの日6つ目のバーディを奪い、17アンダーまで伸ばします。

 

その後は12番ホールから15番ホールまでパー。

 

16番ホールパー5では2オンを狙ったあと、アプローチで短いバーディチャンスにつけましたが、これを決め切れずパーとしました。

 

それでも残り2ホールで、すでに15アンダーでホールアウトしていた木戸選手に2打差。福田選手の逃げ切りが濃厚になりつつありました。

 

その状況を一変させたのが、最難関の17番ホールパー4でした。

 

福田選手は左足下がりのラフから6番アイアンで打った第2打を左へ曲げ、グリーン左のレッドペナルティーエリアへ入れてしまいます。

 

このホールをダブルボギー。

 

17アンダーだった福田選手は一気に15アンダーまで後退し、木戸選手と並びました。残りは最終18番ホールのみ。

 

福田選手は18番ホールをパーとしてホールアウト。54ホールを終えて福田選手と木戸選手がともに15アンダーとなり、優勝争いはプレーオフへ持ち越されました。

 


『福田選手と木戸選手が共に15アンダーでプレーオフに突入』

 

3打差を追ってスタートした木戸選手は、最終日を7バーディ、ノーボギーの65。

 

首位を走っていた福田選手が終盤に崩れたことで追いつき、2012年以来の優勝のチャンスをつなぎました。

 

プレーオフは18番ホールのパー4を繰り返して行われました。

 

1ホール目、2ホール目とも両者ティーショットが定まらずラフからの2打目を強いられ、ともにパーで決着がつかず、勝負は3ホール目へ持ち越されます。

 

ここでピンを右手前に切り直し、ティーイングエリアも約30ヤード前へ移動しました。

 

そして3度目の18番ホールで、初めて両者に明確な差がつきます。

 

木戸選手がティーショットを左へ大きく曲げたのに対し、福田選手はフェアウェイ中央をキープ。

 

木戸選手は第2打でグリーンを捉えられず右手前まで。

 

一方の福田選手はピン右手前約5メートルの好位置につけました。

 

木戸選手のアプローチは約3メートルオーバー。

 

そして福田選手がバーディパットを沈め、3ホールに及んだプレーオフに決着をつけました。

 

福田選手は3日間を66、67、68で回り、通算15アンダーでレギュラーツアー初優勝を飾りました。

 

木戸選手は2012年以来となるツアー2勝目には届かず、単独2位。

 

14アンダーの3位タイにはウー選手、小林光希選手、髙野選手、安田選手が並びました。
 

『プレーオフ3ホール目、ティーショットでフェアウェイをキープ。福田萌維選手がバーディを奪い、レギュラーツアー初優勝を決めた』

 

ゴルフ5所属選手では、山本景子選手がトータル4アンダーの40位タイで最高成績となりました。

 

福田選手が優勝を飾った今大会ですが、その過程は一言では表せません。

 

首位が入れ替わった初日と2日目、猛烈な伸ばし合いから我慢比べへと転じた最終日、そして17番ホールでの急転から3ホールのプレーオフへ。

 

最後まで勝者の見えない展開となり、ギャラリーにとっても目の離せない3日間となりました。
 
<ゴルフ5レディストーナメントについてはこちら>
https://www.golf5-ladies.com/

 

【文章・写真】アルペングループマガジン編集部


 

 

 

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