ツアー会場ではクラブメーカーだけでなく、シャフトメーカーも選手のサポートを行っています。
「ゴルフ5レディス」の会場で、フジクラのツアー担当、飯村俊哉さんに話を聞きました。
ツアーでは、ゴルフクラブを購入したときに標準で装着されている、いわゆる「純正シャフト」を使っている選手はほとんどいません。
選手それぞれが自分に合ったシャフトをゼロベースで選び、ヘッドと組み合わせて使用しています。シャフトはクラブと違って専属契約等がほとんどないため、シャフトメーカーのツアー担当者はクラブメーカーと連携しながら非常に幅広く対応。
選手の要望に応えつつ、最新シャフトの提案も行うなど、大忙しです。
とくに練習日は、選手にとってクラブテストの日でもあります。
同じモデルで重量やフレックスだけが異なるものを比べたり、現在使っているシャフトとスペックをそろえつつ別のシャフトを試したりと、多種多様なオーダーに対応します。
さらに、選手からの「もうちょっと球がつかまってほしい」「少しだけ硬く感じる」といった漠然とした相談に対しても、「ではこれを試してみてください」「このスペックはどうでしょう」といった提案を行うこともあるそうです。
シャフトの知識だけでなく、クラブやスイングに対しても深い造詣が求められるのです。

『選手のさまざまな要望に応えるのがツアー担当者の仕事』
フジクラからはこの秋新たに「スピーダーNXホワイト」が発売されました。
女子ツアーでは、6月のサントリーレディスごろから投入され、選手への提案・テストが行われてきました。
「『スピーダーNXブラック』の後継に当たるモデルですが、積層の方向を先中調子用に調整した新しい『DHX』の効果が発揮され、適度なつかまりがありつつ、イヤな引っかけが出にくい点が好評です。すでに使用している選手も増えており、『大東建託・いい部屋ネットレディス』では優勝した加藤麗奈選手も使ってくれて話題になりました」(飯村さん)
加藤選手は『スピーダーNXグリーン』を使用していましたが、少し右に滑る球が出ることがありました。
『スピーダーNXホワイト』に変更したことでそれが解消され、イメージどおりのドローが出るようになったと言います。

『9月3日に発売したニューシャフト「スピーダーNXホワイト」。すでに加藤麗奈選手は使用しているという』
ほかにも永嶋花音選手、横峯さくら選手、下川めぐみ選手などが使用を始めており、つかまりのよさや、スピンが増えすぎずに高さが出てキャリーが伸びる点などが評価されているようです。

『「スピーダーNXバイオレット」から搭載されている積層技術「DHX」テクノロジーは、振り心地とヘッドスピードアップを引き出す。今作のホワイトにも採用されている』
「いま女子ツアーで使われているフジクラの製品では、全体の半分以上が『スピーダーNX』シリーズで、『スピーダーNXバイオレット』と『スピーダーNXゴールド』が同じくらいです。投入して日が浅い『スピーダーNXホワイト』はまだ全体の1割くらいですが、これからさらに増えていきそうですね」(飯村さん)

『「スピーダーNX」シリーズは女子ツアーでも人気』
このほか、女子ツアーでは「26ベンタスTRレッド」も人気です。
「スピーダーNXホワイト」と同じ先中調子のシャフトですが、よりしなり量が小さめで、シャープな振り心地を求める選手に人気とのこと。
與語優奈選手や阿部未悠選手などが「ベンタスTRレッド」を使っています。

『「26ベンタスTRレッド」は「スピーダーNXホワイト」と同じく先中調子のシャフト。ホワイトよりシャープな振り心地を求める選手に好まれる』
アイアンに関しては、女子ツアーでは「MCI」が人気。
同重量帯のスチールシャフトよりも高さが出しやすく、ラクに使える点が人気で、気温が下がったり選手の疲労がたまってきたりする秋から冬にかけて、使用者が増えるとのことです。
一方、しっかりした振り心地の「トラヴィル」は、高橋彩華選手や野澤真央選手など、ショットメーカーに人気があるようです。

『アイアンシャフトは「MCI」が人気。次点で「トラヴィル」』
「スピーダーNXホワイト」は、市場では9月3日に発売されたばかりですが、ツアーではすでに高い評価を得ています。
ゴルフ5の店舗で試打できますので、「ベンタスTRレッド」やほかの「スピーダーNX」シリーズと比較しながら、試してみてはいかがでしょうか。
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https://www.golf5-ladies.com/
【文章・写真】アルペングループマガジン編集部