今年の「ゴルフ5レディス」に出場した選手たちの使用アイアンはどうなっていたのでしょうか。
今回は、ダンロップ、ピン、ブリヂストン、テーラーメイド、キャロウェイのツアーレップにヒアリングを行いつつ、選手の使用ギアをチェックし、各メーカーの現行モデルのなかで注目度の高いアイアンをアルペングループマガジンが独自に調査してみました。
アイアンは、ただ飛べばいい道具ではなく、ピンを狙うクラブとして繊細な距離感のコントロールが求められます。
そのため、単純なクラブの機能以上に、自分のフィーリングにマッチすることが重要です。
簡単に変更できないクラブという点でも、ドライバーとは違ったトレンドが見えてくるかもしれません。
なお、本記事で取り上げている使用選手数は「ゴルフ5レディス」の出場者を対象にメーカー担当者へのヒアリングで把握している人数です。
契約外で使用している選手は把握しきれていない部分もあるとともに、試合当日に使用クラブを変更することもあるため、必ずしも試合での使用実績と一致するとは限りません。ご了承ください。
ダンロップのツアー担当者によると、今大会では現行の「スリクソン ZXi5」と旧モデルを合わせて約17~19人が使用しているとのことです。現行ZXi5への切り替えも進んでいるとみられ、今回ヒアリングした5社の中でも、スリクソンの同系統モデルは使用者の多さが目立ちました。
小さすぎず大きすぎないヘッドサイズ、立ちすぎていないロフト設定ながら適度に飛ぶ飛距離性能、そして「ツアーVTソール」の抜けのよさなど、女子プロにとって「ちょうどいい」ど真ん中の性能を備えたアイアンと言えそうです。
なお、小ぶりヘッドの軟鉄鍛造モデル「スリクソンZXi7」は4〜5人程度の使用。やわらかい打感や高い操作性を求める選手がこちらを選ぶ傾向にあるようです。

『鳥居さくら選手は「ZXi5」アイアンを使用』
今回ヒアリングした5社では、ピン「ブループリント」シリーズも使用者の多いモデルの一つでした。
今年のゴルフ5レディスでは5〜6人の選手が使っていると思われます。
「ブループリント」はキャビティバック設計の「ブループリント S」、マッスルバック形状の「ブループリント T」の2種類があり、コンボでセッティングしている選手もいるようです。
「ブループリント S」は、7番で33度とロフトは多めの設定ですが、女子ツアーでは少しロフトを立てる「パワースペック」で使う選手も多いようです。

『佐久間朱莉選手はマッスルバック形状の「ブループリント T」アイアンを使用』
前述の「スリクソンZXi7」は4~5人、そして以下、3〜4人使用のクラブは多数あると思われます。
ブリヂストンの新モデル「B-FORGED 100CB」とその旧モデルとなる「241CB」、テーラーメイド「P8CB」とその旧モデル「P7CB」、ピン「i240」などが並びます。
ただし、ブリヂストンはモデルの切り替え期ですので、今シーズン終盤からオフにかけては、「241CB」を使っている選手の多くが「100CB」に切り替える可能性があります。
「ブリヂストンの小ぶりキャビティ」という括りでは、実質的には7〜8人と考えることもできるかもしれません。
テーラーメイドも、新旧モデルを合わせて「テーラーメイドの軟鉄キャビティ」と見ると、6〜7人の使用者がいることになるでしょう。
また、各メーカーでは、上記のような小ぶりのキャビティを長い番手に投入するコンボセッティングの傾向が増えているようです。

『佐藤心結選手は6番アイアンに新モデル「B-FORGED 200CB+」を使用』

『山路晶選手は「P7CB」と「P8CB」のコンボセッティング』

『佐久間選手はロングアイアンを「i240」にしている』
キャロウェイは「Xフォージドシリーズ」という括りでは8〜9人の使用者がいると思われますが、「Xフォージド」「Xフォージド スター」に加え、旧モデルの「Xフォージド」が各2〜3人ずつ、「Xフォージド MAX」が1人と「Xフォージドシリーズ」内で分散しました。
こういった傾向は、モデル数が多いぶん選択肢が豊富で、「Xフォージドシリーズ」として高く評価されるなかで、選手個々が自分のニーズにマッチしたモデルを選べていると見ることもできるでしょう。
総合的に見ると、女子ツアーではフォージドモデルが選ばれる傾向にあるようです。
高機能の中空モデルや飛び系キャビティは、たしかにやさしさがありますが、「飛びすぎるミス」が出やすく、距離感を大事にするプロたちはそれを嫌がる傾向があると考えられます。
一方、フォージドモデルというと、打感を求めて「軟鉄鍛造」を好むアマチュアが多いですが、今回の調査で特に使用者が多いと見られる「スリクソンZXi5」は、ボディは軟鉄ですがフェースはクロムバナジウム鋼です。
ロフトやライ角の調整ができる軟鉄ボディに、弾きがいいフェースという組み合わせが評価されている点は興味深い結果と言えそうです。

『すでに女子ツアーでも注目を集めている「ZXi5」アイアン。菅沼菜々選手もスイッチしている』
ゴルフ5では、これらの注目アイアンの試打クラブをご用意しているほか、アイアンやウェッジのライ角調整も承っています。
そこまで見据えて、改めて注目アイアンを試打してみてはいかがでしょうか。
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https://www.golf5-ladies.com/
【文章・写真】アルペングループマガジン編集部