ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深掘りゴルフギア】。
第214回目はエポンのドライバー「S:R」を取り上げる。
パーツメーカーの雄・エポンは今年7月に新しいクラブシリーズ「S:R」を発売した。
エポンといえばキレイな顔や心地よい打感に根強いファンが多く、0.1g単位の重量管理など製品精度の高さゆえクラフトマンたちからの信頼も厚いメーカー。
そのためトップアマや上級者に使用者が多く、「上手い人向け」という印象があるのも事実だ。
しかし「S:R」シリーズはそういったイメージとは正反対にある典型的「やさしいクラブ」。
よくも悪くもエポンのイメージを覆すようなクラブではあるが、ゴルフ5プレステージのフィッターたちはそこに大きな期待を寄せているという。
プレステージ新宿店の石関泰フィッターに「S:R」ドライバーについて話を聞いた。

『エポン史上もっともやさしい設計を掲げる「S:R」ドライバー』

『ゴルフ5プレステージ新宿店の腕利きフィッター石関泰さん』
「『S:R』ドライバーは、ヘッドの投影面積がかなり大きく、アップライトに見える独特のデザインも相まって、正直エポンのドライバーの顔のよさを期待すると肩透かしを食うでしょう。しかし球のつかまりが抜群によく、高さも出しやすいうえ大慣性モーメント。とくにつかまりは『ゼクシオ』以上かもしれません。従来のエポンユーザーからすると『なにこれ?』となるかもしれませんが、そういった先入観抜きに考えれば、これだけやさしいヘッドがエポンの品質で出たことの価値は大きいと思います」(石関さん)

『大きな投影面積とアップライトな見え方が安心感を生むアドレスビュー』
ヘッドはシャローフェースでロングバックなうえ、FP値の大きい“出っ刃”な形状。
しかもスコアラインは下のほうはヒール寄り、上のほうはトウ寄りに刻まれていて、ともすれば“歪んで”見える顔。
エポンの基準で言えば決して「キレイな顔」とは言えないドライバーだ。
しかし見るからに球は上がりやすそう、つかまりそうで、実際の性能もそれを裏切らない。
妥協なくやさしさを追求し、顔にもそれをしっかり反映させているという点では、求められる性能を全力で実現したある種の“機能美”という見方さえできるかもしれない。

『独特なスコアラインと“出っ刃”形状に、つかまりやすさを反映したフェースデザイン』
実際、球の上がりやすさやつかまりのよさは石関さんも太鼓判を押す通り。
それは新開発のカチャカチャホーゼル「Any-C System」が非常に大きな効果を発揮している。
「カチャカチャ式のホーゼルは、シャフトの先端部に固定用のパーツがついていて、その部分がヘッドに固定されるためシャフトのいちばん先の部分はしなりません。『Any-C System』は新しい固定方式でその“しならない部分”を従来より1インチ短くしているんです。つまりほかのドライバーと同じシャフトを装着しても先端が大きくしなり、球が上がりやすく、つかまりやすいというわけです」(石関さん)

『シャフト先端の可動域を広げ、球の上がりやすさとつかまりを高める新ホーゼル「Any-C System」』
石関さんの体感的に、従来よりも1/4~半フレックスくらいシャフトをやわらかく感じ、先端側が「仕事をしてくれる」感じが強まるという。
これはヘッドの「やさしさ」を補完し、とくにパワーのない人にとっては大きなメリットになる。
「ヘッドの基本重量は197gと軽めで、ヘッド後方のウェイトで、-2から+6gの調整も可能です。しかもエポンですので重量管理がしやすく、“吊るし”のクラブとは比較にならない緻密なクラフティングができます。パワーがない人にとってこういうヘッドが出てきたことは、すごく心強いと思います。レディスモデルもあるので、女性にもおすすめしたいヘッドですね」(石関さん)
上級者やハードヒッター向けの印象が強かったエポンに加わった“超やさしい”ドライバー。
プレステージのクラフティングの幅がさらに広がる注目アイテムといえそうだ。
気になった方はぜひお近くのゴルフ5プレステージに足を運んでいただきたい。
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【文章・写真】アルペングループマガジン編集部