ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深掘りゴルフギア】。
第215回目はフジクラのカーボンシャフト「スピーダーNXホワイト」を取り上げる。
いまやカーボンシャフトの一番人気ブランドとなっている「スピーダーNX」のニューモデル、「スピーダーNXホワイト」が、今年9月に発売された。
ゴルフ5プレステージでも歴代の「スピーダーNX」シリーズは人気で、第6弾となる「スピーダーNXホワイト」にももちろん注目が集まっている。
プレステージ新宿店の石関泰フィッターも、「アマチュアに大きなニーズがありそう」と期待を寄せる。
『9月に発売されたフジクラ「スピーダーNXホワイト」』
「『スピーダーNXホワイト』は、系譜としては先中調子の『スピーダーNXブラック』が切り開いた方向性を、第二世代NXのテクノロジーで発展させたモデルです。第二世代は、初代『NX』の後継となる中調子の『バイオレット』、手元側が動く『ゴールド』と展開され、『ホワイト』はその第3弾に当たりますが、シリーズの中で最も球が上がりやすく、つかまりやすい、ある意味“やさしい”シャフトと言えるかもしれません」(石関さん)
『ゴルフ5プレステージ新宿店の腕利きフィッター、石関泰さん』
「スピーダーNXホワイト」の基本設計は、先端部の曲げ剛性を抑え、中間から手元側を硬くした先中調子。ダウンスイングからインパクトにかけて先側がしなって走ることで、ボールをつかまえ、高く打ち出しやすい。
一方で、単純に先端をやわらかくしただけではヘッド挙動が不安定になったり、インパクトで当たり負けしたりしやすい。そこで重要になるのが「VTC」と「DHX」という2つのテクノロジーだ。
「VTC」はシャフト各部のねじり剛性をコントロールする技術で、「スピーダーNXホワイト」では先端から中間部のねじり剛性を高めている。曲げ方向には先側を動かしながら、ねじれ方向には動きすぎないようにすることで、先中調子らしい走りとヘッド挙動の安定性を両立させた。
さらに「バイオレット」から採用された「DHX」も「スピーダーNXホワイト」用に進化。通常の45度のバイアス層に異なる角度の第2バイアス層を組み合わせる技術で、「スピーダーNXホワイト」ではその角度を先中調子に合わせて新たに設定。ヘッドスピードを高める効果に加え、インパクト時の当たり負けを抑え、打球のバラつきを軽減する役割を持たせている。

『第2層のバイアスを積層するテクノロジー「DHX」は「スピーダーNXホワイト」に合わせて進化』
「『スピーダーNX』シリーズらしい走り感と、前述のようなやさしさはあるのですが、しっかり振っても暴れない安心感があり、大型ヘッドとの相性もいいシャフトだと思います。ドローヒッターが叩きに行っても右にすっぽ抜けないため、先中調子としては方向性もまとめやすい。打ち急ぐ傾向のある人にも使える先中調子シャフトですね」(石関さん)
『手元にしっかり感がありつつ、中間から先端にかけては素直な走り感』
適性が高いのは、球が上がりにくい人や、右へのミスが出やすく、シャフトの走りを使ってつかまえたいゴルファー。また、先調子系のスピード感は欲しいが、先端が大きく動いてタイミングがシビアになるシャフトは苦手という人にも面白い。
先端がしっかりしていた「ブラック」の単純な後継モデルというよりは、やさしくつかまるシャフトを求める層に合いやすく、カスタムシャフトらしい安定感やしっかり感を求めながらも、つかまり、高さ、スピードといった「プラスアルファ」が欲しい人にピッタリ。まさにアマチュアのニーズにハマりそうな、期待のニューシャフトと言えそうだ。
ゴルフ5プレステージではさまざまな重量帯の試打シャフトをご用意しているので、気になった方はぜひご来店いただきたい。
『試打シャフトは各重量帯を取り揃えている』
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【文章・写真】アルペングループマガジン編集部