ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深掘りゴルフギア】。
第217回目に紹介するのは三菱ケミカルのシャフト「テンセイ1Kプロ オレンジRIP+」だ。
三菱ケミカル「テンセイ」のオレンジシリーズは、2019年に初代モデルが発売され、カウンターバランスの振りやすさと先端剛性の高さで、最新の大慣性モーメントヘッドとの相性のよさが高く評価されてきた。
2022年には「1Kクロス」を採用し、先端剛性をさらに高めた2代目モデルが登場。「テンセイ1Kプロ オレンジRIP+」は3代目のオレンジシリーズのシャフトとなる。
新しい「オレンジ」は、前作以上に振り抜きがスムーズになり、球のつかまりもよく、扱いやすいと話すのは、プレステージ新宿店の石関泰フィッター。その特徴について話を聞いた。
「テンセイの“オレンジシリーズ”は、カウンターバランスでシャープに振り抜けるのが特徴。新しい『テンセイ1Kプロ オレンジRIP+』はカウンターバランスを強化してさらに振り抜きやすくなりつつ、先端剛性をしっかり確保して安定性をアップしながらもガチガチに固まっているわけでもないのですごく扱いやすいんです。振り心地は個性があるので万人に合うとは言えませんが、案外ハマる人は多そうな感じがしますね」(石関さん)
『ゴルフ5プレステージ新宿店勤務の石関泰フィッター』
『3代目モデルも「1Kクロス」を採用』
「テンセイ1Kプロ オレンジRIP+」は従来モデル同様のカウンターバランスではあるが、これまでは手元側にタングステンパウダーを使っていたのに対し、芯金形状とカーボン積層設計の最適化によって手元側へ重量を配分する方法に変更。曲げ剛性や重量配分の自由度が高まったことで、よりしなやかで自然な動きが得られるようになった。
『カウンターバランスで振り抜きがシャープ』
また新たな「RIP+テクノロジー」によって、しなやかさを損なわずに先端剛性を高めることにも成功している。
「RIP+テクノロジー」とは、従来はストレート層の内側に置かれるアングルプライ層の一部を外側へ移動するとともに、通常の材料より大幅に薄く軽い超極薄カーボン素材とボロン繊維補強を組み合わせたもので、積層構造の自由度を高めながら先端部のねじれを抑える役割を果たしているという。
『新たに採用された「RIP+テクノロジー」で先端剛性を確保しつつしなやかさを両立』
「これらの技術によって、カウンターバランスなのに振り心地が自然で、先端剛性は高いのにしなやかさを損なわないという、ある意味では相反しかねない性能の両立を実現したシャフトと言えます。中元調子ですが適度につかまりますし、しなりも感じやすい。振り遅れのミスが出やすい人にとっては、かなり強力な武器になる可能性が高いと思います」(石関さん)
『振り遅れずにしっかり振り切れるのはカウンターバランスの強み』
またプレステージでは、ドライバーだけでなくFWへの装着も推奨している。
FWは、純正シャフトではドライバーに対して軽くなりすぎることが多く、それによって振り心地がそろわず、結果的にFWに苦手意識を募らせる人も多い。
その点、プレステージでは、長さや重さはもちろん、振動数を番手ごとにしっかりフローさせる「振動数フロー」の観点も取り入れてスペックを選ぶため、ドライバーからショートウッドまで振り心地がそろい、セッティングによる扱いにくさが生じる心配はない。これによってFWへの苦手意識が一気に解消されるケースも多いそうなので、FWに苦手意識を持っている人は、ドライバーと合わせて見直してみるのも有効かもしれない。
もちろん、プレステージ各店舗ではドライバーと合わせてFWのフィッティングをすることで細かい提案をすることも可能だ。気になった方はぜひご来店いただきたい。
『番手に応じて振動数もフローするようにシャフト選びを行う』
<プレステージ店舗の詳細はこちら>
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【文章・写真】アルペングループマガジン編集部