いかなるスポーツも、さまざまなルール(規則)を定めることで試合を成立させています。プレーする際はもちろん、試合観戦を楽しむためにも、各スポーツの基本的なルールやマナーは知っておくと便利です。
スポーツごとにルールは大きく異なりますが、卓球にはどのようなルールがあるのでしょうか。
この記事では、プレーや試合観戦に備えて覚えておきたい、卓球の基本的なルールとマナーをご紹介します。
【目次】
■卓球の基本ルール
・試合の流れと得点のルール
・サーブのルール
・ラリーのルール
・休憩のルール
■ダブルスとシングルスのルールの違い
■卓球にはどんな反則がある?
■卓球ならではのマナーも覚えておこう
■ルールとマナーを知れば卓球はもっと楽しめる!
■卓球の基本ルール

卓球は、ラケットを使って卓球台(コート)の中でボールを打ち合うスポーツです。試合の基本的な流れと、代表的なプレーに関するルールをご紹介します。
・試合の流れと得点のルール
卓球にはシングルスやダブルス、男女混合ダブルスなどのカテゴリがありますが、いずれも1ゲーム11点制の5ゲームまたは7ゲームマッチで行われます。5ゲームマッチなら3ゲームを、7ゲームマッチなら4ゲームを先取した選手の勝利です。
オリンピックなどの国際大会では、7ゲーム制が採用される傾向にあります。
両者の得点が10点で並んだ場合は「デュース」となり、2点差がつくまでゲームが続きます。
テニスやバレーボールなどと似ていますが、卓球の場合は1ゲームが10分以上続いていて、両者の合計得点が18点未満の場合に「促進ルール」が適用されるのが特徴です。
促進ルールが適用となると、サーブを受ける選手(レシーバー)が13回ボールを返せた段階で、レシーバー側に得点が入ります。
また、1ゲームが終わる度にチェンジエンドを行い、場所を入れ換える点も覚えておきましょう。
・サーブのルール
ゲームを始める最初の打球がサーブ(サービス)です。卓球のサーブは、自分のコート上でボールを一度バウンドさせてから相手コートに入れ、相手コート上でも1バウンドさせる必要があります。
サーブに失敗すると、相手の得点です。
上記以外にも、卓球のサーブにはさまざまなルールが定められています。
【サーブの主なルール】
・ボールとラケットは相手(レシーバー)が見えるようにする
・ボールを持った手は開いておき、サーブ前に一度静止する
・トスはボールを真上方向に16cm以上投げる
・トスしたボールを空振りすると失点
・サーブがネットに当たって相手コートに入った場合は打ち直し
また、サーブは卓球台の内側(エンドラインより前)で打つことができないため、卓球台の後ろから打つ必要があります。
・ラリーのルール
サーブが決まり、相手が打ち返すレシーブも決まると、選手同士が連続でボールを打ち合うラリーが始まります。
サーブとは異なり、ラリーではネットに触れたボールが相手コートに入る「ネットイン」が認められる点に注意しましょう。
卓球台の角に当たる「エッジボール」は正式なリターンとして認められますが、台の側面に当たった場合はミスで相手の得点になるのもポイントです。
また、テニスのダイレクトボレーなどと異なり、卓球は自コート側でボールがバウンドする前に打つプレーが認められていません。バウンド前に打球すると、相手の得点になります。
・休憩のルール
各ゲームの間には、1分間の休憩が挟まれます。休憩のタイミングではコーチのアドバイスを聞いたり、水分補給を行ったり、タオルで汗を拭いたりすることが可能です。
また、各ゲームで両者の得点の合計が6の倍数になったタイミングと、最終ゲームのチェンジエンドのタイミングでも、タオルの使用が短時間だけ認められます。
上記とは別に、各選手は1試合につき1回のみ、1分以内のタイムアウトを取ることも可能です。タイムアウトの際は、ゲーム間の休憩と同様に、コーチにアドバイスを受けたり、水分補給をしたりできます。
■ダブルスとシングルスのルールの違い

2人でペアを組んで試合を行うダブルスも、基本的なルールはシングルスと変わりません。
ただし、サーブ・レシーブの方法でシングルスとは異なる点があるため、覚えておきましょう。
【サーブ】
シングルスの場合、卓球のサーブは自コートと相手コートで1回ずつバウンドさえすれば、コースの制約はありません。一方で、ダブルスのサーブは必ずコートの対角線上(自コートの右半面⇒相手コートの右半面)に打つ必要があります。
コートに書かれたセンターライン上でバウンドした場合も有効です。
【レシーブ】
ダブルスでは、1人の選手がラリーを続けることはできません。ペアを組んだ2人が、必ず交互にレシーブを行う必要があります。
試合中は、パートナーのプレーの妨げとならないように、打球後はすぐに移動してスペースをあけることが大切です。
■卓球にはどんな反則がある?
卓球にも、行うと失点となる反則行為がいくつかあります。代表的な反則も覚えておきましょう。
【ボールを2回同時に打つ(ダブルヒット)】
ラケットにボールが2回当たると反則になります。ただし、主審が「故意に2度打ちしたわけではない」と判断した場合は反則にはなりません。
【卓球台やネットに触れる】
ラケットを持っていない手(フリーハンド)で卓球台に触れるのも反則です。ネット際のボールを処理する際に、お腹などが卓球台に当たるのは問題ありません。
ネットはラケットが触れるのも反則になるため、短いボールを処理する際は注意が必要です。
【卓球台を動かす】
故意かどうかを問わず、ラリーの際に卓球台を動かしてしまうと反則となります。
■卓球ならではのマナーも覚えておこう
プレーや試合観戦を楽しむために大切なのは、選手・観客の誰もがマナーを守ることです。卓球ならではのマナーとしては、次のようなものがあります。
【ネットインやエッジボールによる得点】
ラリー中のネットインやエッジボールは有効なプレーではあるものの、得点が決まっても喜ばないのがマナーです。一般的には、手のひらを見せたり、頭を下げたりして相手にお詫びの意思を見せます。
【相手が0点のまま勝たない】
国際大会では、「相手を完封するのは失礼なので、10-0の場合はわざと1点を譲る」という暗黙のマナーがあるとされています。
とはいえ、「故意に得点を与えるのは相手に対してむしろ失礼」だという声もあり、近年は11-0で完封するプロ選手も多いです。
選手がサーブの準備に入ったら、得点が決まるまでは観客の方は静かに観戦しましょう。
■ルールとマナーを知れば卓球はもっと楽しめる!
卓球は、ゲームの進行やサーブの方法、休憩のタイミングなど、試合中のさまざまなことがルールとして定められています。明文化されていないものの、暗黙の了解的なマナーもあるので、覚えておきましょう。
基本的なルールやマナーは、自分がプレーする際はもちろん、試合観戦でも役に立つものです。ご紹介した内容を参考に、卓球を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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【文章】アルペングループマガジン編集部