バレーボールのタイムアウトのルールは? 観戦がより楽しくなる基礎知識

バレーボールをはじめ、スポーツの試合には「流れ」が存在するものです。試合の流れを変えたり、戦術を確認したり、選手を休ませたりするために重要なのが、タイムアウトの取り方になります。
とはいえ、バレーボールのタイムアウトのルールがわからないと、いつ・どのように休憩を取れば良いのか判断できないかもしれません。
この記事では、試合の流れを左右することもあるバレーボールのタイムアウトのルールをご紹介します。

 


【目次】
■バレーの「タイムアウト」のルール
■バレーボールのタイムアウトの重要性
・流れを断ち切る
・プレーの立て直しを図る
・選手のメンタルを整える
■タイムアウトと「テクニカルタイムアウト」の違いは?
・テクニカルタイムアウトとは
・テクニカルタイムアウトの回数や秒数は?
■タイムアウトを知って試合観戦をより楽しもう

 

 

■バレーの「タイムアウト」のルール

 

バレーボールにおけるタイムアウトとは、両チームが各セット2回まで取ることができる休憩時間です。選手が体力を回復する時間としてはもちろん、チーム全体で作戦を確認したり、監督の指示を聞いたりする時間として活用することも可能です。

1回につき30秒間の休憩を取ることができるため、5セットマッチの場合は試合全体で最大10回、計5分間のタイムアウトを取ることができます。
ただし、タイムアウトの回数を持ち越すことはできません。例えば、2セット目にタイムアウトを1度しか使わなかった場合は、1回分の権利がそのまま消滅します。

 

試合中にタイムアウトを要求したい場合は、監督またはゲームキャプテンが審判に申告する必要があります。
注意したいのが、タイムアウトを要求できるのは得点が決まるなどして試合が止まったタイミングに限られるという点です。そのため、ラリー中にタイムアウトを申請することはできません。

 

 

■バレーボールのタイムアウトの重要性

 

タイムアウトは、試合の流れを左右することもある重要な時間です。タイムアウトを取ったことで、劣勢だったチームが盛り返して連続で得点を決めることもあります
また、タイムアウトの使い方は、監督の采配力が表れる部分でもあります。タイムアウトを取る理由などがわかると、監督の采配をうかがい知ることも可能です。
具体的に、タイムアウトはなぜバレーボールにおいて大切なのでしょうか。タイムアウトの重要性や、実際の活用方法の例などを、3つの観点からご紹介します。

 

 

・流れを断ち切る
バレーボールは、流れが重要視されるスポーツです。連続で失点している、攻撃がなかなか決まらない、ミスが続いているなど、チームの悪い流れを断ち切るためにタイムアウトを取るケースは広く見られます。

 

実際に、バレーボールでは2連続失点が3回以上、または3連続失点が2回以上続くと、チームの勝率が低下するとされています。
チームの実力差もあるのかもしれませんが、連続失点が続けば続くほど不利になるのは間違いありません。そのため、連続失点が続いた後に流れを変える目的でタイムアウトを要求したり、メンバー交代を行ったりするのは基本的な戦術です。

 

・プレーの立て直しを図る
プレーの立て直しを図る用途で使われることもあります。試合中に相手に何回も同じ作戦で得点を決められた、選手間の連携が上手にできていない場合などが例です。
そのようなタイミングでタイムアウトを要求することで、選手の間を取ってメンタルを落ち着けたり、監督が具体的な指示を出したりすることで、プレーの修正を図ります。

 

・選手のメンタルを整える
「得点を決めたチームが有利になる」などの重要なシーンでミスをしたり、エース選手のスパイクが相手に連続で防がれたりすると、チーム全体のメンタルに影響するものです。
メンタルが落ち込んだままでは、簡単なトスをミスしてしまうなど、プレーの精度が悪化するかもしれません。

 

そのようなタイミングでタイムアウトを取り、選手に声をかけることで、気持ちを切り替える時間としても有効活用できます。
チームによっては、監督ではなくキャプテンが声を出して、チームの雰囲気を盛り上げることもあります。
技術的な指示だけでなく、こうした心理的なフォローもタイムアウトの重要な役割のひとつといえるでしょう。

 

 

■タイムアウトと「テクニカルタイムアウト」の違いは?

バレーボールには、通常のタイムアウト以外にも「テクニカルタイムアウト(TTO)」と呼ばれるものがあります。昔からバレーボールを見たり、プレーしたりしていた方は、聞き覚えがあるのではないでしょうか。
テクニカルタイムアウトの概要や通常のタイムアウトとの違いは、以下の通りです。

 

 

・テクニカルタイムアウトとは
各チームが任意のタイミングで要求できるタイムアウトとは異なり、特定のタイミングで自動的に与えられる休憩時間がテクニカルタイムアウトです。
各セットで、リードしているチームの得点が一定まで達すると、必ず与えられます。

 

導入の理由は諸説ありますが、大会運営やテレビ中継の都合によって導入されたという説が知られています。

ルール改正によって、現在は世界バレー(国際大会)や国内のトップリーグの試合でのテクニカルタイムアウトは廃止されています。
 

ただし、学生大会などでは給水や健康観察などを目的に、「セーフティータイムアウト」という名称の休憩時間が特定のタイミングに設けられている場合もあります。
ルールは時代とともに見直されるものなので、大会によって細かな運用が異なる可能性がある点も、あわせて知っておくと良いでしょう。

 

・テクニカルタイムアウトの回数や秒数は?
かつての国際大会では、1~4セット目はリードしているチームが8点または16点に達した段階で、1回ずつテクニカルタイムアウトが与えられていました。
休憩時間はそれぞれ60秒と、チームが要求するタイムアウトよりも長くとられていたのが特徴です。
時間が長い分、監督は選手たちに詳細な指示を与えることができます。選手も、1分という時間を使って体を休めたり、メンタルケアを行ったりできました。

 

ただし、最終の第5セットは15点マッチで試合進行が早いため、テクニカルタイムアウトがありませんでした。テクニカルタイムアウトのルールが採用されていた当時は、第5セットは通常のタイムアウトの重要性が今以上に高かったといえます。

 

 

■タイムアウトを知って試合観戦をより楽しもう
バレーボールのタイムアウトは、1回30秒という短い休憩時間の中で、監督が指示を出したり、選手が休んだりすることになります。
一見すると短く思うかもしれませんが、バレーボールは流れがあるスポーツです。タイムアウトを取ったことがきっかけで、試合の流れが大きく変わることもあります。

 

いつ・どんなシーンでタイムアウトを取るのかは、監督の腕の見せ所ということもできます。
ご紹介した内容を参考に、「なぜこのタイミングでタイムアウトを取ったのか」も考えながら、バレーボールの試合観戦を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 


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【文章】アルペングループマガジン編集部

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