2026年9月3日、8月にオープンしたばかりの「Alpen OSAKA」で、大阪エヴェッサ・牧隼利選手を迎えたプレミアムトークショーが開催された。
会場には牧選手を待つファンが集まり、B.PREMIER(以下、Bプレミア)開幕を控えた現在の心境や新シーズンのチームについてトーク。さらに、ファンとのじゃんけん大会や記念撮影も行われ、終始笑顔の絶えないイベントとなった。
イベント終了後にはアルペングループマガジンが牧選手にインタビュー。プロ選手ならではのシューズ選びから、部活生へのアドバイスまで話を聞いた。
■初めてのAlpen OSAKAに「こんなに大きなスポーツショップがあるとは」

大きな拍手に迎えられて登場した牧選手。
バスケットボール用品に囲まれた売り場を見渡しながら、「こういう場所でイベントをするのはなかなかないですね」と笑顔を見せた。
Alpen OSAKAを訪れるのは、この日が初めてだったという。
「こんなにきれいで大きなスポーツショップがここにあるとは知らなかったです」

8月にオープンしたばかりの店内には、多彩なスポーツ用品が並ぶ。バスケットボールフロアには大阪エヴェッサのグッズも展開され、この日牧選手が着用していたのも、Alpen OSAKAと大阪エヴェッサによる限定デザインのTシャツだ。

大阪・道頓堀の観覧車をモチーフにしたデザインが紹介されると、客席との軽快なやり取りも生まれ、早くも会場は和やかな雰囲気に包まれた。
■Bプレミア開幕へ。「日本人選手がどれだけプレーできるのか」

トークは、いよいよスタートするBプレミアの話題へ。
牧選手は新しいリーグへの期待を口にする一方、選手だからこそ感じている率直な思いも明かした。
「もちろん楽しみな部分もあります。ただ、出場できる外国籍選手の数が変わってくるので、僕たち日本人選手がどれだけプレーできるのかというところはあります。そこは不安もありますし、一方で楽しみでもあります」
競争環境が変化する中、日本人選手にとっても、出場機会をどう勝ち取るかがひとつのポイントになりそうだ。

「そうなれるように頑張らないといけないリーグなのかなと思います」
その言葉には、新たな戦いに挑む覚悟がにじんだ。
■新加入選手も加わり「今年こそやってやるぞ」
今シーズンの大阪エヴェッサには、新たなメンバーも加わった。
ジェイムズ・パルマー・ジュニア選手、韓国から加入したソン・ギョチャン選手、セバスチャン・サイズ選手らについて、牧選手はこう語る。
「新しい選手が加わって、チームの空気感もまた変わりました。今までとは違う、新たな一面を見せられるんじゃないかなと思っています」
一方で、これまで一緒に戦ってきたメンバーとの関係性もチームの強みになっている。
「何年間かみんなでやってきたというやりやすさは一定ありますし、『今年こそやってやるぞ』という空気感はチームに流れているかなと思います」
チーム内のエピソードを語る際には笑いも交えながら、良好な雰囲気が伝わってくるトークとなった。
■「この2年間で積み重ねてきたものは着実に感じている」

一方、昨シーズンについては率直な言葉もあった。
「僕自身、けがが多かったですし、僕だけではなくチームとしてもけが人が多かったので、歯がゆさはあります」
それでも、大阪に加入してから積み重ねてきた2年間には確かな手応えがあるという。
「この2年間で積み重ねてきたものは着実に感じています。今年、それをどれだけ結果につなげられるか。勝負の年になるなというのは、すごく感じています」
大阪で迎える3シーズン目。そしてBプレミア最初のシーズン。
今季に懸ける思いが、その言葉から伝わってきた。
■スポーツショップでよみがえった、子どもの頃のワクワク感

会場がAlpen OSAKAということもあり、トークはスポーツショップやバスケットボールシューズの話にも広がった。
小中学生の頃は、よくスポーツショップに足を運んでいたという牧選手。
「スポーツショップに行くとワクワクしていたな、というのを今日思い出しました」
成長期にはさまざまなバスケットボールシューズを試し、足のサイズが変わることを考えて、少し大きめのものを買ってもらったこともあったという。
プロとなった今、久しぶりにスポーツショップを訪れたことで、当時の感覚がよみがえったようだ。
■ファンとの交流で会場は笑顔に

イベント後半には、ファンから牧選手への質問コーナーも行われた。
「晴れ男ですか? 雨男ですか?」という質問には、この日の天気を受けて、
「今日だけで言うと、雨男っぽいですね(笑)」と回答。


さらに、Alpen OSAKA限定デザインのTシャツとタオルをかけたじゃんけん大会では、
「最初はグー、じゃんけん……こん!」と突然ボケを繰り出し、MCから即座にツッコミが入る場面も。会場は大きな笑いに包まれた。

最後には参加者との記念撮影やサイン色紙のプレゼントも実施。限られた人数で行われたイベントならではの、牧選手とファンの距離の近さが感じられる時間となった。
■「今年は勝負の年。結果にこだわりたい」

最後に、Bプレミアへ向けた意気込みを聞かれた牧選手は、改めて力強く語った。
「Bプレミアという新たな節目を迎えて、僕自身も大阪3年目ということもありますし、今年は勝負の年にしたいと思っています」
さらに、「皆さんにもぜひ期待していただきたいですし、今年はやっぱり結果にこだわって頑張っていきたいと思っています」とファンへメッセージを送った。

笑いの絶えないトークショーだったが、シーズンの話になると自然と言葉に熱がこもった牧選手。大阪での3年目、そしてBプレミア元年。牧隼利選手と大阪エヴェッサがどのような戦いを見せるのか、注目したい。
トークショー終了後、アルペングループマガジンでは牧選手にインタビューを実施した。
Alpen OSAKAを訪れた感想から、プロ選手として大切にしているシューズ選び、そして学生時代を振り返って今の部活生に伝えたいことまで、さらに詳しく話を聞いた。
■イベント終了後、牧隼利選手を直撃

――まず、本日のイベントの感想をお聞かせください。
楽しかったです。ボールに囲まれながら、スポーツショップでトークイベントをさせてもらうという経験はこれまでなかったので、すごく新鮮でしたし、非常に楽しかったです。
――Alpen OSAKAを実際に見て、どのような印象を持ちましたか。

もちろん僕自身がバスケットボールをやっているので、バスケットボールのフロアには目がいきました。ただ、それだけではなくて、いろいろなフロアにさまざまなスポーツの商品があって、店内もすごくきれいですし、広いですよね。品揃えの多さにはすごく驚きました。
スポーツショップに来るのも、それこそ小中学生の頃以来というくらい久しぶりでした。今は練習着やシューズもチームから用意してもらうことが多いので。
久しぶりに来て、やっぱりスポーツショップって楽しいなと思いました。いろいろなものがあって、見ているだけでも楽しいですね。
――大阪エヴェッサのグッズも取り扱われています。

大阪のど真ん中にある、こんな素敵なスポーツショップの中にエヴェッサのグッズが置いてあるというのは、すごく誇らしいですし、うれしいことだと思います。
さっきも冗談半分で話しましたけど、今後もっとスペースが広くなったり、取り扱うグッズが増えたりしたらうれしいですね。
――シューズを選ぶ際に最も大切にしていることは何ですか。これからバスケットボールを頑張る子どもたちへのアドバイスもお願いします。

僕も小中学生の頃は親と一緒にスポーツショップへ来て、何足か履かせてもらって選んでいました。正直、「こっちの方が履きやすいけど、こっちの方が格好いいからこっちがいい」みたいな感じで買ってもらった記憶もあります(笑)。
今、一番大事にしているのは、やっぱり履きやすさですね。もちろんバスケットシューズはデザインもすごくおしゃれですし、それも大事だと思います。
ただ、どのメーカーがいいということではなくて、自分の足に合う感覚を大切にすることが一番だと思います。
オンラインで買うだけではなく、実際にお店で試着して、少し動いてみながら、自分の足に合っているかを確認することはすごく大切だと思います。
――牧選手自身は、どんな感覚を大事にしていますか。
シューズに足を入れた時の第一印象ですね。人と会った時の第一印象にちょっと似ているんですけど(笑)、足を入れて、ひもを締めた瞬間に感じるものがあります。
ちょっと感覚的な話ですけど、その時の履き心地はすごく大事にしています。まずその感覚を確かめて、そのあと実際にしっかり動いてみて、最終的に決めるという感じですね。
――もし今、学生時代に戻れるとしたら、どんなことをもっと意識したいですか。今の部活生へのアドバイスもお願いします。

やっぱり、もっと自分の体を大切にしておけばよかったなと思います。学生の頃ってバスケットが楽しいですし、「早くやりたい」という気持ちも強いので、どんどんプレーしてしまうじゃないですか。
でも今の年齢になって、どこかが痛かったりすると、「学生の頃からもう少し体に気をつけておけばよかったな」と思うことがあります。
バスケットボールの技術を伸ばすことももちろん大事ですけど、小中学生や学生の頃から、自分の体にももっと目を向けておけばよかったなと思います。その一つとして、シューズ選びもそうですし、どんなウェアを着るのかとか、そういう身の回りの用具にも、もっとこだわっておけばよかったですね。
これは僕だけじゃなくて、周りの選手も結構言っています。部活動って楽しいので、どうしても夢中になる。だからこそ、若くて健康で元気な時から、自分の体を大切にしてほしいと思います。
――最後に、今シーズンの意気込みをお願いします。

今シーズンは、バスケットボールのリーグがBプレミアへと変わる節目のシーズンです。
だからこそ、しっかりと結果を残すこと、勝利することに、個人としてもチームとしてもこだわってやっていきたいと思っています。

そして、ぜひ試合会場に来てほしいです。大阪の皆さんはもちろん、この記事を読んでくださっている若い人たちにも、「会場に行ってみたい」と思ってもらえるような成績を残したいですし、そう思ってもらえる姿勢でバスケットボールに取り組んでいきたいと思っています。
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【写真】斎藤友也
【取材・文章】池田鉄平