バレーボールにはさまざまな反則があります。その中でも、プロの試合でも比較的多く見られるのが「オーバーネット」という反則です。
ただし、オーバーネットはバレーボールのカテゴリによってルールの詳細が異なります。それぞれの違いやオーバーネットになりやすい状況を知っていると、プレーや試合観戦の際に役立つでしょう。
この記事では、バレーボールの基本的なルールであるオーバーネットの概要をご紹介します。
【目次】
■バレーのオーバーネットとは
■オーバーネットになりやすいプレー
・ネット際でスパイクした時
・相手の攻撃のブロックを試みた時
■オーバーネットにならないシチュエーションは?
■オーバーネットを防ぐプレーのコツ
・アタック時
・ブロック時
■オーバーネットを防ぐポイントは「冷静さ」
■バレーのオーバーネットとは
バレーボールのオーバーネットとは、体の一部がネットを越えて相手コート側に出て、ボールに触れる反則のことです。相手が攻撃を完了する前に自分が相手コート側でボールに触れると、オーバーネットが宣告されて相手チームに得点が入り、サーブ権も相手に移ります。
原則として、「ボールに触れた地点がどちら側のコートだったか」という点で反則が決まる点がポイントです。
実際の試合でオーバーネットが発生すると、審判は反則したチーム側の肘を曲げて、手のひらを下に向けるジェスチャーで反則を知らせます。
また、ネットの下側で足や手などが相手コート側に入ってしまうのは「パッシング・ザ・センターライン」という反則で、オーバーネットとは別物です。
パッシング・ザ・センターラインでは、足がライン上に乗った状態や、得点が決まった後に体がラインを越えた場合などは反則にならない点も覚えておきましょう。
■オーバーネットになりやすいプレー

オーバーネットは、ネット際でスパイクしたり、相手の攻撃のブロックを試みたりした際に発生しやすい反則です。プレーごとの詳細を解説します。
・ネット際でスパイクした時
味方からのトスがネット側に流れてしまった場合など、ネット際でのスパイクはオーバーネットを起こしやすいプレーです。ネットを越えて、相手コート側の空間に入ってしまったボールをスパイクすると、オーバーネットとなります。
それ以外にも、相手のレシーブが乱れてネット際に上がったボールのスパイクを試みる場合も、オーバーネットのリスクが上がります。
注意したいのが、オーバーネットは相手コート側にあるボールに触れるプレーを禁止している点です。例えば、スパイクを打った後のフォロースルーで手が相手コート側に入るだけであれば、反則にはなりません。
また、ネット際でのスパイクは体がネットに触れる「タッチネット」という反則も起こりやすいので、プレー時はネットとの距離感に気をつけましょう。
・相手の攻撃のブロックを試みた時
相手のスパイクを防ぐためのブロックも、オーバーネットが起こりやすいプレーです。テレビでよく見る6人制バレーの場合、相手がスパイクを打つ前にブロッカーがボールに触れると、オーバーネットになります。相手コート側にあるトスをブロックするのも反則になるため注意が必要です。
ただし、相手がスパイクを打った後のボールであれば、オーバーネットにはなりません。
一方で、いわゆる「ママさんバレー」などで採用されていることが多い9人制バレーでは、相手のスパイクをブロックする目的だとしても、相手コート側に手を出すのは禁止です。
カテゴリごとにブロック時のオーバーネットの基準が異なるので、プレーする際は注意しましょう。
■オーバーネットにならないシチュエーションは?

6人制バレーに限りますが、相手のスパイクをブロックするために伸ばした手が、相手コート側に出ている場合はオーバーネットとはならず、そのままプレーが続きます。
加えて、オーバーネットはあくまでも相手コート側でプレーを行ったり、相手のプレーを妨害したりするのを禁止するためのルールです。相手のプレーを妨害しなければ、手がネットを越えて相手コート側に出ていても問題ありません。
前述のとおり、9人制バレーはブロックのために手を相手コート側に出すプレーを禁止しています。6人制と9人制で大きく異なる点なので、両カテゴリーでプレーする方は覚えておきましょう。
■オーバーネットを防ぐプレーのコツ
オーバーネットは、経験者でもよく犯してしまう反則のひとつです。試合中のオーバーネットを防ぐには、どのようなプレーを心がければ良いのでしょうか。
アタック時とブロック時に分けて、オーバーネットを防ぐコツをご紹介します。
・アタック時
アタック時のオーバーネットを防ぎたい方は、腕を振り切ってもネットに届かない距離でプレーすることを心がけましょう。ネットに手が当たらない位置からのスパイクなら、手が相手コート側に出てしまうことはありません。
具体的なネットとの距離は腕の長さやスパイクの方法などによって異なるため、日々の練習の中で把握することをおすすめします。
とはいえ、ネット際でスパイクをしなければいけないシーンもあるでしょう。そのような際はコンパクトにスイングしてボールを落とすなど、状況に応じて立ち回ることが重要です。
ネット際での窮屈なスパイクを防ぐために、日頃からセッターと連携を取ることも大切です。
また、相手のレシーブが乱れて自コート側に飛んできたボールをスパイクする際は、自コートにボールが入ってからスパイクすることを心がけましょう。焦りから早めにスパイクしてしまうと、オーバーネットを取られる可能性が高くなります。
・ブロック時
相手の攻撃をブロックする際は、相手チームがスパイクしてくるまではボールに手を出さないことがポイントです。
ルール上、相手が明らかにアタックを試みていると判断できる場合は、セッターの2本目のプレーだとしてもブロックすることができます。
とはいえ、相手がツーアタックを狙っているのか、普通にトスを打とうとしているのかは判断が難しいプレーです。基本的には、相手がスパイクをするまでは相手コート側に手を出してブロックするのは控えるようにしましょう。
■オーバーネットを防ぐポイントは「冷静さ」
オーバーネットは、チャンスボールで攻撃の意識が高くなりすぎたり、普段とは異なるプレーで慌てたりした時に発生しやすい反則です。試合中は、冷静にボールの行方を判断することを心がけましょう。
また、6人制と9人制でブロック時のオーバーネットの基準は異なります。両方のカテゴリーでプレーすることがある場合は、それぞれの違いに注意することも大切です。
オーバーネットは、プロ選手でも起こしてしまうことがあります。普段から、どうすればオーバーネットを防げるか考えながらプレーするのがおすすめです。
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【文章】アルペングループマガジン編集部