焚き火シートはなぜ必要? 自然を守るために重要なアイテムの選び方

焚き火は、キャンプの醍醐味のひとつです。揺らぐ炎を見ながらゆっくり過ごしたり、仲間と話したり、思い思いの方法で楽しむことができます。
ただし、焚き火は火を使うアクティビティです。行う際は、自然環境を傷めないような配慮が求められます。熱や火の粉から自然を守るために、焚き火の際は「焚き火シート」を用意しておきましょう。
ここでは、焚き火シートの必要性や選び方のポイントなどをご紹介します。

 

 

【目次】
■焚き火シートが必要な理由
・火事や地面を焦がすリスクの低下
・焚き火の後始末が簡単に
■焚き火シートの選び方
・連続使用温度が高いものを選ぶ
・サイズは焚き火台の幅で決めよう
・ペグ穴つきだと便利
・繊維の種類も確認を
■焚き火シートの上手な使い方
■シートを活用して自然環境を守ろう

 

 

■焚き火シートが必要な理由

焚き火シートとは、焚き火の熱や火の粉が地面にダメージを与えるのを防ぐためのアウトドアアイテムです。自然保護の観点から、現在は多くのキャンプ場が地面で直接火起こしをする「直火」を禁止し、焚き火台の利用を義務付けています。
焚き火台を使っているのに、なぜ焚き火シートが必要なのでしょうか。
焚き火シートを使う理由やメリットとしては、次の2点が挙げられます。

 

・火事や地面を焦がすリスクの低下
焚き火台を使っていたとしても、焚き火をしている最中に灰や火の粉、燃えている薪などは地面に落ちてしまうものです。飛散した火の粉が原因で芝生が燃えて、火事につながる恐れも捨てきれません。
焚き火シートを活用すれば、地面に直接それらのゴミが落ちないため、火事のリスクを減らすことが可能です。

 

また、火の粉や薪などが落ちていない場合も、地面は焚き火台からの輻射熱によって温度が上がり、ダメージを負います。
環境への負荷を軽減できる点も、断熱性に優れた焚き火シートを活用するメリットです。

 

・焚き火の後始末が簡単に
焚き火の後始末の手間を減らせる点も、焚き火シートを使うメリットです。
焚き火シートを敷いておけば、地面に落ちた灰などを拾う必要はありません。残った炭などと一緒に落ちた灰をシートにまとめてしまえば、シートごと灰捨て場に持って行ったり、火消し壺に流し込んだりするだけで後片付けが終わります。

 

焚き火の片付けの手間が減れば、他の作業や遊びに使う時間を増やすことが可能です。

 

 

■焚き火シートの選び方

焚き火シートは、商品ごとに性能やサイズ、使われている素材などが異なります。使いやすい焚き火シートを選ぶために、購入前に次の点を確認しておきましょう。

 

・連続使用温度が高いものを選ぶ
連続使用温度とは、長時間熱が加わった際に耐えられる温度のことを指します。焚き火シートは、連続使用温度が高いものを選ぶのが理想です。

 

特に、高さが低い焚き火台を使ったり、長時間焚き火を行ったりすると、焚き火シートに熱が加わりやすくなります。そのような際は、連続使用温度が高い焚き火シートを用意しておくと安心です。

 

・サイズは焚き火台の幅で決めよう
焚き火シート選びで重要なのが、シートのサイズです。焚き火台よりも小さいシートだと、灰や火の粉などを受け止められない恐れがあります。

 

基本的には、使用している焚き火台の4倍ほどの大きさがある焚き火シートを選ぶと良いでしょう。
サイズの大きなシートほど、地面に灰や火の粉が落ちるのを防ぎやすくなりますが、必要以上に大きなものだと持ち運びの手間が増してしまいます。
安全性と持ち運びやすさのバランスを考えながら、サイズを決めるのがポイントです。

 

・ペグ穴つきだと便利
ペグ穴(グロメット)の有無も確認しておきましょう。
焚き火シートを地面に敷いたとしても、ふとした拍子にめくれたり、ずれたりする可能性があります。
隅にペグ穴がついている焚き火シートなら、ペグで地面に固定できるため、風にあおられてめくれたり、飛んで行ったりする心配がありません。

 

より安全性を重視したい方は、ペグ穴つきの焚き火シートを選ぶのがおすすめです。

 

・繊維の種類も確認を
焚き火シートは、使われている素材によって耐熱性などが変わります。素材の特徴も知っておくと、自分に適した焚き火シートを選びやすくなるでしょう。
焚き火シートに使われている主な素材は、ガラス繊維・シリカ繊維・耐炎繊維の3種類です。

 

【ガラス繊維(グラスファイバー)】
ガラスを原料に作られた繊維で、耐熱性と耐久性に優れているのが特徴です。水や油にも強く、料理をしたい場合に適しています。
ガラスを原料にしているため、チクチクとした手触りを感じることもあります。軍手などを着用して使うか、表面がシリコンでコーティングされているものを選ぶのがおすすめです。
また、生地自体が硬めで折りたたみにくいため、持ち運びの際にかさばる傾向にあります。

 

【シリカ繊維】
ガラス繊維に特殊加工を施すことで、耐熱性を高めているのがシリカ繊維です。連続使用温度は1,000℃を超えます。
一方で、耐久性は低い傾向にあります。ガラス繊維と同様に、素手で触るとチクチクとした刺激を受ける場合がある点にも注意が必要です。

 

【耐炎繊維】
アクリル繊維から作られており、優れた耐熱・耐炎性を持っています。ガラス繊維やシリカ繊維よりも手触りが滑らかで、コンパクトに折りたたみやすい点が魅力です。
性能・使い心地ともに優れていますが、他の焚き火シートに比べて高価な傾向にあります。
耐炎性が高いとはいえ、燃えている薪が直接触れると燃える恐れがあるため、取り扱いには注意してください。

 

 

■焚き火シートの上手な使い方
焚き火シートを敷いていたとしても、使い方を間違えると地面にダメージを与えたり、火事を引き起こしたりする恐れがあります。焚き火シートの上手な使い方も覚えておきましょう。

 

とはいえ、焚き火シートの基本的な使い方は、焚き火台の下に敷くだけです。ペグ穴つきの場合は、しっかりとペグで固定しておきましょう。
焚き火台の周囲の余ったスペースには、薪を置いておくと管理が簡単です。

焚き火シートに落ちた炭や灰は、できるだけ早めに拾っておくのがおすすめです。焚き火シートに穴が開くのを防ぎやすくなります。

焚き火シートを使うことで地面へのダメージは軽減できますが、完全に防げるとは限りません。断熱性の低いシートを使って草地で焚き火をする時は、焚き火シートを2枚重ねるなどの工夫も取り入れましょう。

 

また、使い終わったらしっかりお手入れを行うこともポイントです。製品によってお手入れ方法は異なりますが、基本的に洗濯機で洗うことはできません。
手洗いで汚れを落としてから、しっかりと乾かすと、生地の劣化を防ぎながらきれいな状態を保てます。

 

 

■シートを活用して自然環境を守ろう
焚き火台を使っていても、地面にダメージを与えることは避けようがありません。
草花を焚き火の熱や火の粉から守るには、焚き火シートを用意しておく必要があります。自然に優しいだけでなく、片付けの手間を減らせる点も、焚き火シートのメリットです。

 

ただし、焚き火シートを使ったとしても、火事などの事故を確実に防ぐことは困難です。
焚き火シートを使ったうえで、基本的な注意点を守りながら焚き火を楽しみましょう。

 

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【文章】アルペングループマガジン編集部

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