日本の縦走登山にフォーカスした新ブランド「Alpen Mountains」発表会に潜入!

全国で体験型アウトドアショップを展開している店舗の中でも、とくに山用品に関して初心者から上級者まで満足できる圧倒的な品揃えで人気のAlpen Mountains。


多くのイベント企画を通じ、お客様と登山体験を共有するなかで積み上げてきた経験や声が、長きにわたって培われた自社の技術や想いと融合し、2026年6月19日、新ブランド「Alpen Mountains」となって誕生しました。

 

発売に先駆け、Alpen TOKYOにて開催されたブランド発表会の様子をレポートいたします。発表会後はアルペングループマガジンの独占取材も行い、新ブランドに対するここだけしか聞けない情報も入手しました!

 

新ブランド誕生の背景やブランドコンセプト、新コレクションなど、「Alpen Mountains」について余すことなくお伝えします。「Alpen Mountains」について気になる人は必見です!

 

 

■「Alpen Mountains」トークショーからスタート
 

 

新ブランド発表会は、「Alpen Mountains」のライフテスターとしても深く関わった、旗艦店・アウトドア販売部 販売部長 真田さんとスポーツ・サステイナビリティ推進室長 柴田さんによるトークショーから始まりました。

 

お二人は15年以上の登山経験を持ち、ほぼ毎週末山に登り、今夏には4泊5日のテント泊登山で北アルプス縦走も一緒に計画しているほど、登山のキャリアと山への愛が深い持ち主。


今回発売になる「Alpen Mountains」のウェアを身に纏い、登壇してくださいました。


司会の方による進行のもと、さっそくスタートです。

 

 


――新ブランド「Alpen Mountains」誕生に至った背景についてお聞かせください。

 

「日本の山はひとつの頂上に辿り着くだけではなく、山々をつなぐ山脈の美しい縦走路がたくさんあります。我々はそんな日本の縦走文化をとてもリスペクトしていまして、この文化をもっともっと広めていきたいと思ったことがきっかけです。

 

アルペンは祖業がウインタースポーツで、世界で活躍する数々のオリンピアンたちにウェアを提供しています。

 

創業50年の歴史の中で培った『ものづくり』の技術をフィードバックし、我々の『想い』をブランドに落とし込んで、縦走を楽しめるウェアやギアを開発して広めていこう、とこのたびAlpen Mountainsを立ち上げることになりました。

 

そのなかで、“20代から30代の若い女性にも楽しんでもらいたい” ということで、私たちがライフテスターして参加することになったというわけです」
  
 

 

――ライフテストでは、どのようなやりとりを経て実際の商品に反映されていきましたか?

 

「ではまずトレッキングバッグのテストからお話ししたいと思います。

 

山と向き合うようになってからは、より遠くへいきたい、長い時間山を歩きたい、という気持ちがどんどん増していきました。そうなると、ときには3泊〜4泊分の荷物を背負って歩くことになるので、トレッキングバッグ自体の重量があると身体への負荷が増えますし、また雨が降ってくるとレインカバーを装着するために肩から下ろして……と作業が増えるんですね。

 

そこでまず “軽くて防水性の高いトレッキングバッグ” を前提に要望を出しました。そこで上がってきたのが、Dyneema®︎(ダイニーマ®︎)という素材です。防水性が高く、UV耐性もあり木の枝などが当たっても破れにくい、鋼鉄の15倍の強度を持つ超軽量繊維です」

 

 

 

「昨今流行っているウルトラライト(UL)商品というのは、どんどんグラム数を削ぎ落としているものが非常に多いです。では、削ぎ落とした先にあるものって何かというと、やっぱり身体にとても負担がかかる、ということなんです。

 

15kgくらいを背負って長時間歩いたときに、軽さだけではなく、ラクで快適に背負えるといったところも大事にして、パーツも追求して完成したのがこちらになります。Alpen Mountains トレッキングバッグ35 with Dyneema®︎で、総重量はわずか800gです」


 

 

――ウェアも相当こだわっているとのことですが、ジャケットではどんなやり取りがありましたか。

 

「Alpen Mountainsを立ち上げるにあたって、最初に作ろう!となったのがこのスーパーライトウェイトオールウェザージャケットです。

 

雨が降ったとき、風が強いとき、寒いときに着るからこそ、透湿性と耐水圧の高い生地をリクエストしました。透湿度40,000g/m²/24h 、耐水圧40,000mmは、数あるブランドの中でもトップクラスの性能を両立しています。

 

あとは着たときに引っ掛かりがあるのが嫌なので、腕周りの動きも非常に考えられたデザインが施されています。ポケットも、ひとつのファスナーの中に上下2層にするなど、細かいところまで徹底的にこだわって作ってもらいました」

 

 

――次に、シャツやショーツへのこだわりもお聞かせください。

 

「最初に縦走の話をしましたが、縦走となると何泊もするので着替えを持っていくんですね。

 

衣類って結構な重さになるため、まずは軽さを重視してもらいました。しかし、ただ軽くなるだけでなく、同時に着心地の良さも求めました。

 

軽さを求めると生地自体が薄くなり、汗をかくと肌に張り付きやすくなり不快に感じることもあったので、試作して、ライフテストをして、フィードバックをして……というのを何度も繰り返しました。おかげで生地は軽くて薄いのに張り付きが少ない、快適なスーパーライトウェイトシャツが完成できたと思います」

 

 

 

「同じようにスーパーライトウェイトショーツについても、軽量で張り付きにくいリップ素材を選んでもらっています。お店で試着する際は、ぜひ裏面のデコボコ感を体感していただけたらうれしいです。

 

また、とくに女性の方だとショーツの丈も気になる部分だと思うので、足を上げたりしゃがんだりした際に見えないよう、1mm単位で調整してもらいました。

 

アルペンにはオリンピアンたちにスキーウェアを作ってきたパタンナーが在籍していることもあり、動きを邪魔しないパターン技術で作っていくのはお手のものですから」

 

 

 

――シャツとショーツに描かれている、高山植物の「さんかよう」が目を引きます。

 

「マウンテンウェアは無地のものが多く、なにか柄を入れたいねとなったときに、せっかくなら自然を邪魔しない高山植物をデザインに入れたらどう?という話になりまして。

 

それで、さんかようという花をモチーフにデザインしてもらいました。

 

さんかようはちょうど今の時期に咲いている小さな白いお花で、雨に濡れるとガラスのように透明になり、とても神秘的なんです。

 

メンズシャツは真ん中に、レディスシャツはサイドにあしらわれています。ショーツもさんかようがデザインされていて山に映えるので、登山だけでなくトレイルランニングなどでも使っていただけたらなと思っています」

 

 

■トークショーのあとは、参加したみなさんが実際に手に取って試す時間も 
 

 

トークショーにつづいて、いよいよ試着タイムです。

 

会場では、トレッキングバッグのパーツについて説明してもらったり、実際に背負ってフィッティングを体感している方の姿も。

 

 

また、この日はブランド立ち上げに携わったデザイナーや開発担当スタッフも発表会の様子を見守っており、実際に商品を確かめている方に機能説明をする場面も。作り手から直接貴重な話を聞けるとあって、参加者のみなさんは興味津々の様子でした。

 

 

■発表会終了後、アルペングループマガジンが独占インタビュー!
 

 

ブランド発表会が終了したあと、ライフテスターのお二人に加え、「Alpen Mountains」立ち上げに携わった開発スタッフの方々も交えて独占インタビューを行いました。

 

 

――Alpen Mountains店舗のオープン当初から、ブランド展開を視野に入れていたのですか?

 

「Alpen Mountainsの店舗立ち上げ時は、ブランドも作ろう!というはっきりとした話はありませんでしたが、お客様と接していくなかで “こういうブランドが必要だよね” という話になり、1年前から本格的にプロジェクトがスタートしました。


ブランド名を決める際も、店舗のロゴであるSnow Deerを使おう!とみんなの目線が合っていたのを思い出します」

 

 

――お客様からの要望も大きかった、と。

 

「ウルトラライト(UL)が主流になってきて、店舗に訪れるお客様からの問い合わせがかなりあるなという実感はありました。もちろん現在展開されているナショナルブランドの商品で満たせるものはありますが、“人と被りたくない” “より新しいものが欲しい” と興味を示す若いお客様が増えており、加えてUL商品を販売しているお店も限られているということで、今回新ブランドであるAlpen Mountainsを展開できることになったのは、とてもいいことだと思っています。幸い、私たちアルペングループは全国に数多くの店舗があり、来店しやすいというメリットがありますから」

 

 

 

――アルペンが新ブランドを立ち上げる「強み」は、どんなところでしょうか?

 

「アウトドアブランドというと海外ブランドが多く、どうしても海外の人の体格に合わせた商品になってしまいますが、日本人の体型に寄り添ったものづくりができるということです。

 

あとは、スケールメリットですね。今回のようにDyneema®︎をはじめとする高機能素材を使った商品をゼロから作るとなると、ロット数の少なさもありどうしても価格が跳ね上がってしまいます。

 

しかし我々はTIGORAなど多数のプライベートブランドを持っているため、そちらで大規模な生産が賄えているぶん、単体での生産も受け持ってくれる。50年という歴史の中で培った関係性があるからこそ、高機能にもかかわらず価格を抑えて設定できるのです」

 

 

 

――スーパーライトウェイトシャツ / ショーツを作るにあたって、大変だったことは何ですか?

 

「素材の開発に関しては、トークショーにもあったようにオリンピアンのウェアを開発してきた実績がありますから、生産技術も取引工場も非常にしっかりしているんですね。その上で、それらの素材を活かしたデザインで差別化していかなくてはいけないため、プレッシャーはありました。

 

ライフテスターからフィードバックをもらって、修正して、またライフテストをしてもらって、ときには現地で手書きで書かれたメモによるフィードバックをもらって……と、本当に密なやり取りをしましたね」

 

 

――トレッキングバッグ35 with Dyneema®︎の開発秘話もお聞かせください。

 

「Dyneema®︎素材を使ったトレッキングバッグ開発が始まってからは、パーツを足してもらったりサンプルを作ってもらったりを繰り返していたのですが、とにかく仕上げるスピードが、いい意味で凄かったです。


弊社のものづくりは、中間に業者が入らず直接取引できているため、伝達の相違がないという強みもあります。だからこそ、プロジェクト開始から1年という短い期間にもかかわらず今日を迎えることができたと思っています」

 

 

 

「新しくブランドを出すにあたり、その記念になるようなトレッキングバッグを、ということでホワイト限定で100個作らせていただきました。Dyneema®︎の代表カラーがホワイトなので、素材を活かして真っ白なトレッキングバッグにしよう!と。

 

しかも、難しいとされているDyneema®︎に直接ロゴをプリントするという、優秀な工場探しから始める挑戦もさせていただきました。試行錯誤の結果、Dyneema®︎の中でもDyneema®︎ composite fabric HYBRIDというさらに強度の高い3層素材を採用することで、ようやく実現することができました。知っている人が見たら、“おお!じかに印刷されている!” と驚くと思います。秘話といいますか、ぜひ注目していただきたい部分ですね」

 

 

 

――最後に、今後の展開についてお聞かせください。

 

「2026年の秋冬モデルではミドルレイヤーのウェアが新たに出るだけでなく、Dyneema®︎素材を使ったポーチなども予定しています。

 

また、来年の春に向けて新色のトレッキングバッグやトレッキングシューズ、ウェアに関しては現在の倍近いアイテム展開を考えております。これからますます動きが活発になっていくAlpen Mountainsの商品を、どうぞ楽しみにお待ちください!」


……以上、新ブランド「Alpen Mountains」発表会の様子とインタビューをお送りしました。


「Alpen Mountains」商品は、以下の各店舗で販売しています。商品によっては売り切れが予想されますので、お早めのチェックをおすすめします!

 

 

■Alpen Mountains 販売店一覧
・Alpen TOKYO
・Alpen NAGOYA
・Alpen FUKUOKA
・アルペンマウンテンズ
・アルペンアウトドアーズ(一部店舗を除く)
 https://store.alpen-group.jp/sportsdepo_alpen/campaign/detail.php?id=10942
・Alpen Online 
 https://store.alpen-group.jp/Form/Product/ProductList.aspx?bid=2240&udns=0&sort=5

 

 

■Alpen Mountains ブランドサイト
https://store.alpen-group.jp/product/alpenmountains/

 

 

■Alpen Mountains Instagram
https://www.instagram.com/alpenmountains_official/
 


 

【取材・文章】平田 仁美
【写真】八木 虎造

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