ランタンのマントルとは? 優しい明かりを長く楽しむためのコツ

キャンプ場や山の中は、市街地と異なり光源がほとんどありません。屋外で光源として活用できるランタンは、アウトドアシーンに欠かせないアイテムのひとつです。電気で明かりを灯すLEDランタンは火事などの危険性がなく便利ですが、ガソリン・ガスランタンの明かりも優しい雰囲気で独特の魅力があります。
ガソリン・ガスランタンを使う際にはマントルが必要ですが、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは、ランタンの必需品であるマントルの基礎知識をご紹介します。

 

 

【目次】
■ランタンのマントルとは
■マントルを長持ちさせるコツ
・空焼きを行う
・振動を与えない
■マントルの交換時期は?
・穴があいた時
・明かりが弱くなった時
■マントルランタンの使い方
■マントルランタンを長く愛用しよう

 

 

■ランタンのマントルとは

マントルとは、ガソリンランタンやガスランタンのバーナー部分に取り付ける筒状の布のことです。合成繊維で作られていて、発光剤が塗り込まれています。

マントル内にたまったガスに火を灯すことで、発光剤が反応して明るくなるという仕組みです。マントルを取り付けないと炎が燃え上がるだけで、明るい光にはなりません。
マントルを使用するガソリンランタンやガスランタンは、他のランタンに比べてあたたかみがあり、柔らかく優しい明かりを楽しめるのが魅力です。

また、マントルは形状から大きく吊り下げ型と提灯型に分けられます。

【吊り下げ型】
バーナーの先に形を整えて結びつけるタイプで、主に大型のランタンで使われています。結ぶ際に使用するひもが余った場合は切る必要があります。

【提灯型】
バーナーが上向きのランタンや、小型ランタンで使われているタイプです。マントルに穴があいているので、バーナーに差し込んで使用します。

 

 

■マントルを長持ちさせるコツ

マントルは、基本的には消耗品です。使い方次第ではすぐに壊れてしまいます。マントルを長持ちさせるために、使い方には注意しなければいけません。
マントルを長持ちさせるコツは、以下の2点です。

 

・空焼きを行う

基本的に、マントルはそのままの状態で使うことはできません。使用前に「空焼き」と呼ばれるメンテナンスを行い、合成繊維を灰化させる必要があります。
空焼きを失敗すると寿命が短くなったり、明かりにムラができたりするので注意が必要です。

 

【空焼きの手順とコツ】
1.ランタンのポンピングを行う
ガソリンランタンは、使用する前に加圧(ポンピング)する必要があります。空焼きを済ませた直後のマントルは非常に脆いので、空焼き前に加圧を済ませておきましょう。

2.マントルを取り付ける
ランタンに適したマントルを用意して形を整えたら、ゆがみがないようにマントルをランタンに取り付けます。余ったひもが触れることで穴があく恐れがあるため、ひもで結ぶタイプの場合は余分なひもをしっかり切っておきましょう。

3.まんべんなく燃やす
燃料バルブは閉じたまま、ライターなどでマントル全体を燃やします。焼きムラがあるとそこだけ光らないので、まんべんなく空焼きしましょう。
全体が白く灰化したら完了です。

 

・振動を与えない

一度空焼きを行い灰化したマントルは壊れやすくなっています。車の振動など、ちょっとした衝撃で破けてしまう可能性があるため、取り扱いに注意しましょう。
持ち運びの際はランタンをケースにしまい縦置きするなど、できるだけ衝撃や振動を与えないようにすることが重要です。触れただけで破れてしまうので、マントルに触れるのも避けてください。

 

また、取り扱いに注意していたとしても、何らかの拍子にマントルが破けてしまう可能性は捨てきれません。キャンプ場などの夜は非常に暗くなるため、光源がないと身動きが取りにくくなります。
マントルランタンを使用したい方は、念のため予備のマントルを用意しておくと安心です。

 

 

■マントルの交換時期は?

どれだけ大切に扱っていたとしても、マントルは使い続けるうちにダメになってしまうものです。明かりを絶やさないために、マントルを交換するタイミングも覚えておきましょう。

 

・穴があいた時
ランタンを使い続けていると、劣化によってマントルに穴があいてしまうことがあります。穴があいたマントルは、穴からガスが漏れ出てしまうため、燃費が悪くなります。
穴から漏れ出た熱が原因で、ランタンのガラスが損傷するなどの事故につながる恐れもあるため注意が必要です。

 

マントルに穴があいているのを発見したら、すぐ新しいマントルに交換することをおすすめします。

 

・明かりが弱くなった時
基本的に、マントルは壊れない限り使い続けることができますが、何回も使っているうちに劣化して光量が落ちてきます。以前よりも明かりが弱い、暗くなったと感じる場合も、マントルの交換に適したタイミングです。

 

具体的なマントルの寿命は、使い方やマントルの種類などに左右されます。長期間使い続けられることもあれば、数回の使用で壊れてしまうこともあるため、定期的に見た目や明るさを確認しておきましょう。

 

 

■マントルランタンの使い方

マントルを光源とするマントルランタンは、電気を使用するLEDランタンとは異なり電源を入れただけで明かりがつくわけではありません。
火事ややけどなどの事故を防ぐために、正しい使い方を知っておくことが大切です。

 

【マントルランタンの基本的な使い方】
1.燃料を入れる
ランタンの燃料タンクに燃料を入れます。入れる量が多すぎると加圧することができず、不完全燃焼を引き起こす恐れがあるため、タンクの8割程度を目安にするのがポイントです。

2.ポンピングで圧力をかける
燃料タンクを加圧するためにポンピングを行います。ノブが固くなって押し込めなくなるまでポンピングを続けましょう。

3.マントルの取り付け、空焼きを行う
前述した手順で、マントルの取り付けや空焼きを行います。

4.点火する
燃料バルブを回してから、ガスライターなどで点火すると火がつきます。燃料が出る際は「シュシュ」といった音が聞こえます。音が聞こえない時はポンピングが足りない可能性があるので、点火前に再度ポンピングをしてみてください。
点火したら、ポンピングして炎を安定させます。その後は、燃料バルブを回して光量を調整したりすれば完了です。
点火の際に大きな炎が上がることがあるため、顔などを近づけるのは控えることをおすすめします。

 

 

■マントルランタンを長く愛用しよう

マントルは、ガソリンランタンやガスランタンを使用する際に欠かせないアイテムのひとつです。LEDランタンとは異なる柔らかい明かりを楽しめるのが大きな魅力ですが、衝撃に弱く壊れやすいというデメリットもあります。
事前に空焼きを行う、衝撃を与えないなど、取り扱いには注意が必要です。特に、空焼き後のマントルは非常に脆いため、手やライターの先端などで触れないように気をつけましょう。
穴があいてしまった時は、ランタン本体の破損につながる恐れがあるため、すぐ新しいものに交換することをおすすめします。

 

ご紹介した正しい使い方やメンテナンスを参考に、マントルランタンを使用してみてはいかがでしょうか。

 

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【文章】アルペングループマガジン編集部

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