■アシックスの定番GT-2000シリーズが14代目になって登場!
ランニング初心者からマラソン完走を目指す市民ランナー、はたまたアスリートや市民アスリートまで、安心して長く走れる一足を求めるすべての人へ、アシックスのロングセラーシリーズ「GT-2000」シリーズの最新作、「GT-2000 14(ジーティー2000 14)」がついに登場しました。
今回も「定番ゆえに大幅に変わることができない」とは言え、「機能性は進化し続ける」という矛盾に挑戦したアップデートになっていて、ミッドソールフォームが「FF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)」から「FF BLAST MAX(エフエフブラストマックス)」にパワーアップ。軽快な走りといつも通りの信頼の安定性が融合、GT-2000 14は、安定性と快適性がベストバランスの1足になっていると言っていいですね。
それでは、今回モデルの機能性のご紹介、そして、どんなシーンで履くシューズ、そして、どんなランナーにフィットするのか、など早速、整理して行きましょう。
■歴史を背負う安心感、それがGT-2000シリーズ

GT-2000シリーズは、GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)シリーズの弟分的存在として、安定性と軽快さを両立した名作シリーズとして、1993年に誕生し、20年以上の歴史がある、業界を俯瞰してみても、定番中の定番、ロングセラーというわけです。
また、歴代多くの派生商品も存在して、GT-1000は現在でもラインナップしていますし、かつてはGT-3000もありました。
ちなみに、GTとはGran Turismo(グランツーリスモ)の略です。「長距離を快適に、速く走るための車」を意味するこの言葉から、「長距離を快適に走るためのシューズ」というコンセプトが込められて名付けられました。さらに「スポーティーさも兼ね備えた軽快さ」を両立するスポーツセダンのような乗り心地を目指したモデルというわけです。「マラソンという長いツーリングを安心して走破できる相棒」というわけですね。
また、機能性からもKAYANO=高級車、GT-2000はスポーツセダンというような違いがあり、弟分ですが、言わば独自のキャラクターを持って、一貫して「安心して使える定番」として愛され続けているモデルです。
■GT-2000 14はより弾むような走りに

今回、ミッドソールには、上位モデルであるGEL-KAYANO(ゲルカヤノ)に搭載されている「FF BLAST PLUS」に代わり、よりやわらかく反発性に優れたフルレングスの「FF BLAST MAX」を採用しています。これはバウンス系の代名詞、NOVABLAST(ノヴァブラスト)と同じ素材になり、モチモチしたクッションで着地から蹴り出しまで、軽やかな足運びに変わりましたね。
そして、アウトソール中央部にはトランポリンのようなクッションパーツを配置。前作は前足部一面をラバーが覆うデザインでしたが、こちらもNOVABLASTのアウトソールにも似たデザインになっていて、蹴り出し時に弾むような力強さがある印象はこの部分も無関係ではないようです。
やはり、安定要素が必要ゆえのスタビリティトレーナーが抱える大きな課題、コンフォート感が大きく改善されていて、誰もが快適だと思えるライド感がとてもいい仕上がりになっていますね。
■スタビリティシューズとして安定要素の提供

とは言え、やはりスタビリティトレーナーの顔はしっかり保持、安心できる1足としての存在感は今回も健在です。
スタビリティシューズは、足が内側に倒れ込む「過回内動作」によって走行の安定が妨げられるランナーをサポートするシューズです。従来は左右の硬度差をつけて内側への倒れ込みを防いでいましたが、GT-2000シリーズでは、2代前から、ソール一体型の立体的なデザインによる「3D GUIDANCE SYSTEM(3Dガイダンスシステム)」を採用し、その機能を実現しています。
これは回内動作を完全に抑えようというイメージではなくて、走行中に必要な場面で適切な安定性を提供するような構造。ランナーに適正なガイド感を促すようなソールユニットになっていますね。4Dガイダンスシステム搭載モデルであるカヤノとはこの辺りで棲み分けされていると言えますね。
また、安定要素を補完しているのは間違いなく、エンジニアードウーブンアッパー。タンこそ薄手のものを採用していますが、履き口のまわりの肉厚感は「しっかり」の象徴のようなアッパーになっています。
ヒールカップにはかなりしっかりと硬いカウンターが内包されていて、このパーツ全体の剛性感を高めていると言えますね。
■いま、このGT-2000 14を選ぶ理由

やっぱりこのシューズ、着地時の安定感が際立っており、ランニングを始める人や初めてフルマラソンに挑戦する人など、「はじめて」のランナーに強くオススメできる代表的なモデルです。
しかも、今回はコンフォート感もいい。シリーズ誕生以来の「変わらない安心感」に、今どきの軽快さと弾みを加えて進化したこの14代目は、 「NOVABLASTが大好き」っていう走力のあるランナーでも楽しめるような仕様になっていると言っていいでしょうね。ロングラン用のオプションとして活躍するでしょう。
もちろん、引き続き過回内動作を補正するスタビリティトレーナーとしての存在感は変わりません。股関節、膝痛、足底筋膜炎など足の内側の捻れモーションからくるトラブルにも一筋の光を与えてくれるはずです。
結局、誰でも履けるアシックスというブランドの入り口なのが、GT-2000シリーズというわけです。ですから16,500円(税込)とプライスレンジもリーズナブルで、ここもポイント高いです。
今回は、ほんといいアップデートをしていますので、乗り心地もとてもいい。このシリーズを履いたことがないランナーはもちろんですが、履いたことがあるランナーでもきっと感動してもらえる出来ですよ。是非一度店頭で足入れをしてほしいですね。オススメです!
【GT-2000 14特集ページ】
> 特集ページはこちら
<著者プロフィール>
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久(FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)
日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持
・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)
【文章・写真】藤原岳久