アシックスランニングを代表するモデルのひとつ「GEL-KAYANO」シリーズが33世代目に突入。
スタビリティモデルを代表するカヤノと言えば、他のモデルと比較すると「支える=硬め」なイメージが少なからずあるかと思います。
でもそのイメージでこのGEL-KAYANO 33を履くと、かなりビックリしますよ。
では早速見ていきましょう。
まずは前作GEL-KAYANO 32(ゲルカヤノ 32)との比較から。

側面からの写真で一目瞭然。
ミッドソールが2層構造になりました。

このミッドソールのアップデートが今回の一番のトピックスでして、「GEL-KAYANO」シリーズは33でいわゆるスピード系トレーニングにも対応できるレベルに近づいた印象です。
個人的な試走では、1km4分前後のペースにも対応できるポテンシャルを感じました。
フルマラソンのレースペース付近でのロング走にも取り入れやすい印象です。

内側構造ですが、GEL-KAYANO 30から前作の32まで存在した「4D GUIDANCE SYSTEM(フォーディガイダンスシステム)」と印字の入ったパーツが無くなりました。
ちなみに「4D GUIDANCE SYSTEM」とは、走行距離とともに変化するランナーの動きを研究し開発した複合的な機能構造のことでして、このパーツの呼称ではありません。

そして今回のGEL-KAYANO 33では、その考え方を踏襲した「FLUIDSUPPORT(フルイドサポート)」を採用。体の自然な動きと調和するように研究とテストを経て開発した新しいスタビリティ機能で、「FLUID(流動性)」という名の通り、足の動き全体にわたってスムーズに連続してサポートする構造です。
ミッドソール中部内側に厚みを持たせることで、フォームが乱れやすい疲労時においても軽やかな走り心地をサポートしてくれます。

アッパーとインソール。
ハーフブーティーや履き口のクッションは前作踏襲。
シューレースホールがループに変更になりました。
また、カーボンフットプリントの数値もアップしています。

アウターソールは大きく変わりました。

そして見えていませんが、かかと部分にはちゃんとGEL(ゲル)も入っています。









このシューズのためのようなFeeturesソックスがあったので、バッチリと合わせてみました。

これだけアップデートしたのに、お値段は前作から据え置きの税込22,000円。

この内容も事実ですが、
(僕の個人的な見解で)GEL-KAYANO 33は、フルマラソン完走を支える安定性はそのままに、テンポ走やスピードを意識したトレーニングにも対応できるポテンシャルです。
最後に、意外と知られていませんが、KAYANOの語源は初代モデルのデザイン担当者だった「榧野(カヤノ)」さんからの命名。
アルペングループマガジンで過去に公開されたこちらの記事(僕も登場してます!)もあらためてチェックしてみて、カヤノの伝統と歴史を感じてみてください。
>ゲルカヤノ一覧はこちら
<著者プロフィール>
牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
【文章・写真】牧野英明
【画像提供】アシックスジャパン株式会社