大迫傑が語った、Li-Ning(リーニン)「FEIDIAN 6 ELITE」の実力とは

陸上男子マラソンの日本記録保持者での大迫傑選手(35)がAlpen TOKYOでトークイベントを行った。大手スポーツメーカー・Li-Ning(リーニン)が日本で大迫選手を招いて行うトークイベントとしては、初の試みとなった。抽選で当選した約30人のファンを前に、大迫選手は自身の走りの軸、競技を続ける原動力、そして日本記録を支えた“相棒シューズ”「FEIDIAN 6 ELITE」の魅力を語った。

 

 


会場には雨の中、大迫選手の言葉を直接聞こうと多くのファンが集り、イベントスペースは超満員。

 

 

 

登壇した大迫選手は、まず会場を見渡しながら「雨なのに」と笑顔を見せ、リラックスした雰囲気でトークは始まった。

 

序盤のテーマは、大迫選手の競技人生と、走るうえで大切にしている考え方だった。高校、大学、実業団、そしてプロランナーとしての道。多くの日本人選手が実業団に所属して競技を続けるなか、大迫選手は自ら環境を選び、キャリアを切り開いてきた。

 

 

 

その根底にある思いについて、大迫選手は「自分のいいペースで、ここまで走ってこられたんじゃないかな」と振り返った。

 

周囲には先に進む人もいれば、後ろから追い上げてくる人もいる。ときには自分が追い越されることもある。それでも、誰かのペースに流されるのではなく、最後は自分のリズムに戻っていく。大迫選手は「いろんな人が追い越したり、追い越されたりするんですけど、また必ず自分のペースに戻る」と話した。

 

この言葉は、マラソンという競技そのものにも重なる。

 

 

 

会場にはフルマラソンで自己ベストを目指す市民ランナーも多く来場していた。そんなランナーに向けて、大迫選手は、「自分の中のメーターを持っておくのは、非常に重要なんじゃないかなと思います」と伝えた。

 

フルマラソンは、長い時間をかけて自分の身体そして心と向き合う競技だ。序盤で気持ちよく飛ばしすぎれば、後半に苦しくなる。周囲のペースに引っ張られすぎれば、自分のリズムを見失う。だからこそ、自分にどれくらいの余力があるのか、今のペースが適切なのかを感じ取る力が必要になる。

 

「自分の容量がちゃんとわかっていれば、過ごし方がわかってくる」

 

大迫選手の言葉に、会場のランナーたちは真剣に耳を傾けていた。目標を掲げることは大切だ。ただ、その目標と現在の自分の状態が合っているかを知ることも、同じくらい大切になる。日本記録保持者の言葉でありながら、それは市民ランナーにとっても実感しやすいアドバイスだった。

 

走ることの楽しさについて問われると、大迫選手は少し柔らかな表情で、こう話した。

 

 


「走って後悔したことはないな、というのはあります」

 

もちろん、走る前には「今日は走りたくない」と思う日もある。それでも走り終えたあとには、どこか気持ちが軽くなる。小さな達成感が残る。大迫選手は、そうした感覚もランニングの魅力だと語った。

 

走っている最中に何を考えているのか、という質問には、フォームや身体の使い方にも触れた。

 

 

 

「足の動きだったり、身体の重心の位置だったり。そこは考えながら走っています」

 

音楽を聴きながらリズムに合わせて走ることもあるという。一方で、身体の重心や足の運び方など、細かな感覚にも意識を向けている。大迫選手ほどのトップランナーであっても、走りながら自分の身体と対話している。その姿勢は、会場のランナーにとっても大きなヒントになったはずだ。

 

 

 

走り続ける原動力については、家族や周囲の存在にも話が及んだ。

 

「自分一人で走っているというより、家族と一緒に走っているようなイメージ」と語った。以前は、自分自身に厳しく、競技者として結果を追い求める気持ちが強かったという。しかし今は、走ることがより自然に生活の中にあり、家族や周囲の人たちともつながっている。

 

 

 

「人のために走っている」

 

そうした言葉からは、記録を追うだけではない、現在の大迫選手の競技観がにじむ。

 

若い世代への思いも、現在の大迫選手を語るうえで欠かせない。自身も若い頃に多くの経験を重ねてきたからこそ、次世代の選手たちにも、走ることを通して学べる機会を持ってほしいと考えている。

 

「結果を出したい、大会に出たいという気持ちはもちろん大事。でも、そこに向かう過程でしか得られない経験がすごく多いと思います」

 

若い選手たちの勢いや、結果を求める前向きな姿勢には、大迫選手自身も刺激を受けているという。言葉で何かを教えるだけではなく、日々の取り組みや走る姿勢を見せること。それも、大迫選手なりの育成の形なのだろう。

 

 

 

市民ランナーに向けては、夏場のトレーニングについても実践的なアドバイスを送った。

 

日本の夏は気温だけでなく湿度も高い。秋冬のレースに向けて練習を積みたい時期ではあるが、無理にタイムを追いすぎれば、身体への負担は大きくなる。

 

「夏はタイムを追わないこと。暑さには身体が慣れるしかない部分もあります」

 

大迫選手はそう話し、暑い時期には自分の状態を見ながら練習することが大切だとした。数字だけにとらわれず、今の身体に合った負荷を選ぶこと。これもまた、「自分の中のメーター」を持つという考え方につながっている。

 

トークの後半では、Li-Ningのシューズについて話題が移った。

 

 

 

大迫選手は昨年10月、所属先を変更するとともに、12年間サポートを受けていたナイキからLi-Ningへとシューズを変更した。その際、自身のSNSではナイキへの感謝を記すとともに、「この先は刺激的で情熱のある、新しい仲間と更に奥へ。」と、新たな挑戦への思いをつづっていた。

 

 

 

トップランナーにとって、シューズはレース結果にも関わる重要なパートナーだ。長年履き続けてきたブランドから離れ、新たなシューズで勝負することは、大きな転機でもあった。

 

その移籍後、大迫選手は昨年12月のバレンシアマラソンで2時間4分55秒をマークし、日本記録を更新した。来秋に開催されるMGCの出場権も獲得。その足元を支えたのが、Li-Ningのレーシングシューズ「FEIDIAN 6 ELITE」だった。

 

この日のトークショーで、大迫選手はLi-Ningのシューズを用途に応じて使い分けていることを明かした。レースで履くモデル、速いペースの練習で使うモデル、ロングランで試すモデル、日々のジョグで足を支えるモデル。目的によって履き分けながら、それぞれの特性を確かめているという。

 

 

 

「履きこなせば履きこなすほど良くなる。バランスがいい。クッション性も反発もある」

 

近年のレーシングシューズは、軽量性や反発性が注目されることが多い。しかし、大迫選手が繰り返し口にしたのは「バランス」という言葉だった。クッション性がありながら、反発もある。攻めた走りを支えながら、長い距離を走り切るための安定感もある。レースにおいて、その総合力が大迫選手の走りを支えている。

 

 

 

「最初から全部がわかるというより、履いていく中で良さが出てくる」

 

単に“速く走れる靴”というだけではなく、自分の走りに馴染ませていくことで、より力を引き出してくれる一足。大迫選手の記録更新を足元から支えた存在だった。

 

今年3月の東京マラソンでは日本人トップの12位に入り、6月21日には米国オレゴン州ポートランドの大会に出場。5000メートルで13分46秒47をマークし、5位に入った。マラソンだけでなく、トラックレースにも取り組みながら、自身の走りを更新し続けている。

 

 

 

イベントの最後には、トーク内容にちなんだクイズ大会も行われた。来場者は素早く反応。正解者には大迫選手とのツーショット撮影権が贈られ、会場は大きな盛り上がりに包まれた。

 

 


イベント終了後には、ファンとのツーショット撮影にも丁寧に応じた。さらに、来場者全員での記念撮影も実施。トークショーの余韻が残るなか、大迫選手とファン、関係者が一体となる温かな時間となった。

 

 

 

日本記録保持者でありながら、大迫選手の言葉はどこまでも自然体だった。自分の軸を持つこと。自分の状態を知ること。無理に周囲と比べないこと。そして、走ることを自分だけのものにせず、家族や若い世代、社会とのつながりの中で捉えること。

 

 

 

Li-Ningとともに新たな道を進む大迫選手。その足元には、日本記録を刻んだ「FEIDIAN 6 ELITE」がある。これからの挑戦をともにする、“相棒”と呼べる一足だ。

 


⇒リーニン ランニングシューズ一覧はこちら


 

【写真】長田慶、Li-Ning提供
【取材・文章】池田鉄平
【取材協力】Li-Ning、Alpen TOKYO

BUYNOW

クリフトン PRO

¥22,000

クリフトン PRO

バリエーション選択

¥22,000

クリフトン PRO ワイド

バリエーション選択

¥22,000

クリフトン PRO ワイド

バリエーション選択

¥22,000

RANKING ランキング