いよいよマラソンシーズン到来。秋から本腰を入れてトレーニングに取り組む人も多いだろう。そんな中、ナイキよりレースに向けた練習に最適な「ペガサス プラス 2」が登場。店舗スタッフ向けに開催された体験型セッションには、中央大学陸上競技部の藤原正和駅伝監督、岡田開成選手、山﨑草太選手らがゲストとして登壇。ペガサス プラス 2の理解を深めるとともに、監督指導のもと練習の立ち上げ方や、どうシューズを活用すればいいかを、実際のトレーニングを通して学ぶ機会となった。その詳しい模様をお届けする。

世界陸上に3度出場経験のある藤原正和氏の監督就任以降、22年ぶりに箱根駅伝総合2位という高順位に輝いた中央大学。現在も強豪校としての存在感色濃く、関東インカレ男子5000m優勝の岡田開成選手をはじめとしたトップ選手を抱えている。三大駅伝を前に夏合宿では「ペガサス プラス 2」を履いてトレーニングを積んだということだが、競技者たちの目にこのシューズはどう映ったのだろうか。
――ペガサス プラス 2を履かれた印象は。

藤原:
非常に汎用性の高いシューズという印象です。ジョグや25kmから30kmの距離走で使用できますし、スピードプレーも3:00/kmペースであれば十分出せると思います。特に距離走では積極的に履いてほしいです。距離走の設定は3:40-30/kmがスタンダードですが、最近は学生のペースも3:20/kmまで速くなっています。こういうシューズでなければ対応できません。
岡田:
従来のペガサス プラスと違い、Air Zoomユニットが入ったことで、クッション性が増したと思います。個人的には、前作は硬さがありクロスカントリーやトラックで使うことが多かったのですが、今作はロードでもしっかり使えるようになりました。疲労感も軽減されている印象です。
山﨑:
レースを想定し、厚底カーボンシューズと同じような感覚で走ることができます。なおかつ、本番のシューズよりは反発が少ないので、足を鍛える意味でもかなり練習になると思います。
――トレーニングを行う上で重要なことは。

藤原:
競技者はジョグのバリエーションを使い分けます。回復のためのイージージョグ、走り込みのためのロングジョグ、ゆっくり入ってペースを上げていくビルドアップジョグなど、ジョグをどうするかで選手の質が決まってくる。その際、シューズの選択も重要です。厚底シューズをいかに活かせるかが、いまの選手には求められています。色んなシューズを履いて、バリエーション別にどういう状況やポイントに落とし込んでいくか。それが、大切になってきます。
――どのようにシューズを履き分けていますか。

岡田:
ペガサス プラス 2は速いジョグ、少し速い距離走、ペース走、少し速めのポイント練習で使っています。Air Zoomユニットが入っているので、アルファフライ 3を履く前にペガサス プラス 2で慣らす。そういう使い方もできると思います。それ以外のジョグや足を鍛えたいときはペガサス 42、疲労感が高くて、クッション性を求めたいときはボメロを履いています。

山﨑:
基本的にペガサス プラス 2は、ジョグの延長の強度の高い練習で使用します。それ以外の軽めのジョグ、自分の力で走るジョグはペガサス 42です。
――ペガサス プラス 2の活用法やおすすめしたい方は。

藤原:
市民ランナーの方もカーボン入りの厚底シューズを履かれると思いますので、それに向けた予備段階で、レースが近づいたときに使っていただきたいです。ジョグからインターバル、ペース走まで全部使えるので、多用していただきたいと指導者としては思います。ぜひ、ひとり一足持っていただければ(笑)。

岡田:
どのペース帯にも対応できるので、幅広い方に扱えるシューズだと思います。靴選びに迷ったらペガサス プラス 2です。
トークセッションの後は、場所をトラックに移して実践。高強度インターバル、普段走ったことのない長時間のジョグなど、過去の自分を超えることで体内のエネルギー工場であるミトコンドリアが生成されるという藤原監督。アップを終えた参加者たちはミトコンドリア生成のため監督が用意した特別メニューに挑戦。400m、300m、200m、100mと、徐々に速く短くなる距離に耐えながらトラックを疾走した。



本格的な練習で履くとどうだったのか。参加者にペガサス プラス 2の感想を聞いた。

スポーツデポ フラッグシップストア天久店 川邊さん
Air Zoomユニットの反発がありつつ、ZoomXフォームもフルレングスで使われているため、柔らかさが増しています。レース前に4:40-30/kmくらいで30km走をやるのにいいと思います。サブ4相当の方であれば、フルマラソンで使えますし、サブ3以上の方はトレーニングシューズとしておすすめです。

Alpen FUKUOKA 古谷さん
今日ペガサス 42を履いてきましたが、ラスト(シューズの型)が一緒なので、足を入れたときの感覚に互換性がありました。前足部で踏むとAir Zoomユニットの反発をしっかりと感じられますが、ZoomXフォームのおかげで踵から入っても反発を得られます。

スポーツデポ 沼津店 児島さん
ミッドソールが柔らかく、Air Zoomユニットの潰れる反発もあり、ダブルで跳ねる感じです。僕は現役で短距離をやっていますが、冬季練習に入る中高生のトレーニングシューズにもいいと思います。スパイクもAir Zoomユニットのついたものが増えているので、そこともマッチしやすいです。

藤原監督「大人の本気の姿を久々に見て、僕もワクワクしました」。

山﨑選手「競技レベルが高くなるにつれて、楽しむという感覚を忘れてしまいます。今日はそういった楽しさを皆さん感じていらっしゃったので、僕自身、楽しむって大事だなと思いました」。

ペガサス プラス 2は、前作で懸念されたクッションの硬さ、フィット感などを改善することで、より反発が得られる快適な履き心地のシューズへと進化した。これにより、スピードアップした練習でも脚への負担を抑えながら、レーシングシューズのような推進力を得られる。いま一度、そのスペックを振り返ってみよう。

【ミッドソール】
前足部にはペガサスシリーズ初となるAir Zoomユニットを搭載。あえてエアバックを露出させることで、潰したときの拡大範囲が広がり、反発を高める。同時にAir Zoomユニットをカーブさせることで足運びをスムーズにし、前へ進む力へと変える。ミッドソールには、軽く、柔らかく、反発力のあるZoomXフォームを全面に採用。エネルギーリターンは前作から18%向上している。
【アッパー】
軽量で通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用。中足部にフィットバンドを搭載することで、足をぶらさず、スピードを出すことが可能に。
【ラスト(シューズの型)】
ペガサス 42と同じ「MR-10 2.0」を採用。つま先部分を反り上げることで、スムーズな蹴り出しを後押し。加えて、つま先まわりにゆとりを持たせることで、快適な履き心地も実現している。
重量:メンズ28cm 270g、ウィメンズ24.5cm 220g
スタックハイト:踵38mm、前足部28mm(オフセット10mm)

継続的なトレーニングの上に、レースの栄光はある。日々の練習を快適で、質の高いものにするため、ぜひレース並みの威力を発揮するペガサス プラス 2で駆け抜けてみてほしい。予想以上のスピードに驚かされるはずだ。
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【写真】青山義幸
【取材・文章】若林有美
【取材協力】株式会社ナイキ ジャパン