世界を制する一足、誕生。アシックス『METASPEED(メタスピード)』シリーズが導く新しいスピード論

世界の舞台で戦うために、ランナーの足元はどこまで進化できるのか。アシックスは、9月に東京で開催される世界陸上や11月のデフリンピックに向け、トップアスリート向けのランニングシューズ『METASPEED(メタスピード)』シリーズや高機能ランニングウエアの打ち出しを強化している。

 

その一環として、7月11日に東京で開催されたイベント「ASICS METASPEED TOKYO EXPERIENCE」では、最新モデル『METASPEED TOKYO Series」の発表に加え、シドニー五輪女子マラソン金メダリストで世界陸上のキャスターも務める高橋尚子さんらを招いたトークイベント、そしてメディア関係者向けの試走会が行われた。

 


■科学と現場を融合した「Cプロジェクト」の成果

 

冒頭では、「Cプロジェクト」で開発担当を務めた立野氏より、商品説明が行われた。

 

2019年11月、アシックスは「速く走ること」を徹底的に追求するために結成されたプロジェクトチーム「Cプロジェクト」を立ち上げた。そこで得られた知見をもとに、2021年に発表されたのが「METASPEED」シリーズである。

 

 

 

このシリーズは、ランナーの走り方を「ストライド型」と「ピッチ型」の2タイプに分類し、それぞれに最適な構造と性能を備えた専用モデル──『METASPEED SKY(メタスピードスカイ)』『METASPEED EDGE(メタスピードエッジ)』を展開。従来の一律設計とは一線を画すアプローチで、注目を集めた。

 

ストライド型ランナーには『METASPEED SKY』、ピッチ型には『METASPEED EDGE』。
 

フォームの特性に合わせて設計されたこの2モデルは、単なる“速さの強化”にとどまらず、走りの効率そのものを引き上げることを目的としている。エネルギーロスを抑え、走法を最大限に活かす構造が最大の武器だ。

 

この2モデル体制はアップデートのたびに進化を重ねており、初代から『+(プラス)』『PARIS(パリ)』『TOKYO(トウキョウ)』へと、モデル名にもその歩みが刻まれている。

 

走法特化という革新と、継続的な改良――METASPEEDは、常に“世界で勝つための足元”であり続けている。トップランナーに選ばれ続ける理由が、そこにある。

 

 

 

そして2025年、さらなる進化を遂げた最新作が『METASPEED SKY TOKYO(メタスピードスカイトウキョウ)』『METASPEED EDGE TOKYO(メタスピードエッジトウキョウ)』、そして新モデル『METASPEED RAY(メタスピードレイ)』として登場した。


 

■テクノロジーが詰まった新世代3モデル

METASPEED SKY TOKYO

 

 

ストライド走法のポテンシャルを最大限に引き出すために、最新作ではミッドソールのボトム層に新素材「FF LEAP」を採用。

 

 


前作の「FF TURBO PLUS」と比較して、約15%の軽量化、約13.7%の反発性向上、そして約30%のクッション性向上を実現している。アッパーには「モーションラップアッパー3.0」を採用。エンジニアードメッシュ構造により、軽さ・フィット感・通気性を高次元で両立している。さらに、カーボンプレートはフラット形状で配置され、着地から蹴り出しまでの推進力をスムーズに引き出す設計となっている。

 


METASPEED EDGE TOKYO

 

 

ピッチ走法のリズムと安定性を支える設計で、V字型のカーボンプレートが踵の沈み込みを抑制し、接地した力を効率よく前方推進へと導く。ミッドソールは、トップ層に新素材「FF LEAP」、ボトム層に「FF TURBO PLUS」を組み合わせた2層構造を採用。これにより、スムーズな重心移動と高い安定性を両立している。

 


METASPEED RAY

 

 

シリーズ最軽量モデル。27cmで約129gと驚異的な軽さを誇り、アッパーにはマトリックス素材を採用。ソール全面に「FF LEAP」を使用し、軽量性と反発性のバランスを突き詰めた。

 

 

■高橋尚子が語る、シューズ進化の衝撃

 

 

イベントには、シドニー五輪女子マラソン金メダリスト・高橋尚子さんが登壇。

 

「現役時代は“速さを取るか、スタミナを取るか”という選択だったが、今はその両立が叶うシューズ。まさに夢を叶える一足です」シューズの進化に驚きつつも、「この技術が現役時代にあったら」と語る姿には、深いリスペクトと期待がにじんだ。

 

 

■高橋尚子と世界陸上代表 近藤・小林が語る、“速さ”の新常識

 

 

9月に開催される東京2025世界陸上のマラソン日本代表、近藤亮太選手(三菱重工)と小林香菜選手(大塚製薬)がオンラインで登場。高橋尚子さんと“速さ”の新常識を語り合った。

 

現在、東京2025世界陸上に向けて合宿中の2人は、既に最新作「METASPEED TOKYO Series」を着用済み。近藤選手は「以前よりも軽く、反発も大きくなった。大阪マラソンでは40kmからスパートできたのは、まさにこのシューズのおかげ」と振り返る。

 

 

 

一方、1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップとなった小林選手は、「反発が強いだけでなく、安定感もある。後半でも足へのダメージが少なく、レース本番が楽しみ」と笑顔を見せた。

 

それぞれの走法に合わせて設計された「METASPEED SKY TOKYO」「METASPEED EDGE TOKYO」。ストライド走法の近藤選手にはSKYが、ピッチ走法の小林選手にはEDGEがベストマッチ。

 

初めての世界大会に挑む2人は、それぞれ力強く意気込みを語った。

 

 

 

「自分の殻に閉じこもらず、のびのびと走って世界トップに食らいつく。目標は8位入賞です」(近藤選手)

 

「まだ経験は浅いですが、今できる練習を積み重ねて、思い切ってゴールできるようなレースにしたい」(小林選手)

 

そんな2人に、高橋尚子さんはこうエール

を送った。

 

 

「レース後半の粘り強さを武器に、自信を持って夢に向かって走ってほしい」

 


■数字が物語る“速さの証明”

 

 

イベントでは、5月に行われたアシックスのランニングイベント「Tokyo : Speed : Race」で生まれた驚異的な記録も紹介された。

 

・国別新記録:10
・地域別新記録:3
・自己ベスト更新:48

 

シューズの性能と選手のポテンシャルが融合し、記録が塗り替えられる。METASPEEDが単なる道具ではなく、「加速装置」であることを示す数字だ。

 


■“足元”だけじゃない、“全身で速く”なるために

 

 

今回のイベントでは、新たなシューズとともに、アシックスが開発を進める「勝てるアパレル」=METASPEED Apparel(メタスピードアパレル)にも注目が集まった。

 

その象徴的な発信の場が、アシックス主催のレースイベント「META : Time : Trials」。

 

毎年、市民ランナーに向けて最新プロダクトを披露する舞台として開催されており、2025年大会でも『METASPEED SKY TOKYO』『METASPEED EDGE TOKYO』の試し履き、『METASPEED TIGHTS(メタスピードタイツ)』のレンタルが予定されている。

 

“自分史上最速を目指すアスリートを全身でサポート”を掲げるアシックスの姿勢は、アパレル開発にも色濃く反映されている。トップアスリートからの綿密なフィードバックをもとに設計されたMETASPEED Apparelは、特に35km以降のパフォーマンス低下を抑える構造が特徴だ。

 


■ラインナップの要は以下の3アイテム

 

・軽量/高通気性シングレット:体温上昇を防ぎ、暑熱下でも安定した走りをキープ
・ベースレイヤー:呼吸筋の負担を軽減し、エネルギー消費の抑制をサポート
・ショーツ/スリーブ類:筋振動を抑制し、ラストスパートまで脚への負担を抑制

 

アパレルの進化が、勝負どころの“1秒”を左右する。足元とウェア、その両輪でアスリートの限界を押し広げるのが、アシックスの目指す次のフェーズだ。

 

 

 

小林は「汗がたまりにくく冷えも感じない」、近藤は「最後まで快適に走れた」と、機能性に太鼓判を押した。

 

進化を続けるアシックスのシューズとアパレル。その先にあるのは、「世界で勝つ」という明確な目標。スピードの常識が変わるいま、2人の新星が、新たな歴史を刻もうとしている。

 


■試走会で体感した「技術の真価」

 

 

イベント終了後には、メディア関係者を対象とした試走会も実施された。参加者は実際に最新のMETASPEEDシリーズを履いて走り、その性能を自らの脚で体感。

 

最も印象的だったのは、着地から蹴り出しまでの動作がごく自然に連動し、余計な力みが一切不要な感覚。特にMETASPEED SKY TOKYOでは、前足部での接地が軽快で、反発力に後押しされるような推進感が感じられた。METASPEED EDGE TOKYOは安定性が際立ち、着地時の安心感と加速へのスムーズな移行に好反応が集まった。

 

 

 

参加者からは「これなら自分の記録を更新できそう」「厚底なのに軽やか」という声も。機能説明だけでは伝わりきらない、“履いて分かる完成度”を裏付ける機会となった。

 


■“速さ”は体験へ──市民ランナーにも開かれた挑戦

 

 

アシックスは、プロダクトと同時に“体験”の提供も重視。7月〜9月にかけて、全国5都市で5000mイベント「META : Time : Trials JAPAN SERIES 2025」を開催し、一般ランナーにも自己ベスト更新の機会を提供。9月13日には東京で決勝大会を実施予定。

 

 

 

https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/running/meta-time-trials-jp

 

 

■発売情報

 

 

METASPEED SKY TOKYO・METASPEED EDGE TOKYO:アルペングループ各店舗、アルペンオンラインで8月7日発売(29,700円(税込))

 

METASPEED RAY:アシックスオンラインストア、アシックス直営店各店(ファクトリーアウトレットを除く)で8月に抽選発売を行う予定(33,000円(税込))
※アルペングループでの取り扱いはなし。


速さの感動は、足元から始まる。あなたの“自分史上最高”を、次に更新するのはこの一足かもしれない。進化の答えは、METASPEEDの中にある。
 

【写真】軍記ひろし
【取材・文章】池田鉄平
【取材協力】アシックスジャパン株式会社

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