【野球】DH制とはどんなルール? 導入によるメリット・デメリットは?

テレビで野球の試合を見ている時に、「DH」という言葉を耳にしたことがあるはずです。DHとは、どのようなルールのことを指すのでしょうか。
ここでは、野球におけるDH制の歴史やルール、導入によって考えられるメリット・デメリットをご紹介します。

 


【目次】
■DH(指名打者)制とは? 導入された歴史は?
■意外と知らない? DH制のルール
・必ず使う必要はない
・試合途中で解除できる
・先発投手は指名打者を兼ねることができる
■DH制のメリット・デメリット
・投手の負担を減らせる
・選手起用の幅が増える
・控え選手の出場機会が限られる
・投手交代時の駆け引きが減る
・チーム間の戦力差が開いてしまう恐れがある
■試合内容を左右するDH制

 


 

■DH(指名打者)制とは? 導入された歴史は?

 

DHは「Designated Hitter」の略で、日本語では「指名打者」と呼ばれます。投手の代わりに打席に立ち、守備に就かないバッティング専門の選手を指名打者としてスタメン(スターティングメンバー)に起用できる制度が「DH制(指名打者制)」です。

指名打者を起用できるのは投手の代わりに限られるため、「バッティングが苦手な外野手や内野手を守備専門にして、代わりに指名打者を起用する」ということはできません。
野球と似た球技のソフトボールでは、任意の野手に代わって打席に立つ「指名選手(DP: Designated Player)」がルールで認められています。

 

世界で初めてDH制を採用したのは、メジャーリーグ(MLB)の「ア・リーグ(アメリカンリーグ)」です。打撃戦が少なく低迷していた人気の回復を図るために、1973年に採用されました。
日本でも、観客動員数が落ち込んでいたパ・リーグ(パシフィックリーグ)が、1975年からDH制を採用しています。

現在はメジャーリーグや国際大会をはじめ、多くの試合がDH制で行われており、日本のセ・リーグ(セントラルリーグ)も2027年から導入することを決めています。

 

 

■意外と知らない? DH制のルール

 

DH制最大の特徴は「投手の代わりに打撃専門の選手をスタメン起用できる」点ですが、他にも細かなルールが定められています。
知っていると、より野球の試合を楽しめるようになるでしょう。
DH制の細かなルールとしては、次の3点が挙げられます。

 

・必ず使う必要はない

DH制は、無理に使う必要はありません。試合開始前に「DH制を使わない」と宣言していれば、9人のスターティングメンバーで試合を始めることができます。
ただし、試合途中からDH制を復活させることはできません。

 

基本的に、打撃力に優れた選手を指名打者としてスタメンに置いた方が、試合は有利に進められます。そのため、DH制を採用しているリーグで指名打者を登録せずに試合が行われることはほとんどありません。

 

・試合途中で解除できる

試合途中で指名打者を追加することはできませんが、解除することはできます。
例えば、指名打者としてスタメン登録していた選手が守備に就いたり、ピッチャーが別の守備位置に就いたりすると、DH制は解除されます。

 

指名打者に代打を出すことも可能ですが、DH制の解除や指名打者に代打を出すには、スタメン登録されている指名打者が、先発投手に対して1打席を完了(ヒットやエラーなどで出塁する、またはアウトになる)していなければいけません。
打順が回ってくるまでに相手の先発投手が降板した際は、1打席目を待たずにDH制を解除したり、代打を出したりすることが可能です。

 

・先発投手は指名打者を兼ねることができる

従来のルールでは、DH制が採用されている試合で投手を打席に立たせたい時は、DH制を使わずに試合に臨む必要がありました。しかし、現在は「先発投手が指名打者を兼務できる」と野球規則が改定されています。

 

通称「大谷ルール」と呼ばれている規則で、この改定によって投手として降板した後も指名打者で出場し続けたり、代打や代走と交代してもマウンドに立ち続けたりできるようになりました。

 

ただし、投手と指名打者のどちらにおいても、交代後に同じポジションに戻ることはできません。例えば、降板後に再び投手としてマウンドに上がることはルールで禁止されています。
先発投手以外の投手が、指名打者として出場することも不可能です。


 

■DH制のメリット・デメリット

さまざまな場所で話題になることが多いDH制ですが、導入によってどのような効果が期待できるのでしょうか。
DH制を導入するメリット・デメリットとしては、次のような点が考えられます。

 

・投手の負担を減らせる

投手が打者または走者としても試合に参加し続けると、けがや疲労の増加、打席に立つプレッシャーなど、肉体的・精神的に負担が増えてしまいます。
デッドボール(死球)や走塁中の転倒でけがをして、投球に支障が出てしまうかもしれません。

 

DH制なら、投手はピッチングだけに専念できます。結果として、投手の負担を減らすことが可能です。

 

・選手起用の幅が増える

DH制の試合では、指名打者の分スタメンの選手が1人増えることになります。

ご紹介してきたとおり、指名打者はバッティングに専念できる特殊なポジションです。

 

DH制を活用すれば、「バッティングは上手だが守備が苦手」「肩をけがしてボールを投げられないものの、バッティングはできる」といった選手をスタメン起用しやすくなります。

選手起用の幅が広がり、一芸に秀でた選手を起用しやすくなる点もDH制のメリットといえるでしょう。

 

・控え選手の出場機会が限られる

メリットだけでなく、デメリットも考えられます。
DH制を採用していない試合では、投手に打順が回ってきた場面で代打を出す、代打が出塁したら代走を起用するなど、控え選手の出場する機会が投手交代の分だけ多くなります。

 

DH制でも代打や代走、守備固めなどの交代はありますが、投手が打席に立つ試合に比べると頻度は減ります。その結果、控え選手の出場機会が今よりも減ってしまうかもしれません。

 

・投手交代時の駆け引きが減る

投手交代時の駆け引きが減ってしまう点も、DH制のデメリットとして挙げられることがあります。
好投している投手にチャンスで打席が回ってきた際に代打を出すのか、継投させるのかどうかの判断は、試合展開が大きく変わる可能性を秘めたものです。

 

一方で、DH制では投手が打席に立たないため、代打を出すか継投させるかを判断する必要がありません。監督の腕の見せ所でもある場面が減ることで、野球の見方が変わる可能性があります。

 

・チーム間の戦力差が開いてしまう恐れがある

DH制ではスタメン選手が9人から10人に増えます。スタメン選手が多く必要になるうえに、指名打者としてスタメンに選ばれるのは打撃力に優れた選手であることがほとんどです。資金力があるチームや選手層の厚いチームは、DH制の採用が有利に働く可能性があります。

 

また、高校野球をはじめとしたアマチュア野球でも、部員数が少ないチームと強豪校の格差が広がる恐れがある点も、DH制のデメリットといえるでしょう。

 

 

■試合内容を左右するDH制

DH制は、野球の試合内容を大きく変えるルールのひとつです。バッティングが得意な選手をスタメン起用しやすくなるので、選手起用の幅を広げられる点や、投手の負担を軽減できる点が主なメリットとして挙げられます。

 

一方で、投手交代時の駆け引きが減る、チーム間の戦力差が開く可能性があるといった点がデメリットとして指摘されることも多いです。
人によってさまざまな意見が見られるDH制ですが、現代野球では一般的なルールになっています。野球観戦の際は、DH制にも注目してみてはいかがでしょうか。


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【文章】アルペングループマガジン編集部

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