野球のOPSとは? 野球をさらに楽しめるセイバーメトリクスの指標の見方

メジャーリーグを中心に、各種データを統計学的に分析して選手の能力や戦略を評価する「セイバーメトリクス」の考え方が広がっています。近年は、日本でも各種指標の活用が急速に進んできました。
セイバーメトリクスにはさまざまな指標がありますが、バッターの評価に使用されており、知名度も高い指標が「OPS(オーピーエス/オプス)」です。
この記事では、野球におけるOPSの概要や、その他の代表的な指標の基礎知識をご紹介します。

 


【目次】
■OPSとは
■OPSの計算方法
■OPSは万能な指標ではない?
・盗塁などが考慮されない
・長打率が高く評価されやすい
■その他の代表的な指標も知っておこう
・バッターに関連する指標
・ピッチャーに関連する指標
■セイバーメトリクスを知れば野球はもっと楽しくなる!

 

 

■OPSとは

 

OPSは「On-base Plus Slugging」の頭文字を取った略語で、バッターの評価項目のひとつです。その選手が「どれくらい得点に貢献できているか」を表し、数字が高ければ高いほどチームの得点に貢献しているということになります。

OPSは、セイバーメトリクスの概念を提唱したビル・ジェームズ氏らによって考案されました。1980年代に考案された古い指標ですが、非常に簡単な計算で算出できるうえに、バッターの得点能力を評価するうえで有効なため現在も重要視されています。

 

 

■OPSの計算方法
OPSの正式名称のうち、On-baseは出塁を、Sluggingは長打を意味します。このことからもわかるように、「出塁率(塁に出た割合)+長打率(平均して得た塁打の割合)」が、OPSの計算方法です。
出塁率と長打率は、それぞれ次の式で算出できます。

 

・出塁率=(安打数+四死球)÷(打数+四死球+犠飛)
・長打率=塁打数(1×シングルヒット数+2×2塁打数+3×3塁打数+4×ホームラン数)÷打数

 

割り切れない場合は、小数点第4位の桁を四捨五入して考えるのが一般的です。
例として、打数517、安打152、塁打254、四死球42、犠飛2という成績の選手を考えてみましょう。この選手のOPSは、次のように計算できます。

 

・出塁率=(152+42)÷(517+42+2)≒.346
・長打率=254÷517≒.491
・OPS=.346+.491=.837

 

一般的な目安としては、OPSが1.000を超えるとMVPクラスの超一流バッター、.900以上でそのリーグのトップクラス、.800以上でチームの中軸、.700以上でレギュラークラス、.600を下回ると打撃面では評価が難しいとされています。

 

 

■OPSは万能な指標ではない?

 

OPSは、非常に単純な計算で選手と得点の関係性を示せる便利な指標です。優秀なデータではありますが、選手の能力や成績を全て把握できる万能の指標というわけではありません。
OPSの主な欠点としては、次の2点が挙げられます。

 

・盗塁などが考慮されない
OPSで使用する出塁率と長打率は、バッターの純粋な打撃成績だけで決まるものです。例えば、シングルヒットを打った後に盗塁を決めて2塁や3塁に進んだとしても、OPS換算ではシングルヒットという評価にとどまってしまいます。
そのためOPS上は、走力を活かして相手チームをかき乱せる非力な選手の評価は、長打を打てる選手よりも低くなります。

 

 

・長打率が高く評価されやすい
長打率は塁打÷打数で求められるため、理論上の最大値は全打数がホームランになった場合の4.000です。
一方で、出塁率は「その打席で塁に出たかどうか」を求める指標なので、最大値は1.000になります。

 

さらに、OPSは長打率と出塁率の合計値で選手を評価することになるため、シングルヒットでの出塁が多いアベレージヒッターよりも、長打が多いパワーヒッターの方が高く評価されやすいです。
基本的には「.310前後の打率を残せる打撃技術はあるものの長打が望めない選手」よりも、「打率は低く三振も多いが当たれば長打になる確率が高い選手」の方が、OPSが高くなります。

実際に、プロ野球の歴代OPS上位は「ホームランを打てるパワーヒッター」タイプの選手が多くを占めています。

 

 

■その他の代表的な指標も知っておこう
セイバーメトリクスでは、OPS以外にもさまざまな指標を生み出して、選手の能力や勝利への貢献度を数値化しています。セイバーメトリクスの指標を知れば、野球をデータ的に見る楽しみも増えるはずです。
非常に膨大な数があるセイバーメトリクスですが、その中から特に有名な指標とその概要をご紹介します。

 

 

・バッターに関連する指標
バッター(打撃成績)に関連するOPS以外の指標としては、次のようなものがあります。

 

【wOBA(weighted On-Base Average)】
バッターが1打席あたり、どれだけ得点増加に貢献したかを示す指標です。ヒットや四死球といった各プレーに、得点期待値から算出した係数をかけて算出します。
出塁やヒットの種類を細分化することで、OPS以上に的確な得点への貢献度を知ることが可能です。

 

【RC(Runs Created)】
バッターがどれだけの得点を生み出したかを示す指標です。RCが50の場合は、チームの総得点のうち50点をそのバッターが生み出したと推定できます。

 

【IsoP(Isolated Power)】
バッターの長打力を示す指標です。「長打率-打率」という簡単な式で算出でき、数字が大きいほど長打力が高いといえます。

 

他にも、選球眼の良さ(四死球でどれだけ出塁したか)を示す「IsoD(Isolated Discipline)」や、三振のしにくさを示す「PA/K(Plate Appearances per Strikeout)」など、さまざまな指標があります。

 

 

・ピッチャーに関連する指標
ピッチャー(投球成績)に関連する指標としては、次のようなものが挙げられます。

 

【WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)】
1イニングあたり、平均して何人のバッターを出塁させたかを示します。一般的には、1.00未満なら超一流、1.10程度でエース級、1.20~1.40程度が平均とされており、数値が低いほど安定したピッチャーと評価できます。
(与四球数+被安打数)÷投球回数で求められますが、被安打は野手の守備力にも左右される点に留意しましょう。

 

【FIP(Fielding Independent Pitching)】
野手のプレーが関与しない与四球・奪三振・被本塁打の3つだけで防御率を計算することで、投手の能力を評価する指標です。

 

【K/BB】
ピッチャーの安定感や制球力を評価する指標です。奪三振数(K)÷与四球数(BB)というシンプルな計算で算出できます。

 

【QS(Quality Start)】
QS(クオリティスタート)とは、先発投手が6回以上投げ、かつ自責点を3点以下で抑えることです。QSが多いほど、試合をしっかりと作れる投手であることを意味します。7回以上を自責点2点以下に抑えた場合はHQS(High Quality Start)が記録されます。


 

■セイバーメトリクスを知れば野球はもっと楽しくなる!
OPSをはじめとしたセイバーメトリクスの指標は、打率や防御率だけではわからない選手の貢献度などを知るうえで役立つものです。知っていれば、野球を見る際の解像度を上げるのに役立つでしょう。

今回ご紹介できなかったものも含め、数多くのセイバーメトリクスの指標が存在しています。選手の成績などを見る際は、OPSをはじめとした指標にも注目してみてはいかがでしょうか。


⇒野球用品はこちら

 

 

 

【文章】アルペングループマガジン編集部

BUYNOW

野球 練習着パンツ タフパン

バリエーション選択

¥2,299

野球 練習着パンツ タフパン ジュニア用

バリエーション選択

¥1,999

ワニクラッシャーマックスジュニア 82cm

バリエーション選択

¥44,000

硬式用金属製 Vコング02 83cm

バリエーション選択

¥34,650

【P革加工可能】ライトレボバディー2 BLT

バリエーション選択

¥9,970

Ohtani v1 Turf

バリエーション選択

¥13,860

UAクリーンアップ バッティンググローブ

バリエーション選択

¥1,991

バッティンググローブ

バリエーション選択

¥6,334

軟式用WILL DRIVE MOVE オールラウンド用 スポーツデポ・アルペン限定カラー グリーンキャメルベース サイズ9

バリエーション選択

¥13,999

ロサンゼルス・ドジャース 10インチグラブ

バリエーション選択

¥2,999

RANKING ランキング