チームの構成次第では、かなりの確率でメダルには届く。問題はどの色になるか。東京五輪の日本サッカーについて、わたしはそんな見方をしている。 言わずもがなのことでもあるが、オリンピックのサッカーはワールドカップに比べると格段にレベルが落ちる。クラブチームで修羅場を潜った経験のある選手も少ない。そうでなくても大きなホームのアドバンテージは、通常の大会よりも大きなものになる。 しかも、32チームで争われるようになったワールドカップの違い、オリンピックのサッカーには16チームしか出場が許されない。ということは、グループリーグを勝ち抜けば、次はもう準々決勝である。ここを突破すればメダルに手がかかるだけに、どのチームにとっても難しい戦いになるだろうが、グループリーグを1位で突破しておけばその可能性はグンと高くなる。 ただ、それもメンバー次第である。 韓国に惨敗した東アジア選手権や、屈辱のグループリーグ敗退を喫したU-23アジア選手権のメンバーで戦うのであれば、メダルはおろか、ベスト8進出もおぼつかない。勝つためには、メダルを獲得するためには、A代表で中心選手として活躍する23歳以上の選手、いわゆるオーバーエイジの3人の働きが極めて重要なものになってくる。 では、その3人は誰にすべきなのか。 もし、オリンピック本大会でも一時のA代表が見せた攻撃サッカーを展開したいというのであれば、柴崎、南野、中島の3人をセットで起用するのが一番だろう。森保体制に入って、日本代表は5敗を喫しているが、この3人が先発して敗れたのはそのうちの1試合だけ、内容では見るべきところの多かったコロンビア戦だけである。3人それぞれの現在のレベルは、世界のスーパースター・レベルにはまだ届かないが、3人が絡むことによって起きる化学反応の質は、ワールドカップでも上位のレベルにあるとわたしは見ている。 ただ、ワールドカップと違い、オリンピックはその国の協会が代表選手として呼び寄せたくとも、そこに強制力がないという問題点がある。主催が国際サッカー連盟ではないため、という理由なのだが、そもそもオリンピック・サッカーへの出場権を持たない“イングランド”のクラブであるリバプールが、新シーズン開幕前の大切な時期に選手が引き抜かれることを嫌がれば、南野はオリンピックに出場できないということになる。 幸い、イングランドには8年前のロンドン五輪の記憶が残っており、地元開催の大会のために主力を呼びたいという日本サッカー協会の願いを無下に断ることもないのでは、という期待もあるが、油断は禁物。協会の交渉力を信じるしかない。 もっとも、仮に協会がパーフェクトな交渉をしたとしても、3人をセットで揃えるには大きなハードルが残っている。そもそも、3人の枠を柴崎、南野、中島に使えるのか、という問題である。 この3人を使えば、試合の質、内容はある程度担保される。だが、オリンピックの本番で求められるのは内容以上に結果である。結果を残すためには、決定力のある選手がいる。普通に考えれば大迫。けれども、彼を使うということは、3人のうち誰かを呼べないということにつながってしまうのだ。 これは悩ましい。 昨年のコパ・アメリカあたりから、森保監督は上田、小川といった若いストライカーたちにこれでもか、と言わんばかりにチャンスを与えてきた。彼らが1本立ちしてくれれば大迫の枠を中盤に回せる──そんな狙いがあったのではないかとわたしは睨んでいる。 だが、いまのところ結果は出ていない。 このままでいけば、オーバーエイジの一人として大迫に声をかけざるをえない。ただ、そうなれば中盤の支配力をベースとしたスタイルで戦える可能性は少なからず損なわれる。 解決策はおそらく2つ。若いストライカーが覚醒するか、久保、堂安といった23歳以下のテクニシャンが一皮剥けるか──。どちらかが実現すればメダルの可能性は一気に高まり、実現しなければ遠ざかる。いずれにせよ、勝負はこれからの数カ月である。
お気に入り一覧
RUNNING
2026.10.16
NEW BALANCE ELLIPSE(ニューバランス エリプス)北海道マラソン2026出走レポート
FOOTBALL
2026.10.15
サッカーのシャドーとは? 役割や必要な能力をわかりやすく解説
OTHER
「すぐに動けそう」なフィット感。渡邉伶音と片峯聡太監督が体感したJordan「TATUM 5」
OUTDOOR
2026.10.14
デュオキャンプで2人だけの時間を過ごそう! 成功の秘訣はギア選び
GOLF
2026.10.13
「もうひと蹴り」で心地よく走る「新世代走り系」 グッと深掘りゴルフギアVol.216 グラファイトデザイン「ツアーAD EK」シャフト編
【バレーボール】オーバーネットとは? よく見る反則の基礎知識
2026.10.10
黒田朝日、新谷仁美が全力応援!日本新記録も誕生!限界に挑む「ADIZERO 5K TOKYO CHALLENGE」
アディダス×アルペンがランナーの挑戦を後押し。「ADIZERO 5K TOKYO CHALLENGE」直前スペシャルクリニック
BASEBALL
2026.10.08
野球のOPSとは? 野球をさらに楽しめるセイバーメトリクスの指標の見方
背番号物語(第8回)~Jリーグの歴史を彩った「9番」を振り返る
2023.09.28
【野球】ボークとは? ルールを知って反則を防ごう
2024.09.13
バレー初心者が知っておきたいプレーのコツとは? コツを掴んで楽しみながらプレーしよう
2019.06.10
ランニングでマメができたらどうする? 原因や対処法・予防法について解説
2025.07.05
ゼロトルクパター6メーカー12モデルを徹底分析!それぞれゴルフ5でチェックしよう
2025.11.21
<Road To HAKONEから見るシューズ事情>駅伝シーズン開幕!出雲駅伝でのシューズ事情をアイビーリーグ選抜と比較してみる
2026.01.09
シューズから見た2026年箱根駅伝(総評版)
2021.07.19
ランニング中はスマホをどう持ち運ぶ? おすすめの方法やアイテムをご紹介
2021.06.08
キャンプ場でおいしいご飯を食べたい! 必要なアイテムや炊き方のコツ
2023.01.26
メスティンでおいしくご飯を炊く方法とは? 炊き方の手順やポイントをご紹介
2024.02.20
ガレ場・ザレ場とは? 山道の安全な歩き方を身につけよう
2020.07.08
トレッキングとは? 登山との違いや事前に準備したいもの、注意点など詳しく解説
2024.05.16
【女性向け】山登りはおしゃれな服装で楽しもう! 服選びの基本と季節ごとのコーデ例
2019.09.18
【野球】バッティングフォームの基本チェックポイントと練習方法とは?
2022.02.21
【野球】チェンジアップとはどんな変化球? 特徴や握り方などを解説
2019.11.12
カットボールとはどのような変化球? 特徴や投げ方、練習時のポイントを解説
2026.05.13
野球の「振り逃げ」はどんなルール? 奥が深いルールの詳細を知ろう
2024.11.11
【サッカー】ドリブル練習はコツを意識すると効率的! 上達に必要な5つのコツ
2019.10.11
サッカースパイクの選び方の基本(スパイクの構造とトレンド)
2019.07.17
【サッカー】リフティングが上手になるコツと練習方法とは?
2019.03.26
【サッカー】ケガの防止にもつながる! スタッドの種類を解説
2023.06.21
都会の中心で輝くAlpen TOKYOのサッカー売場。その規模と品揃えを紹介!
2026.08.07
大阪・梅田に「AlpenOSAKA」がオープン! 「ゴルフ5フラッグシップストア大阪梅田」は2フロアで展開
2026.10.07
「スピーダーNX」の新作は“すっぽ抜けない”つかまり系先中調子 グッと深掘りゴルフギアVol.215 フジクラ「スピーダーNXホワイト」シャフト編
2025.08.21
圧倒的な飛び性能。飛距離に全振りした公認球「トブンダ ワンライン」、全12色で新登場
2026.10.06
「試合より緊張します(笑)」加藤麗奈が初イベントで明かした優勝セッティング Alpen NAGOYAで初トークショー
2020.05.18
腹筋強化にはクランチがおすすめ? 正しいやり方や種類を解説
2026.08.25
【卓球】促進ルールとは? 試合を円滑に進めるための規則を知ろう
2024.02.14
バスケの試合時間は何分? プレーにも役立つルールを覚えよう
2021.07.26
バレーボールのサーブのコツは? 基本のフローターサーブを例に解説
PRODUCTS
2025.05.23
効果バツグン!雨も泥もヘッチャラ!シューズケアの革命『IMBOX』、スポーツデポ・アルペン、ゴルフ5に登場!!
2022.06.01
IGNIOからNewエッセンシャルシリーズが登場! 今年の夏は、街歩きの一軍シューズに!
2024.04.26
Alpen NAGOYAのチェックポイントはここだ!ゴールデンウィークは、Alpen NAGOYAへ遊びに行こう!
2024.11.15
度会隆輝選手、アディダススポーツウェア『standard.1』で魅せる洗練されたスタイルとプロのこだわり
2023.02.17
プロの視点で徹底考察!ニューバランス「THE CITY」を人気スタイリストはどう見るか?