「フォーメーションって聞いたことはあるけど、どんなものかよくわからない」「攻撃的・守備的な陣形って何?」そんな方も多いのではないでしょうか。さまざまなフォーメーションの特徴を理解し、自分の横や前にいる選手の位置や距離感、動き出しのタイミングなどがわかることで、よりサッカーを楽しむことができ上達も早くなります。
ここでは、フォーメーションとはどのようなものなのか、その意味や種類、陣形を説明します。
【目次】
■フォーメーションとは
・数字の意味
・システムとの違い
■フォーメーションの種類と違い
・『4-4-2』
・『4-3-3』
・『4-2-3-1』 ※4-5-1
■まとめ
フォーメーションとは「構成」や「編成」という意味の言葉です。スポーツでは「選手の配置」や「選手の位置によりつくられる陣形」を意味することが多く、サッカーでは「チームの戦術の方針となる陣形」のことを指します。
その陣形をベースに選手が動くことで、攻守の入れ替わりが激しい流動的な試合であっても、選手が混乱することなく自分の役割を果たすことができるのです。
サッカーは、ディフェンス(DF)、ミッドフィルダー(MF)、フォワード(FW)と大きく3つのポジションに分かれていますが、積極的に攻めるのか、守備的に試合を運ぶのかなど、戦術によってその配置人数や位置は大きく異なります。
フォーメーションを理解することで、選手の配置などの意図などを考えることができるようになるでしょう。
フォーメーションの数字は、左からディフェンダー(DF)、ミッドフィルダー(MF)、フォワード(FW)の人数を表し、例えば、DFが4人、MFが4人、FWが2人なら「4-4-2」、DFが3人、MFが5人、FWが2人なら「3-5-2」と表すことができます。
各チームグラウンドに1人しか配置しないゴールキーパー(GK)は表記されないため、フォーメーションを確認する際には注意が必要です。
「フォーメーション」というと難しく感じるかもしれませんが、数字の意味さえわかってしまえば非常にシンプルに陣形を理解できるようになります。
サッカーの試合をテレビなどで見たり、関連する記事を読んだりしていると、「システム」という言葉を見かけることもあるでしょう。システムとフォーメーションが同じ意味合いで使われている場合もありますが、根本的な意味は異なります。
フォーメーションが各ポジションの選手の基本的な配置を表しているのに対して、システムはそのフォーメーションをベースにした攻撃や守備の陣形など、試合の状況に応じた陣形のことです。
例えば、DFを3人並べた3バックシステムの「3-5-2」は、5人いるMFのうち攻撃的な1人がFWの後ろの中央部分に配置され、4人がその後ろに横1列に並ぶフォーメーションです。このフォーメーションを基本にしながら、MFが前2人、後ろ3人で並ぶ、2トップのFWが縦に並ぶような形になる、など状況に応じて変化していきます。
このように選手は試合中いつも横並びで動くわけではなく、流れや状況に応じて陣形を変えていきますが、そのような変化する陣形を表したのがシステムです。
フォーメーションには攻撃に適しているとされるものや、守備に強いとされるものがあり、どのフォーメーションもメリットとデメリットがあるため、一概にこのフォーメーションが強いということはできません。
ここでは、現代サッカーにおいてベースとされている4バックのものを中心に、基本フォーメーションの例を挙げ、それぞれの特徴をご紹介します。
現代サッカーでは多くのチームが採用している、基本的なフォーメーションが『4-4-2』です。ピッチ上にバランス良く選手が配置されていることから、選手同士の距離感が掴みやすく、組織的な守備、特にゾーンディフェンスが行いやすいことがメリットです。
DFとMFを4人ずつ配置することで、相手FWに使われてしまいそうなスペースを埋めやすく、またボールを持っている選手1人に対して2人で対処しやすい距離感を保つことができます。
攻撃面ではサイドバック(SB)の選手が攻撃参加することで、サイドからクロスを上げたり相手DFの裏のスペースを利用したりと、多彩な攻撃パターンを行えます。
4-4-2は、MFを横一列に並べたフラットシステムやひし形に配置したダイヤモンドシステムをはじめ、複数のシステムでの試合運びが可能です。また、選手の特徴や対戦チームのフォーメーション、試合の流れなどに応じてシステムチェンジできる点も採用されやすい要素でしょう。
一方でゾーンディフェンスの際、マークの受け渡しに失敗するとピンチを招く危険があります。さらに、SBが前寄りにポジショニングしている場合、相手FWにSBとCBの間のスペースを狙われやすいという点もデメリットです。
バランスの取れた『4-4-2』に比べ、攻撃的なフォーメーションとされているのが『4-3-3』です。3人のMFとFWが三角形のポジションを取りやすく、FWの両ウイング(WG)によるサイドのスペースを使った攻撃や、MFから前への配球をしやすいことが特徴で、サイド攻撃やパスサッカーに向いたフォーメーションと言えるでしょう。
FWによる守備参加やMFによる攻撃参加など、前線からのプレスを効果的にかけやすく、試合の主導権を握ることができるフォーメーションでもあります。
しかし、三角形のような陣形を取っているためスペースを相手に狙われやすく、前線のプレスが機能しない場合は一気に相手に抜かれる危険があることがデメリットです。
2014年のブラジルワールドカップ以降、日本代表でも採用されることが多いフォーメーションが「4-2-3-1」です。このフォーメーションでは、守備的MF、CMF(センターミッドフィルダー)とも呼ばれる「ボランチ」を2枚採用しています。
ボランチとは試合において、攻撃の起点になるなど司令塔の役目を果たすポジションです。このボランチに加え、前方に位置するMFが3人おり、計5人のMFが配置されるため「4-5-1」と表記されることもあります。
4-2-3-1は柔軟性が高く、試合の流れに応じて「4-4-2」「4-3-3」に変化しやすいことがメリットです。
攻撃面では、SBをはじめサイドの選手が攻撃参加しやすい上、前方3人のMFがFWと連携することでバリエーション豊かな攻撃が期待できます。
守備の面では2人のボランチがいるため、SBが攻撃参加している際に空いてしまうスペースをケアできるなど、組織的な守備を行えます。中盤の人数が多いため、ゾーンプレスを効果的にかけられるのもメリットです。
一方で、FWが1人しかいないため孤立しやすく、相手DFから厳しいマークを受けてしまう点がデメリットです。さらにサイドの選手は攻守の切り替えによる運動量が多く、足の速さに加えて豊富なスタミナが必要になることもデメリットといえるでしょう。
また、司令塔の役割を担うボランチの選手が守備に追われてしまうと、他の選手との間に大きなスペースが生まれてしまい、守備も攻撃も機能しない状況に陥ってしまう危険性があります。
サッカーでは、チームとして「どう点を取るのか」「どう守るのか」「どんな試合運びをしたいのか」によってフォーメーションを変える必要があります。言い換えれば、チームや監督がどのようなフォーメーションでサッカーをするのかによって、練習方法や選手の選び方、試合中の動きなどが変わってくるのです。
今回は近年主流の4バックのフォーメーションを中心にご紹介しましたが、上記以外にもさまざまなフォーメーションがあり、それぞれに特徴があります。
基本的なフォーメーションの特徴を知り、試合の流れに合わせてシステムを変えていく柔軟性も日頃の練習で身に着けると、よりサッカーが楽しむことができるでしょう。
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