アディダスが新たにリリースする、スピードコンセプトスパイク「エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)」の試し履きイベントがJグリーン堺で開催され、特別ゲストとしてサッカー日本代表の浅野拓磨選手も参加した。アルペングループマガジンではこの機会に浅野選手へのインタビューを実施。
「エックス クレイジーファスト」を実際に履いてみての評価やカタールW杯のドイツ戦で劇的なゴールを決めるまでの妥協しない準備と思考の過程を語ってもらいました。
■大舞台でのスパイクへの思い。勝負強さへとつながる準備の一部
――アディダスのニュースパイクの『エックス クレイジーファスト』ですけど、実際に履いた感覚やその魅力をお聞かせください。
まず、率直な感想として、実際に履いてプレーしたときに、履きやすさに驚きました。その理由は、スパイクの軽さやフィット感によるもので、これはやはりエックスシリーズの大きな強みだと思います。新型のスパイク(エックス クレイジーファスト)では、これらの特性がさらに強化され、アップデートされていると感じました。これが、最初に履いてみて感じた印象ですね。
――浅野選手は、スピードに乗ったプレーからゴールを決めるシーンが印象深いですけど、スパイクに求めることってどういった点ですか?
そうですね。やっぱり僕が求めるのは、スパイクの軽さとフィット感。ここはもう絶対に外せない。そこを基準にどのスパイクでプレーするかを常に考えて選んできました。
――日本とヨーロッパでは地面の柔らかさが大きく異なりますよね?日本のピッチが硬いのに対して、ヨーロッパは柔らかい。海外選手へのインタビュー取材で、固定式と取り換え式のスタッドが混ざった『ミックス』と呼ばれる、ミックスソールのスパイクを履く話を聞きますが、浅野選手はどうですか?
特にエックスシリーズのスパイクについては、何ら特別なアレンジは行っていません。ドイツでも日本でも、問題なく履くことができています。そのままの形状のスパイクを履いてプレーしています。
――カタールワールドカップでのドイツ戦の逆転ゴールなど、浅野選手は、大舞台での勝負強さを証明しています。そういった大舞台を前にスパイクの願掛けやルーティンみたいなことってありますか?
僕自身、特別なルーティンを持つ選手ではありませんし、試合前に何か特定のことをするわけではありません。ただし、一つ気付いたのは、スパイクやソックスを履くとき、スパイクの紐を結ぶとき、全てが左足から始まることです。その理由については、最初は僕自身も理解していませんでした。それは無意識のうちの行動だったんです。
しかし、考えてみれば、僕は右足利きの選手なんですが、シュートを打つときやパスを出すとき、ボールをコントロールするときも、全ては左足の踏み込みから始まります。そのため、“準備する”という意味で全てが左足から始まるのかもしれません。それに気づいたときから、「左足から全てを整えよう」と考えながらスパイクを履くようにしています。
■無意識の自己分析と日常のサイクル。ゴール達成へのシンプルな信念
――浅野選手は、ご自身の著書でも準備の重要性を語られ、練習前や練習後もストイックにトレーニングに取り組む姿勢が伺えます。そのこだわりや大事にしている点についてお聞かせください
僕は大事にしてるとかこだわりがあるわけでもなくて。大舞台で結果を残せるのも、自分の中でも自信としてあります。そのために常に結果を残したいと思い、全力で準備しています。結果を残すためにやれることは、全部やるしかないっていう感覚が常にあります。
例えば、準備をすれば結果が残せるんではなくて、結果を残すために、「やれることは何だろう」って365日、常に考えるんです。その時に思い浮かんだことをやらない理由がない。それをやるって決めたら“100パーセント”でやりきる。それが結果や行動につながるっていう、本当にそれだけの話なんです。
――浅野選手の話は、スポーツマンだけじゃなくてビジネスマンにも共通する話ですね。誰もが結果を残すために色々と考えるんですが、目の前のことに追われて自分の中で整理する時間がなかなか難しいというか。それでも浅野選手の場合、ハードなプレイヤーでいながら自己分析をどうやってうまく両立されてるんですか?
もうこれは、本当に人それぞれで正解でもなんでもないんですけど、整理する時間があるならとりあえずやってみるっていうのが僕の流儀というか。
――まずは動けと。
そうですね。1つ思い浮かんだなら、その1つをまずやってみる。自己分析する時間を設けるんじゃなくて、思いついたことからやっていく。違ったらまた違うことをやればいいじゃないですか。僕は無意識にそうなっています。常に考えていますが、考えるために考えてないというか。考える時間を設けようとは思ってないので。
――その思考や行動は当たり前というか、スタンダードなんですね。
僕はプレーしながら自己分析を行います。試合や練習が終わった後に、自分のプレーに何が足りなかったのかを思い出し、「これを改善するためにどのようなトレーニングが必要だろう」と自問自答します。
例えば、「ゴールを決めたい。試合に勝ちたい」という思いは、何も考えなくても自然と心に浮かび上がります。そして、その目標を達成するために何が必要なのかを思いつくと、それを即座に行動に移します。そして、その答えに全力で取り組むことが結果につながると信じています。僕の日常は、このサイクルを繰り返しているといえますね。
■浅野拓磨が語る、サッカー上達の秘訣と次シーズンの目標
――このアルペングループマガジンは部活生も多く見るサイトなんですけど、そういった中高生たちに、浅野選手からサッカーの上達につながるトレーニングやアドバイスなどがあればお聞かせください。
難しいですね。本当に成長する選手は、自分に何が必要かを常に考えれる選手だと思うんですよね。僕がこのトレーニング必要って言ったことがその選手に必要かどうかは全くわからなくて、全員に当てはまることなんて1つもないと思う。
実際、現在の日本代表の選手が同じトレーニングを行っているわけではありません。例えば、一部の選手は食事に重点を置き、別の選手は筋トレが必要で、また別の選手はシュート練習が必要という具体的なニーズがそれぞれ異なります。まず重要なのは、自分に何が必要なのかを理解する力を持つことです。これ以上に重要なことはありません。
それを理解できる選手とは、確固たる夢や目標を持ち、それを実現するために何が必要かを無意識に考えることができる人のことを指します。だからこそ、自分の目標や夢を明確にし、可能な限り大きな目標を設定して、それを達成する方法を常に考え続けることが必要です。
逆算する習慣があると、日々の取り組みを自然と考えるようになります。達成するために何が必要なのか、その答えは、「今を全力で努力すること」以外にないと思います。今、何に全力を尽くすかという答えは自ずと出てくるでしょうし。何よりもまず、自分が絶対に達成すると決めたことを選択することが最も重要です。トレーニングが何であるべきか、何が必要なのかは僕が決めることではないと思います。
――最後の質問になりますが、次のシーズンの浅野選手の目標や抱負をお聞かせください。
現在、日本代表としてプレーし、ボーフムでチームの中心選手として活動しています。しかし、結果としてはまだ満足できるものが残せておらず、まだまだ努力しなければならないと感じています。自分の主戦場である所属チームで多くのゴールを挙げ、チームの勝利に貢献することが最も重要です。その実績が積み上がれば、自然と日本代表に選ばれ、次回のワールドカップ出場につながると信じています。
僕には、「次回のワールドカップに出場する」という明確な目標があります。そのためには、所属するチームで成果を上げることが不可欠です。今シーズンも、当然のことながら、前シーズンを上回る成果を出し、更なる成長を追い求めていきたいです。
インタビュー取材の後、浅野選手は、エックス クレイジーファストのスパイク試し履き会に参加した各店舗のスタッフさんに挨拶を行い、イベントを締めくくりました。
「店舗で接客をしている皆さんは、選手の気持ちになって、スパイクをお客様におすすめしてほしいと思っています。今回のエックス クレイジーファストは、言葉では表現しきれないほど自分にフィットしています。この軽さ、フィット感、そしてソールが滑らないので非常に走りやすいです。このスパイクを履いてプレーするのが今から楽しみです。ぜひ、スパイクにも注目しながら僕のプレーを観てください」
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