アディダスは、スピードに特化した「エックスシリーズ」から急激な方向転換や俊敏なステップワークに必要な“脅威のアジリティ”をもたらすNEWモデル「エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)」を7月11日(火)より発売。その発売に先駆けて行われたトライアルセッションに(アルペングループ)社員が参加。今回はその模様を取材し、『エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)』を実際に履いてプレーしてみて感じた特長や魅力などをお届けします。
アディダス フットボールでは、無限の感性を信じるプレーヤーに向けた『コパ(COPA)』、キックの精度で勝負するプレーヤーに向けて『プレデター(PREDATOR)』、一瞬の速さで切り裂くプレーヤーに向けた『エックス(X)』という3つのフランチャイズを展開。プレーヤーのスタイルやニーズに合わせた、スパイクのアップデートを進めてきた。
そして今回新たに登場する「エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)」は足全体を心地よく包み込み、軽量性に優れた『エアロペーシティ スピードスキン』と、足にぴったりとフィットして安定性を高めた『エアロケージ』による、スピードを重視したアッパーのアップデートを施した。
夏の訪れを予感させる煌めく日差しと共に、エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)の試し履きイベントがJFA夢フィールドで開催された。冒頭には、特別ゲストとして参加したポルトガルリーグ1部・ジル・ヴィセンテ所属の活躍中の藤本寛也選手の挨拶から始まった。
「ポルトガルでプレーしている藤本です。今日はよろしくお願いします」
続いてアディダスのブランドコミュニケーション担当の高橋氏から、エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)の特徴についてのプレゼンテーションが行われた。
エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)の紹介をさせていただきます。主に伝えたい特徴は3つあります。
1つ目は、このスパイクの軽さです。2つ目は、フィット感。そして最後に、反発力です。
これら3つを重視して、我々アディダスは、「その足に脅威のアジリティを」をスローガンに、X CRAZYFASTを発表させていただきます。さまざまなプレースタイルを持つプレーヤーに、ピッチ上で“脅威のアジリティ”を発揮してもらうために、軽さ、フィット感、反発力を取り入れています。
まず、軽さについて話します。前作のエックス スピードポータルと比較して、平均して5グラム~10グラム軽くなっています。これを実現した方法の1つが、アッパーの素材です。半透明の薄い素材を使用しており、空にかざすと光が通るほど薄いことをご確認いただけると思います。しかし、安定性を損なうことなく軽さを追求するために、2層のフィルターをアッパーの内側に使用。これにより、激しい動きをするサッカー選手が必要とする安定性を確保しています。
次にフィット感について説明します。今、皆さんが着用しているので、見えにくいかもしれませんが、スパイクの内側を見ていただくと、全体に補強パーツが入っていることがわかると思います。この補強パーツは、足を入れたときのフィット感や、プレー中の安定感を向上させるために設計されています。加えて、足首からつま先にかけてのニット素材もフィット感を高めるために使用しています。
さらに、フィット感を維持するための工夫もしています。具体的には、前作のエックス スピードポータルに比べて、シューホールがよりつま先側に移動しています。これにより、甲全体でフィット感をを感じられるように改良しています。
最後にお話するのは、「反発力」についてです。アウトソールに搭載されたエアロプレートにより、蹴りだし時に高い反発力をもたらします。
■エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)の機能説明の後には、クーバーコーチングのトレーニングセッション
今回のトレーニングのテーマは「クレイジーファスト」、つまり「スピード」。そのため、トレーニングの時間ではアジリティを目的とした1対1の対戦を中心にプログラムが進行。
はじめに、フィールドの左右にゴールを配置し、どちらのゴールにもシュートが打てるような環境を構築。このルールでは、相手の動きを読み解きつつ、ターンスピードを最大限に活用してゴールへと突き進む能力が求められる。エックスの特長である軽さと高いフィット感が、トレーニング中のスピーディーな重心移動をスムーズに実現していました。
次に、相手が自分の前方に位置して、対面シーンからスタート。このシチュエーションでは、サイドステップを活用して相手を巧みにかわし、シュートまでたどり着くことを目的とする。このトレーニングでもX CRAZYFASTによる軽やかなステップワークと鋭い切り返しの組み合わせで、シュートを打つシーンが随所に見受けられました。
トレーニングの成果を試す終盤のミニゲーム。参加者たちはスピードトレーニングで得た手ごたえを活用し、真剣な表情でサッカーボールを追った。瞬発力やスピードを利用した巧みなボールコントロールを体感し、参加者たちの満足感溢れる表情が、グランド全体に広がっていました。
最後に、この日のセッションに参加した弊社(アルペングループ)社員の田中航に、実際に『エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)』を履いてプレーした印象や、オススメのポイントを語ってもらった。
■田中航インタビュー 「最も感じたのは、アッパーのしなやかさ。日本人が好む感覚によりマッチしている」
――今回、エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)を実際に履いてみての感想をお聞かせください
まず、一番に感じたことは軽さでした。スピードを追い求めているスパイクだけあって、その軽さは非常に印象的でした。また、フィット感についても、前のモデルと比べて、靴口の素材がニットになっていることで、まるで靴下のような感覚で履くことができ、フィット感が増していて非常に気に入りました。
――反発力についてはいかがでしょうか?
プレートが入っているので人によっては少し硬く突き上げを感じる人がいるかもしれません。
それでも反発力は間違いなく上がるので、細かいステップだったり、20〜30mのダッシュで他を圧倒できると思います。
――試合中にもゴールを決めていましたが、ボールを蹴った感触はいかがでしたか?
前のモデルと比べて、張りがちょうど良い感じで、ボールの感覚が足にしっかりと伝わってくるので、コントロールがしやすかったです。また、2本目のシュートも思った通りの所に蹴れたので、とても手ごたえを感じました。
――アルペンのお店にアディダススパイクを求めて来るお客様の印象を教えてください。
多くのお客様はアディダスのデザインがとても魅力的だと感じており、また、メッシ選手やサラー選手のようなスピードのある選手が履いていることから、そのようなプレーヤーに憧れる方々が購入に訪れることが多い。スピードが一番必要な場合には、アディダスのエックスシリーズを間違いなくオススメしますね。
――他のメーカーもさまざまなスピード系のスパイクを発売していますが、今回のエックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)はどこが最も優れていると感じましたか?
私が最も感じたのは、アッパーのしなやかさです。例えばナイキのマーキュリアルやプーマのULTRAは少し張り感があると思います。そういった点を好まれる選手もいると思いますが個人的には、『エックス クレイジーファスト(X CRAZYFAST)』は日本人が好む感覚によりマッチしているように感じます。その点において、エックスシリーズは他のモデル、たとえばミズノのαシリーズよりも張りがなく、より優れていると思います。
――最後の質問になりますが今後のアディダススパイクに期待することをお聞かせください。
10年前は、アディダススパイクが高校サッカーのシェアでもナイキを超えるほどの地位にいたことを考えると、もう一度その頃の状態に戻ってもらいたいという思いがあります。アディダスの『プレデター』シリーズでは、ラバーをスパイクに取り入れるという斬新な技術を持っていたので、そういった革新的な技術を使ったような、新しいスパイクの開発に今後期待しています。その結果、お客様がスパイクを選ぶ際の選択肢も増えて、より楽しみながら選ぶことができると思います。
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