サッカーのポジションは、大きくフォワード(FW)、ミッドフィールダー(MF)、ディフェンダー(DF)、ゴールキーパー(GK)の4つに分けられます。ポジションは役割によってさらに細分化されますが、その中でも攻守両面での活躍を求められるのがサイドバック(SB)です。 具体的に、サイドバックとはどのようなポジションなのでしょうか。 ここでは、サッカーの試合で重要な役割を果たすサイドバックの概要をご紹介します。
【目次】
■サッカーのサイドバックの役割は?
・ディフェンス時の役割と動き方
・オフェンス時の役割と動き方
・ゲームメーカーとしての役割も
■サイドバックに求められる能力
・豊富な運動量
・瞬発力
・1対1の強さ
・ボールタッチの精度
■サイドバックの選手におすすめの練習方法
■攻守両面で活躍できるのがサイドバックの魅力
サッカーにおけるサイドバックとは、4バックまたは5バックのフォーメーションを組んだ際に、ディフェンスラインの両サイドに位置するポジションを指します。 ディフェンスラインを構築するポジションのひとつですが、さまざまな役割を果たしているのが特徴です。 具体的なサイドバックの役割を、ディフェンス・オフェンス・ゲームメイクの3つに分けてご紹介します。
サイドバックは、ディフェンスラインに位置するポジションです。相手選手に突破されると、ゴール前にクロスを上げられたり、そのまま中央に切り込まれてシュートを打たれたりと、大きなピンチに陥ってしまいます。 相手のサイドからの攻撃を防ぐことが、サイドバックの最も重要な役割です。
具体的には、相手のクロスを防ぐ、ゴールに近い選手をマークする、こぼれ球を拾う、ゴールのカバーに入るなど、さまざまな役割を担います。ボールの位置や試合状況によっては、サイドから真ん中へポジションをずらし、守備に厚みを加えることもあります。
また、サイドバックはコート端にいることが多いため、自チームのディフェンスラインを視界に入れやすいポジションです。ディフェンスラインの高さを調整し、裏を取られるのを防ぐ役割も担っています。
サイドバックは、攻撃時もさまざまな役割を求められます。オフェンス時における、主なサイドバックの役割や動き方は、以下のとおりです。
・前線にボールを運ぶ ・ポジショニングを上げて相手のディフェンスラインを押し上げる ・オーバーラップ(後ろからボールを持っている味方よりも前に行くプレー)を仕掛けて前線でパスを受ける ・サイドからゴール前にクロスを上げる など
基本的には、コートの左右を大きく使って、攻撃の幅を広げるのがサイドバックの役割です。サイドバックも攻撃に参加することで、中央以外からの攻撃パターンを増やすことができます。
ただし、サイドバックの一番の役割はディフェンスです。逆サイドが前線に上がっている時は少し低めにポジショニングして全体のバランスを取るなど、失点のリスクを減らすプレーが求められます。
現代サッカーは、チーム全体でパスを回しながら攻撃を組み立てるポゼッションサッカーが主流です。コートの真ん中付近は選手が多いため、パスを出そうにもなかなかコースを見つけられず、試合展開が滞ってしまうこともあります。 そのような際に、ボールを比較的動かしやすいのがサイドのエリアです。
そのため、ボールを持ってサイドから前線に駆け上がる、逆サイドにパスを出す、攻撃のリズムを変えるなど、ゲームメイクをする司令塔的な役割をサイドバックが果たすこともあります。
攻守にわたってさまざまな役割を果たすサイドバックは、求められる能力も多いです。サイドバックとして活躍するには、次のような能力が必要になります。
攻撃時は味方を追い越して前線まで駆け上がる、守備時は後ろに戻ってディフェンスラインを構築するなど、サイドバックは試合中の運動量が多いポジションのひとつです。実際に、プロの試合でも走行距離の上位にサイドバックの選手が入ることはよくあります。 試合終盤でも、プレーの質を落とさずに走り続けられる、豊富なスタミナが必要です。
スタミナが豊富で、常に動き続けられる選手だとしても、スピードが遅いと攻守の切り替えに対応できません。相手選手に抜かれてピンチを招いたり、味方のパスに反応できずにチャンスを逃したりすることもあるはずです。
すぐに攻守を切り替えられる瞬発力も、サイドバックに欠かせない能力といえます。相手の攻撃にすぐに対応して、ディフェンスを立て直すうえでも、スピードは重要度の高い能力のひとつです。
サイドバックは、グラウンドの端で相手のサイドアタッカー(ウイング)と1対1で相対することも多いポジションです。サイドバックが抜かれてしまうと、チームは一気にピンチに陥ってしまいます。 スタミナや瞬発力だけでなく、1対1で相手を封じ込めることができる守備力も必要です。
具体的には、ディフェンス中のポジショニング力や、相手がどこにいるのか把握する視野の広さ、他のプレーヤーとの距離を適切に保ち続ける力などが求められます。
サイドバックは、ビルドアップ(自陣からの攻撃の組み立て)に参加したり、ゴール前にクロスを上げたりと、ボールを蹴り出すことも多くあります。 自陣の低い位置でパスミスを起こしてしまうと、ゴールの近くで相手にボールを奪われるリスクが高まります。 不要な失点を防ぐために、パスやボールタッチの精度の高さも重要です。
また、キックやボールタッチが上手な選手であれば、高精度なクロスを上げて得点のチャンスを演出することもできます。 攻守において、ボールタッチの精度の高さは欠かせない能力のひとつです。
ご紹介してきたように、サイドバックは攻守ともにさまざまな役割を果たすため、幅広い能力が求められるポジションです。 まずは、ステップの練習などを行い、サイドバックならではの動き方に慣れる必要があります。ディフェンス力強化のために、1対1のシチュエーション練習を取り入れるのも良いでしょう。
また、サイドバックはコート端からゴール前にクロスを上げるプレーも多くなります。さまざまなクロスを上げる練習に取り組むのもおすすめです。
併せて、スタミナや瞬発力強化のトレーニングも積極的に行いましょう。スタミナが豊富で走り続けられるサイドバックなら、相手チームに脅威を与えやすくなります。
得点を決める機会が多いフォワードやミッドフィールダーといったポジションに比べると、サイドバックは地味に感じるかもしれません。 しかし、現代サッカーにおけるサイドバックの役割は多岐にわたります。攻守ともにチームに欠かせない、重要なポジションといえるでしょう。 攻守のあらゆるシーンで活躍したい方は、サイドバックの練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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