ミズノが開発した名作サッカーシューズ「モレリア」にちなんで、ミズノは毎年6月1日を「モレリアの日」と制定。この日は、サッカーコミュニティ全体がSNSを通じて一体感を味わい、モレリア愛好家たちが自発的に参加し、互いに新たなつながりを育んでいるようだ。
今回、ミズノの富田壮氏に、「モレリアの日」がサッカーコミュニティにどのように根付いているのか、その背景を詳しく語ってもらった。
――モレリアの日はどのような意味を持ち、どのような背景からうまれたのでしょうか?
「モレリアの日」と知られる6月1日について、その由来については意外と知らない方も多いかもしれません。この記念日は、ミズノが定めたもので、サッカーシューズ「モレリア」が初めて世界大会のピッチに登場した日です。それは1986年のメキシコで行われた世界大会で、当時のブラジル代表のカレッカ選手が履いたことに由来します。
モレリアという名前はメキシコの都市から取られており、サッカーシューズの開発は1980年代前半に始まりました。特に1986年にメキシコで行われた世界大会を目指して進められた開発の中で、その響きが良いと考えられ、この名前が選ばれました。
ミズノは毎年、6月1日を「モレリアの日」としており、この伝統は約10年ほど続いています。
――ミズノ社にとって、「モレリアの日」はどのような意味がありますか?
「モレリアの日」は、ミズノが制定した単なる記念日を超え、ミズノ社内外で特別な意味を持つ日と位置付けられています。この日は、サッカーコミュニティ内で自然と広がり、多くの人々がそれを認識し、楽しむ日となっています。
特にSNSを通じて、ユーザーやサッカー選手たちが自発的にこの日を祝い、彼らの投稿が他のスパイク愛好家との新たなつながりを生み出しています。「モレリアの日」はミズノフットボールを象徴する日として、サッカーコミュニティ全体で盛り上がりを見せています。
社内でも、サッカーに直接関わっていない社員を含め、多くの人がこの日を特別視しています。モレリアのアパレルやシューズを身につけて出勤するなど、モレリアの日を祝う風潮がありますね。
■コロナ禍でも、高校生が3年間妥協せずに使用するシューズとして選ばれる
――富田さんにとって、「モレリアがここまで愛されていると実感した瞬間」はいつでしたか?
直接、ユーザーやサッカー選手たちとコミュニケーションさせて頂くときは常に実感します。少し視点を変えると、コロナ禍の時にもモレリアの偉大さを実感しました。実際、コロナ禍はミズノにとって大きなターニングポイントでした。全てが一時停止し、工場の生産活動や原材料の調達が困難になった中で、企画、開発、デザイン、ソーシング、生産のモノづくりチームが協力して、一足でも多くのシューズをユーザーに届けることに尽力した時期でもあります。この時期、多くのプレーヤーは満足にサッカーができない状況が続いていました。その分、一回の練習や一回の試合の懸ける想いは、コロナ以前より増していたと思います。その中で、彼らの志向が、より良いモノを履きたいというものに変化していったと個人的には感じます。そして、ミズノフットボールとして一丸となり、その想いに応えてきたという自負があります。
そのような中、2020年のモレリア35周年のタイミングでモレリアがリニューアルされ、さらに大きな注目が集まりました。
実際、冬の高校生の全国大会において、リニューアルがあった2020年は、リニューアル前よりも多くの高校生に着用して頂きました。また、モレリアの派生モデルであるモレリアネオも多くのプレーヤーに支持して頂いています。ここ数年の全国大会においては、これらのモデルがモデル別でトップ2のシェアを獲得し続けています。モレリア・モレリアネオが、高校生活で最後に履くラストスパイクとして選ばれ続けていることに本当に感謝しています。
――これまでモレリアを履いた選手が多くいるかと思いますが特に印象に残る選手などいれば教えてください。
印象深いのは中村憲剛さんです。彼は学生時代からモレリアを愛用し、プロ2年目から引退するまでずっとモレリアを履き続けました。4年前のリニューアル時には、中村さんから直接フィードバックを受けて進め、細部にわたるアップデートを施しました。
これにより、多くの選手たちから、練習で少しならさなくてもすぐに試合で使えるという評価を頂いております。モレリアはその手作りの良さを活かしながら、製品のブレを極力なくすよう努め、デザインや色はほとんど変わらないものの、品質と性能において大きな進歩を遂げています。
また、弊社のYouTubeチャンネル(MIZUNO FOOTBALL JP)で家長昭博選手にインタビューをした際、モレリアをこう表現しています。「スパイクを履いた瞬間に自信がみなぎるような感覚が良いスパイクだと思うので、モレリアにはそれがあると思います」。まるで試合前の儀式のように、シューズを履き、靴紐を結ぶその行動が、選手にとって自信へとつながるようです。
■今年の「モレリアの日」は、多機能フットサルシューズ登場
――モレリアの日に合わせて実施されるイベントや発売される商品について、何か予定がありますか?
今年は、フットサルシューズのリニューアルを予定しています。屋内で使用できるインドアシューズだけではなく、屋外で使用できるターフシューズも約8年ぶりにリニューアルされます。商品は6/1(土)に情報公開され、発売は6月中旬頃を予定しています。
今回のリニューアルでは、競技として本格的に取り組むプレーヤーだけではなく、趣味や個人としてフットサルを楽しむプレーヤーも満足頂けるようなラインナップにしています。一人でも多くのプレーヤーの方々に、新製品を体感して頂けることを楽しみにしています。
――モレリアの日を記念して過去に行われたイベントで特に反響が大きかったものはどのようなものですか?
去年、中村憲剛さんとモレリアの初代開発者、安井とのトークセッションを開催しました。このイベントは親子で参加するなど、ユーザーを積極的に巻き込む形で実施されました。現場で直接ユーザーと会話をして、「モレリアとの思い出やモレリアが本当に好きです」といった言葉を聞くと、それが私たちの大きな活力となります。
モレリアに対して、多くのユーザーから「変えないでほしい」というリクエストが寄せられており、これは非常に印象深いものです。モレリアはリニューアルされても、基本的な軸は変わらず、前作を超える品質を目指しています。大きな変更を加えることなく、細部にわたって改良を施していくことは非常に難しい作業ですが、それが現在の私たちの日常となっています。
■モレリアが切り開く、次世代への影響
――モレリアを軸に、ミズノはアスリートや子どもたちにどのような影響を与えようとしているのでしょうか?
サッカー選手には、妥協せずにシューズを選んでほしいと思っています。私たちも品質に妥協はしておらず、選手が快適にプレーできる製品を提供しています。
2022年から契約しているセルヒオ・ラモス選手について話すと、彼はとても謙虚な方で、自身を大きく見せることなく、シグネチャーモデルを作る際も非常に協力的でした。ミズノとしては特定のデザインを提案していますが、ラモス選手自身も「こうしたい」と自分の意見を述べ、ブランドともよく寄り添ってくれる方です。
また、ロシアで行われた世界大会の時、日本代表キャプテンである吉田麻也選手は、選手が使用するシューズが市販のサッカーショップで購入できるものと同じ品質である点を強調し、これがミズノの大きな強みであると語ってくれました。
――最後になりますが、モレリアシリーズの未来に向けた計画や目標についてお聞かせください。
お陰様で、日本では多くのプレーヤーの方々にモレリアも、それ以外のシューズも着用して頂いています。ただ、グローバルでみると、ブランドとしてはまだまだの存在です。言い換えると、まだまだ成長できる余地があるので、一人でも多くのプレーヤーに我々のシューズを届けたいと思っています。
例えば、日本で長年やっているグラスルーツ活動や細かな取り組みを世界中でできるようになれば、今よりも多くのプレーヤーにリーチできるようになるかもしれません。その他、まだまだできることは沢山ありますが、ミズノフットボールとして、チーム一丸で活動していきます。
私たちの強みの一つに、「メイド・イン・ジャパン」のプロダクトを持っていることが挙げられます。でも私たちのブランドは、「メイド・イン・ジャパン」だけでなく、全てのモノづくりやマーケティング活動を通じて“ジャパンスピリット”を体現していて、ユーザーにとって最も寄り添うブランドであると自負しています。このアプローチを通じて、さらに市場を広げていけると信じています。
モレステ限定品 モレリア 2 ジャパン
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モレステ限定品 モレリア ネオ 4 ジャパン
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