Jリーグ24年ベストイレブンの今シーズンの働きは?所属チームの成績は?

(上記写真:神戸の主砲・大迫勇也(左)は今シーズンもチームを牽引)


2025年のJ1リーグは、終盤戦に突入している。優勝争いもJ1残留争いもし烈を極めており、まだまだ結末は読めない。ここでは24年のベストイレブンに選出された選手を通して、昨シーズンと今シーズンのJ1リーグの違いを浮き彫りにしていく。

 

GKは大迫敬介が選出された。昨シーズンの広島は最終節まで優勝の可能性を残し、ミヒャエル・スキッベ監督就任後最高成績の2位でフィニッシュした。大迫はプロ7年目で初のベストイレブンに選ばれた。

 

今シーズンは得点力にやや物足りなさがある一方で、大迫を中心とした守備はリーグ屈指の固さを誇っている。日本代表にも選ばれている守護神の活躍次第で、上位でのフィニッシュは十分に可能だろう。

 

DFのベストイレブンは、マテウス・トゥーレル(ヴィッセル神戸)、中谷進之介(ガンバ大阪)、濃野公人(鹿島アントラーズ)、佐々木翔(広島)の4人だ。

 

トゥーレルは4バックの左CBを定位置とし、今シーズンも最終ラインを支えている。J1リーグ連覇と天皇杯の2冠に貢献した2昨シーズン同様に、チームに欠かせない選手となっている。

 

今シーズンから主将を務める山川哲史とのCBコンビは、絶大の信頼感を寄せられている。強さと高さを兼備し、ビルドアップにも優れるトゥーレルは、リーグ3連覇だけでなくAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)制覇をターゲットとする神戸に、不可欠なプレーヤーだ。

 

中谷は24年にガンバ大阪へ移籍し、J1リーグのフィールドプレーヤーでただひとり全試合フルタイム出場を記録した。失点を大幅に減らす働きを見せ、チームは23年の16位から4位へジャンプアップした。

 

今シーズンのガンバは戦いぶりに安定感を欠き、黒星が先行する時期もあった。しかし、8月下旬から調子をあげている。中谷は昨シーズン同様に最終ラインを支え、攻撃陣の爆発を待っている。

 

濃野は鹿島加入1年目の24年シーズン、開幕からスタメンを勝ち取り、サイドバックながら9ゴールを叩き出した。大卒ルーキーでは20年の三苫薫以来となるベストイレブンに選出された。

 

今シーズンも開幕から先発に名を連ねたが、4月に右ひざ痛から戦線離脱。6月中旬の復帰後は、再び先発出場を増やしている。

 

鹿島は前半戦を首位で折り返し、優勝争いを演じながら終盤戦を迎えている。濃野は9月13日の湘南ベルマーレ戦で、シーズン初得点を記録した。16年以来の3大タイトル獲得を射程圏内とするチームで、濃野はラストスパートのキーマンにあげられる。

 

佐々木は対人プレーの強さとリーダーシップを兼ね備え、今シーズンも荒木隼人と塩谷司、それに今夏に加入した韓国代表のキム・ジュソンらと堅陣を築いている。広島はACLEにも出場しており、経験豊富なベテランの存在感は増すばかりだ。

 

 

35歳のベテラン佐々木は、高いプレーレベルを維持している


MFではマテウス・サヴィオが選出された。所属する柏レイソルはJ1残留圏ギリギリの17位で24年シーズンを終えたが、サヴィオは9得点7アシストの好スタッツを残し、ベストイレブンに名を連ねた。

 

25年シーズンは、浦和レッズの一員としてプレーしている。タレント揃いのチームで主力を担い、マチェイ・スコルジャ監督の構想の中心にある。推進力の高いドリブルと相手の急所を突くスルーパス、それにゴール前での決定力には際立ったものがある。

 

FW枠で選ばれた知念慶(鹿島アントラーズ)は、ランコ・ポポヴィッチ監督(当時)によってFWからボランチにコンバートされた。このポジション変更で、それまで眠っていた才能が覚醒する。屈強なフィジカルを生かしたボール奪取能力で、中盤の一角を担うようになったのだ。

 

鬼木達監督が就任した25年シーズンも、ボランチで起用されている。スタメンより途中出場が多いものの、戦術理解度の高さを生かして鬼木監督の起用に柔軟に応えている。

 

 

知念は先発でも途中出場でも堅実な働きを見せている


そのほかのFWは、宇佐美貴史(ガンバ大阪)、大迫勇也、武藤嘉紀(いずれもヴィッセル神戸)、それにアンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)だ。

 

24年シーズンの宇佐美は、4位に躍進したチームの攻撃を支えた。J1では自身3度目にして9年ぶりとなる2ケタ得点(12点)をマークし、9年ぶり3度目のベストイレブンに選出されたのだった。

 

3年連続でキャプテンを務める今シーズンも、勝利につながるゴールを決めている。中位から上位をうかがうチームに、勢いをもたらすのはこの背番号7である。

 

大迫と武藤は、23年、24年と2年連続でベストイレブンに選出されている。大迫は23年のMVPで、武藤は24年のMVPである。Jリーグ連覇を達成した神戸で、このふたりの存在感を絶大だ。

 

武藤は5月末に腰椎の手術を行ない、8月中旬までタッチラインの外側で過ごした。大迫も6月から7月にかけて戦列を離れた。それでも、彼らはピッチに立てば「個」の力を示す。

 

チームはJ1リーグとACLEとの並行日程を消化しながら、3連覇を目ざして優勝戦線で争っている。吉田孝行監督の保有戦力はリーグ屈指の厚みを誇るが、大迫と武藤は取り替えのきかない選手だ。シーズン終盤へ向けて、フル稼働が求められる。

 

アンデルソン・ロペスは、24年のJ1で2年連続得点王に輝き、2度目のベストイレブンに選出された。25年シーズンも、絶対的な得点源として計算されていた。

 

ところが、開幕節にPKで得点を決めてから、音なしの日々が続く。チームも勝ちきれない試合が続き、まさかの最下位に低迷する時期もあった。アンデルソン・ロペスは23節の横浜FC戦でシーズン2点目となるPKを決め、勝利を手繰り寄せた。しかし、この試合後に登録を抹消され、シンガポールのクラブへ移籍した。

 

F・マリノスは夏の移籍市場で選手を大幅に入れ替え、監督も交代してJ1残留に必死だ。主砲の大不振から始まったシーズンの結末はいかに──。
 

【文章】戸塚啓
【写真】佐野美樹

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