背番号物語(第4回)~Jリーグの歴史を彩った「11番」を振り返る

(上記写真:カズこそは背番号11の象徴。今シーズンはJ3の福島でプレーする)


背番号には、物語がある。歴史がある。記憶がある。Jリーグを彩ってきた名手を、背番号とともに振り返っていく。

今回は「11」を取り上げる。

 

20世紀のサッカーにおいて、11番はウイングの番号だった。とりわけ、背番号とポジションに明確な関連性を持たせていたブラジルでは、11番は左ウイングを指した。

 

キング・カズこと三浦知良が11番を愛したのも、プロキャリアの出発点となったブラジルで左ウイングを定位置としていたからである。今年1月にJ3の福島FCへの入団会見に臨んだ際も、「左サイドをドリブルで駆け上がって、いいクロスを上げたい」と話している。

 

日本に帰国後のカズは、ストライカーとしての才能を大きく開花させた。それでも、9番や10番を着けるころはなく、シーズン途中の移籍などのケースを除き、11番を選んでいる。カズにとって11番は身体の一部と言ってもいいものであり、彼自身を表わすアイコンなのである。

 

そのカズと同時期に日本代表でプレーした城彰二は、横浜F・マリノスで11番を着けている。98年のキャリアハイの25ゴールは9番で記録したが、99年は11番で18ゴールをマークしている。

 

F・マリノスではアカデミー出身で日本代表歴を持つ坂田大輔、齋藤学、遠藤渓太らも11番を着けてきた。坂田はストライカーとチャンスメーカーの性格を兼ね備えた選手で、齋藤と遠藤はドリブラーの性格が強い。35歳の齋藤はJFLのアスルクラロ沼津で、28歳の遠藤はFC東京でプレーを続けている。

 

F・マリノスの11番では、アンデルソン・ロペスが23年にリーグ得点王に輝いた。背番号を10に変えた24年も、得点王を射止めている。J1リーグ通算101ゴールは、通算得点ランキングで17位タイに食い込む数字だ。

 

カズが背負う11番に憧れて、同じ番号を選んだ選手は数多い。その代表格が佐藤寿人だろう。2003年のベガルタ仙台からサンフレッチェ広島、名古屋グランパス、ジェフユナイテッド千葉の4チームで、彼は11番を着けた。ペナルティエリア内の仕事人として、極上のワンタッチゴールで自チームに勝利をもたらした。広島ではJ1リーグ得点王に輝き、3度のリーグ制覇の原動力となった。J1通算161ゴールは、歴代3位の堂々たるものだ。

 

佐藤と同時期にJリーグを盛り上げ、同じ左利きでもある玉田圭司も11番を着けた。プロデビューを飾った柏レイソルでの28番、日本代表デビュー時の20番にも思い入れを持っていたが、06年から14年まで名古屋グランパスで11番を背負った。10年、11年と2ケタ得点をマークし、10年のJ1リーグ初優勝に貢献している。ゴール前で決定力を発揮するストライカーであり、チャンスメイクの能力にも長けていた。

 

ストライカーの血が濃い選手では、豊田陽平があげられる。サガン鳥栖の得点源として、J1で5シーズン連続となる3ケタ得点をマークした。日本人離れした屈強なフィジカルを強みに、空中戦で圧倒的な強さを発揮した“鳥栖最強のフィニッシャー”である。

 

ヴィッセル神戸の11番も、ストライカーの系譜だ。01年から05年までは、カズが着用している。15年途中から18年途中まで在籍したブラジル人FWレアンドロは、16年に得点王に輝いた。その後は古橋享梧が背負い、2シーズン連続で2ケタ得点を記録した。

 

26年の神戸では、武藤嘉紀が11番である。21年夏の移籍加入から着用し、同じタイミングで加入した大迫勇也らと強力な攻撃陣を形成してきた。24年シーズンはキャリアハイの13ゴールを叩き出し、J1リーグ2連覇に貢献してリーグMVPに輝いた。

 

 

タレント集団・神戸の背番号11は、元日本代表FW武藤嘉紀だ


ガンバ大阪の11番の系譜にも、クラブの歴史を形作るアタッカーが並ぶ。松波正信、播戸竜二、宇佐美貴史、韓国代表FWファン・ウィジョらが確かな足跡を記し、23年からはチュニジア代表FWイッサム・ジェバリが着ける。在籍3年目の25年シーズンは、Jリーグでキャリアハイの7ゴールを記録した。

 

今夏の北中米W杯で、日本とチュニジアは同グループに入った。34歳のジェバリはJリーグでアピールし、2大会連続のW杯出場を目ざす。

 

 

川崎フロンターレの11番と言えば、ストライカーの小林悠だろう


武藤やジェバリと同じ現役選手の11番では、川崎フロンターレの小林悠に触れるべきだ。プロ2年目の11年から11番を着け、2ケタ得点を8シーズン記録している。23ゴールを記録した17年は得点王とリーグMVPに輝き、チームは史上初のJ1リーグ優勝を勝ち取った。近年は途中出場が多くなっているが、11年から25年まで14年連続でJ1でのゴールを記録している。

 

外国人選手では、F・マリノスのジョルディ・クルークスが11番を着ける。ベルギー出身の31歳は、左利きのクロッサーだ。アビスパ福岡、セレッソ大阪、J2のジュビロ磐田を経て25年夏にF・マリノスの一員となり、J1残留を争うチームで即戦力となった。

 

浦和レッズのサミュエル・グスタフソンは、26年で在籍3シーズン目となる。中盤でシンプルかつテンポ良くボールを動かし、長短のパスを駆使して相手守備陣を攻略していく。ワンタッチの縦パスは彼が得意とするプレーのひとつで、攻撃のスイッチを入れたりシュートシーンを演出したりする。チャンスクリエイトのクオリティは、Jリーグ屈指と言っていいだろう。31歳のスウェーデン代表経験者は、さりげないプレーで観衆のため息を誘うのだ。

 

昨シーズンのJ1で2位に食い込んだ柏では、渡井理己が11を着ける。プロデビューを飾った徳島ヴォルティスでは10番を背負っており、崩しの局面で創造性と意外性を発揮する。指揮官リカルド・ロドリゲスとは徳島で共闘しており、スペイン人指揮官の攻撃的なスタイルを体現するひとりだ。

 

26年からJ1でプレーする水戸ホーリーホックでは、鳥海芳樹が11番を着ける。21年から25年まで在籍したJ2のヴァンフォーレ甲府では、24年から10番を背負った。ゴールもアシストも期待できる攻撃の仕上げ役として、J1初挑戦の水戸の攻撃にバリエーションをもたらす。


 

【文章】戸塚啓
【写真】佐野美樹

BUYNOW

ズーム マーキュリアル ヴェイパー 16 PRO

バリエーション選択

¥17,930

ファントム 6 LOW プロ FG

バリエーション選択

¥19,030

ティエンポ LIGERA PRO HG

バリエーション選択

¥16,830

ティエンポ マエストロ アカデミー FG/MG

バリエーション選択

¥10,780

プレデター PRO 折り返しシュータン HG / 土・人工芝・天然芝用 サッカースパイク

バリエーション選択

¥14,599

F50 PRO HG/AG JAPAN 土・人工芝用

バリエーション選択

¥13,900

コパ ピュア 3 ELITE HG/AG JAPAN / 土・人工芝用

¥13,499

フューチャー 9 プロ HG/AG

バリエーション選択

¥13,470

ウルトラ 6 プロ HG/AG

バリエーション選択

¥13,750

ミズノアルファ3 JAPAN

バリエーション選択

¥26,400

RANKING ランキング