ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。
今回第165回目に取り上げるのは、プロギアのドライバー「RS SPEED プロトタイプ スリークローバー」だ。
プロギアは近年、ウッドクラブのラインアップに、「プロトタイプ」の名を冠しクローバーマークをつけた限定モデルを用意している。
おもに中・上級者向けに、顔のよさや操作性などをブラッシュアップしたシリーズで、限定モデルながら知る人ぞ知る名器として秘かな人気博している。ゴルフ5プレステージでは精緻なフィッティングに基づいた提案によって、「ハマれば結果が出る」クラブとしてフィッターからも高く評価されてきた。
今年6月には、最新の「RS」シリーズのプロトタイプとして、「RS MAX プロトタイプ ワンクローバー」と、「RS SPEED プロトタイプ スリークローバー」の2モデルを、イベント限定販売として発売した。
なかでも後者「RS SPEED プロトタイプ スリークローバー」は、「いままで市場にほとんどなかった独特の個性を持った面白いドライバー」だと、プレステージ広尾店勤務のフィッター小池儀さんは話す。

『ゴルフ5プレステージ広尾店勤務の小池儀フィッター』
『6月30日に発売されたプロギア「RS SPEED プロトタイプ スリークローバー」。イベント限定販売だが、いまならプレステージで試打・購入できる』
「この『RS SPEED プロトタイプ スリークローバー』は、フェースアングルが開き気味で左に行かなさそうな顔ですし、体積は460ccですが構えた顔が小ぶりでシャープ。慣性モーメントが大きすぎずコントロール性が高い一見ハードヒッター向けのヘッドなんですが、ヘッド重量が189gと軽めでロフト設定は10度のみ。適度にスピンも入る“やさしい”モデルの要素も兼ね備えていて、打ってみるとそれほどハードじゃないんです。そのためパワーのない人でも扱える小ぶりヘッドという、競合モデルのほとんどない位置づけのドライバーなんです」(小池さん)

『460ccながら投影面積が小さく小ぶりでシャープ。やや「逃げ顔」で、中・上級者が好む顔だ』
『ヘッド後方に厚みがあるディープバックで低重心すぎないのも特徴』
いま、やさしさを売りにするドライバーのほとんどは、大慣性モーメントで直進性が高いヘッドばかり。しかしこの大慣性モーメントのヘッドではフェースの開閉がしにくいと感じているゴルファーは一定数おり、近年のミニドライバーのヒットはそういったプレーヤーのニーズの現れともいえる。
しかしミニドラをはじめ、小ぶりでコントロール性の高いドライバーはほとんどがハードヒッター向けのため、「パワーはないけれども大慣性モーメントヘッドは苦手」という人には、選択肢が極めて少ないのが実情だ。
その点「RS SPEED プロトタイプ スリークローバー」は、慣性モーメントが大きすぎず重心距離が短めでフェースが返しやすいにもかかわらず、軽量タイプ。しかもディープバックでやや高重心なため適度にスピンも入りやすく、パワーのない人でも扱いやすいレアなドライバーなのだ。
ヘッド自体の飛距離性能もスタンダードの「RS」シリーズ以上に高く、初速性能も「プロギアらしい」高水準。

『フェースを自分で返しやすいため、大慣性モーメントヘッドが苦手な人でも扱いやすい』
「交換ウェイトがソール後方とヒール側についており、別売りのウェイトもあるので、ヘッド重量を変えやすいのも我々フィッターにとってはうれしいポイントです。軽量シャフト、軽量グリップで組めば総重量270gくらいにすることもでき、これなら技術のある女性やシニア層にもちょうどいいドライバーをご提案することができます」(小池さん)
『ソール後方に8g、ヒール側に3gのウェイト。デフォルトで190gを切る軽めヘッドだが、別売りウェイトで重量調節の幅も広い』
大慣性モーメントヘッドが苦手なせいで自分に合うドライバーに出会えず、ドライバーへの苦手意識を募らせてしまっているゴルファーは意外に多い。とくに小ぶりヘッドでゴルフを覚えたベテラン層やパワーのない女性ゴルファーの「ドライバー苦手」は、このケースがかなりの比率を占めると小池さんはいう。
「交換ウェイトを使えば重く組むこともできるので、もちろんパワーヒッターでもOK。ミニドライバー好きの方や、キャロウェイの『トリプルダイヤモンド』シリーズなどを好まれている方などにも合うと思います。とにかく既存のドライバーに苦手意識がある人は、ぜひ一度試してみていただきたいですね。世界が変わるかもしれません!」(小池さん)
プロギアの「プロトタイプ」シリーズは限定販売品なので気になった方はお早目にゴルフ5プレステージ各店舗にてチェックしていただきたい。
<プレステージ店舗の詳細はこちら>
https://www.golf5-prestige.jp/
<プレステージ店舗のフィッティング予約はこちら>
https://www.golf5-prestige.jp/custom_fitting/
【文章・写真】アルペングループマガジン編集部