ゴルフ5店舗の中古クラブ売り場を、ゴルフ5契約の伊藤元気プロとフィッターの三須得至さんが独自の視点で探検していく「中古探検隊」。今回の舞台は北海道。札幌市手稲区、札幌の北西エリアに位置する「ゴルフ5手稲前田店」にお邪魔して、掘り出し物を探し出していく。
最初にチェックしたのは、仕入れたばかりの新入荷商品のゾーン。今年発売したばかりのニューモデルが並ぶなか、伊藤プロが目をつけたのはいま話題の“ミニドラ”だ。
「もう中古市場に出ているんですね、テーラーメイドの『r7 QUADミニドライバー』! 6月に発売したばかりですよ。お値段5万8190円。新品定価8万8000円ですから、2/3の値段で買えちゃうってすごいお得じゃないですか。あまり使用感もなくて、ほぼ新品みたいなもんですよ」(伊藤プロ)
「11.5度のロフトが立っているほうのスペックですので、ティーショット用に最適ですね。ニューモデルを買おうかどうか迷っているうちに時間が経ってしまった人は、中古でこういうアイテムをチェックしておくとかなりお安くて買いやすいんじゃないでしょうか」(三須さん)
『発売から約2カ月のニューモデルが3割引き以上のお手頃価格で見つかるのも中古の醍醐味』
続いて恒例の「ワゴンセール」チェック。
ここで発掘されたのは、キャロウェイの2007年モデル「ハイパー ERC」ドライバー。お値段3190円。
「これは大ヒットしたドライバーでしたね。契約外の選手も含めてすごくたくさんのプロが使っていました。しかもシャフトはグラファイトデザイン『ツアーAD クワトロテック』の6S。このヘッドとシャフトの組み合わせ、セットで大人気でした」(伊藤プロ)
「はい、緑の『クワトロテック』といえば4軸シャフトの走りですね。この組み合わせ、ホントに飛びました! いまどきのドライバーと比べると、ミスヒットへの寛容性ではかなわないかもしれませんが、1発の飛距離では負けないんじゃないですかね」(三須さん)
『ヘッドとシャフトセットで大人気だった「ハイパーERC」と「ツアーAD クワトロテック」』
続いてウェッジコーナーでは、フォーティーンの2モデルをピックアップ。
1つめの「DJ-6」は、純正のレディスシャフトが装着されているなかなかのレア商品。「ゼクシオ」などのアイアンを使っている女性にとって、単品ウェッジとして加えるのにピッタリのスペックだ。
『女性にとって単品ウェッジはちょうどいいスペックが見つけにくいが、このシャフトならバッチリ』
2つめはアスリートモデルの「RM-22」。ロフト54度、58度の2本が並んでいて、どちらも新品同様の美品。溝もまだエッジが立っている。グリップもそろって交換されており、各6490円。ぜひセットで買いたい商品だ。
『状態のいい名器ウェッジが1本6490円。2本買っても新品1本より安い』
伊藤プロがパターコーナーでまず手に取ったのは、スコッティキャメロン。
「これは掘り出し物かも! 『スタジオセレクト』のニューポートですが、グリップもキレイな美品で2万7390円。定価を考えたら超お買い得ですね」(伊藤プロ)
「新品定価8万円くらいのパターですので、その値段はお安いですね。サイトラインがないタイプなので、多分2014年ごろのモデルじゃないでしょうか。スコッティキャメロンは古いモデルをキレイに使い続けているのがむしろステータスにもなりますから、こういうパターは『買い』だと思います」(三須さん)
『ひと昔前のスコッティキャメロンの美品を探すのは、中古探検の最大の楽しみの1つ』
続いてチェックしたパターはオデッセイのマレット型。
「これ、初代『ホワイトホット ロッシー』ですね。この初代ホワイトホットインサートはやわらかい打感がプロの間で人気になって、とくにこの『ロッシー』はオーソドックスなマレットで使いやすいんです。ウチの倉庫にも、祖父が買ったものが眠っていました(笑)」(伊藤プロ)
棚には同じモデルが長さ違いで2本並んでおり、33インチのほうが5390円、短い32インチのほうが4290円。状態もよく、グリップも純正品。
そのままコースでも使える“名器”が2本で1万円以下なら2本両方買ってみて長さ違いを打ち比べてみるのも面白い。
『オデッセイの名器「ホワイトホット ロッシー」。長さ違いで2本発掘』
アイアンゾーンを見ていくと、すごいアイテムを発見。
「三須さん、これジャンボ尾崎さんプロデュースの『J‘s』ですよね! 30年くらい前のモデルですか? 僕もジュニアのころ憧れたなあ」(伊藤プロ)
「ブリヂストンの『J‘sキャビティ』ですね。長いソケットや番手の文字が大きいのは、当時流行ったんです。いま見てもカッコいいですね」(三須さん)
3番アイアンを構えてみるとまるで日本刀のような薄いトップブレードで、キャビティではあるがヘタなマッスルバックよりも難しそう。しかし非常にシャープで美しいのも確かだ。
3~P、Sの9本セットで価格は2090円。当時はまだPとSの間にAがない時代だったのだ。
『ジャンボ尾崎プロデュースの「J‘sキャビティ」。3~Sの9本セットで2090円』
そして恒例の「最古のゼクシオアイアン探し」では、過去最古のアイテムに遭遇。2002年モデルの2代目だ。
「いまのモデルと比べるとずいぶんシャープで、すごくいい顔。でもこのころからチタンフェースですし、ちゃんと『ゼクシオらしさ』があるのはすごいですね。6番~Sまで7本セットで6490円です」(伊藤プロ)
『過去最古のゼクシオアイアンを発掘。2002年発売の2代目だ』
ユーティリティゾーンでチェックしたのも、往年の名器。キャスコの「パワートルネード」だ。価格は5390円。
「ユーティリティ黎明期の名器ですよね。最初のユーティリティは『パワートルネード』だったという人は多いんじゃないでしょうか。フェース側から見るとヒール側が独特の形をしているんですけど、構えると全然違和感がないのはすごいなあ」(伊藤プロ)
「『スーパーハイテン』という超張力鋼を使っているのが売りで、すごく強い球で飛ぶけど、アイアンよりもやさしいし高い球が打てるクラブでした。いまでも連綿と続くロングセラーブランドですが、そのルーツといえるクラブです」(三須さん)
『ユーティリティの始祖の1つ「パワートルネード」。番手は4UTに相当する「44」で価格は5390円』
最後に伊藤プロに、今回チェックしたクラブのなかからとくに気になったものをピックアップしてもらった。
「今回はまず『J‘sキャビティ』ですね。もちろん使ってもカッコいいですが、いま使おうと思うとちょっとハードルが高いかもしれません。でもこのお値段なら、飾っておく用に買ったっていいんじゃないですか? それからオデッセイ『ホワイトホット ロッシー』。ホワイトホットインサートは、いまでも心地いいですし、定番のヘッド形状もまったく古さを感じません。これは古くても即戦力です!」(伊藤プロ)
『ブリヂストン「J‘sキャビティ」アイアン。9本セットで2090円』
『オデッセイ「ホワイトホット ロッシー」。4290円(32インチ)と5390円(33インチ)』
往年の名器は、使ってもいいがインテリアとして飾ってもいい美しさがある。リビングに名器が飾ってあれば、誰が見ても“ゴルフ通”だ。使ってよし、飾ってよし。やはり中古クラブには夢がある!
中古クラブは、店頭の在庫が常に変化しているのも大きな特徴。ここで取り上げた商品も、明日にはもう売れているかもしれない一方、まだ見ぬレアアイテムが並んでいるかもしれない。ぜひ「宝探し」感覚でゴルフ5を訪れてみていただきたい。
※記事中の在庫と価格は取材日(2025年7月31日)時点のものです。