ゴルフ5契約の伊藤元気プロとフィッターの三須得至さんが、日本中のゴルフ5店舗の中古クラブ売り場を探検し、独自の視点で掘り出し物を捜し歩く「中古探検隊」。今回は東京都板橋区にある「ゴルフ5板橋双葉店」を訪れた。
「ゴルフ5板橋双葉店」は、東京都板橋区の環七沿いに今年9月にオープンしたばかりの新しい店舗。この近くには以前「ゴルフ5板橋本町店」があったが、そこが閉店した後、近隣にオープンした。店内も広くキレイで、中古クラブ売り場の面積も広い。今日はどんな掘り出し物に出会えるだろうか。
最初にチェックしたのは、古いクラブが大きなクラブ立てに無造作に放り込まれているワゴンセールのゾーン。
「売れ残り」の低価格商品が集められているイメージだが、よく見ていくと、どのお店でも1つ2つは掘り出し物が見つかるから面白い。
「これなんか面白いですね! ダンロップ『ゼクシオ7』ドライバーのカスタム品」(伊藤プロ)
「USTマミヤの『アッタス 4U』の6Sが入っていますね。ゼクシオはカスタムシャフト対応していませんでしたから、これは前のオーナーさんがリシャフトしたんですね。やさしいヘッドにしっかりシャフトというのはアリだと思います」(三須さん)
『値段は9999円。リシャフト品だけあってかなりお得な価格設定だ』
『シャフトは「アッタス 4U」の6Sが装着されている』
次はウェッジゾーン。ウェッジは消耗品というイメージが強いが、状態のいいものなら中古でもOK。
伊藤プロが手にしたのは、キャロウェイ「X フォージド」ウェッジ。
「これ、名器として名高い『X フォージド』ですが、ロフト64度なんてあったんですね。シャフトはメンフィス10だ!」(伊藤プロ)
「お値段は5390円。中古ですがかなりキレイでフェースの溝も元気。64度なんてちょっと怖いですが、中古なら“試しに”買ってコースで試してみるのもアリですよね」(三須さん)
『「Xフォージド」の64度。ヘッドはまだキレイで5390円』
『64度という極端な多ロフトだが、中古なら挑戦してみてもよさそう』
アイアンゾーンで伊藤プロが手に取ったのは、プロギアの軟鉄鍛造アイアン「01アイアン」。
「打感が抜群によくて、シャープな顔をしているのに適度にやさしく、操作性もいい本当に“ちょうどいい”アイアン。玄人好みのモデルですが、このアイアンのよさは使ってみればわかる。この状態で5万5999円なら“買い”ですよ!」(伊藤プロ)
『プロギア「01アイアン」、シャフトは「N.S.PRO モーダス115」のSで、6本セット5万5999円』
一方、三須さんが手に取ったのはキャロウェイ「X フォージド」のブラック仕上げモデル。新品同様のコンディションで、6本セット12万9800円。
「キレイでカッコよくて、レア。シャフトは「N.S.PRO モーダス105」のSなんですが、これもつや消しブラック仕上げで、ヘッドとそろっていて、本当にカッコイイですね」(三須さん)
『新品価格は17万4000円のところ、12万9800円。この好状態なら、これはかなりお得だ』
『シャフトも黒で、ヘッドとそろえられているところもイチオシポイント』
ドライバーゾーンを見ていると、タイトリスト「GT2」の、7万4690円という商品が。
純正シャフトでロフトは10度。とくにめずらしいアイテムではないが、よく見るとほぼ新品と言っていいほどの超美品。
新品定価が9万8000円と考えると、ほぼ25%OFF。扱いは中古ではあるが、コースで使った形跡もほぼないような美品がこの値段だと思えばかなりお得だ。
中古商品も、よく探すとこういった超美品や未使用品が見つかることもある。そういったアイテムを探すのも中古の醍醐味の1つと言っていいだろう。
『タイトリスト「GT2」。ほぼ新品の状態で、新品の約75%の価格で手に入ると考えるとお買い得だ』
フェアウェイウッド(以下FW)の掘り出し物は、キャロウェイ「エリート X」。ポイントは「3HL」という番手だ。
「ロフト16.5度の3HLですから、4Wの位置づけですね。3Wって球が上がりにくいのでパワーがないとしんどいですが、このロフトなら3Wよりも飛ばせる可能性を秘めています。FWが苦手という人は、3Wの代わりにこういったクラブを使うのは超おすすめですよ」(三須さん)
「構えてみるとロフトが見えて安心感があるし、長さは3Wと同じなので飛ばしのポテンシャルは高い。カチャカチャで調整もできます。スコアメークに貢献するクラブだと思います」(伊藤プロ)
『ロフト16.5度の「3HL」。3Wに苦手意識があるなら、試してみる価値アリ。4万3890円』
ユーティリティ(以下UT)で目についたのは、テーラーメイド「Qi10」の5UT。ポイントはシャフトに「MCI 70」(S)が装着されている点だ。
「UTって純正シャフトだと軽すぎるものが多いんですが、これならセッティングのなかでも浮かずにいい流れを作りやすいと思います。ロフト25度と多ロフトですが、この『Qi10』はヘッドが大きい割に顔がよくて構えやすいので、超おすすめですね」(三須さん)
『「Qi10」の5UT。「MCI 70」のSが入って2万1890円』
「三須さん、オデッセイのチッパーがありますよ。お値段1万9690円。ロフト37度で、8番アイアンくらいのイメージで簡単に転がし寄せられるので、アプローチが苦手な人には本当にオススメ。もしいまバッグに13以下しか入っていないなら、とりあえず入れて使ってみてほしい。男性・女性を問わず使いやすいと思います」(伊藤プロ)
『オデッセイのチッパー。フェースにパターのようなインサートがあるのが特徴』
『太いグリップが装着されていて、パターのように使える。スプリットハンドで使うのもアリだ』
「ゴルフ5板橋双葉店」では、シャフトにフォーカスしたゾーンがあるのも特徴。いま人気のフジクラ「ベンタス」シリーズと、三菱ケミカル「テンセイ」シリーズの装着されたものを集めてある。
『左寄りに「ベンタス」、右寄りに「テンセイ」が刺さったクラブがズラリと並ぶ』
「あっ、このキャロウェイの『パラダイム』はかなりレア物ですね。ヘッドの前側にウェイトのついたキャロウェイエクスクルーシブ限定の『ツアーコレクション』っていうバージョン。『パラダイム』なのに浅重心で、かなり飛ぶと話題になりました」(伊藤プロ)
「ウェイトの感じが『トリプルダイヤモンド MAX』みたいですね。小さくプリントされたシリアルナンバーが『TC~』から始まっているのが見分けポイントです。『ベンタス TRレッド』が入って定価12万9000円のところ、8万5690円です」(三須さん)
『キャロウェイ「パラダイム ツアーコレクション」のエクスクルーシブ店舗限定販売だったレアモデル』
『左が「パラダイム ツアーコレクション」、右がノーマルの「パラダイム」。ウェイトの位置が異なる』
『シャフトはフジクラ「ベンタス TRレッド」の6S』
さらに「ベンタス TRブルー」のゾーンには、人気のミニドライバーも。
「これは『パラダイム Ai スモーク Ti340 ミニドライバー』。シャフトは『ベンタス TRブルー』の5Sで、ロフト11.5度。ティーショット用にピッタリのスペックですね。グリップも交換されていてキレイ!」(伊藤プロ)
『「パラダイム Ai スモーク Ti340 ミニドライバー」×「ベンタス TRブルー」6Sが6万390円』
最後にパターをチェック。今回はあまり掘り出し物がないかと思われたが、三須さんがオデッセイ「ホワイトホット#5」のヘッドをよーく観察すると……。
「これ、もしかして『2ドット』じゃないですか? よく見ると、『H』の文字のところに2つポチっとしたものが見えます。『2ドット』は顔がいいという噂があって、コレクションしている人もいるらしいんですよ」(三須さん)
「本当だ、よーく見ないとわからないけど、2つのドットが見えます。確かに顔や座りがいい気がする。都市伝説だと思っていました(笑)。この初代『#5』は名器中の名器ですし、これは状態もいい。こういうものに出会えるのも中古探しの大きな楽しみですね」(伊藤プロ)
『オデッセイ「ホワイトホット#5」の初代モデル』
『顔がいいと評判の「2ドット」。「H」の文字の中をよく見ると2つのドットが見える』
価格は3190円。ゴルフ5では「2ドット」だからといって特別な価格設定はしていないので、普通の「#5」と価格設定は一緒なのだ。
これで店内散策はひと通り終了。最後に伊藤プロに、今回とくに気になった商品をピックアップしてもらった。
「今回はこの2つ! プロギア『01アイアン』と、キャロウェイ『エリートX』の3HL。『01アイアン』は打感と顔が本当によくて、これをぜひ体感してほしいんです。打ってみれば『いいアイアンとはこういうものを言うのか!』と実感できるはず。『エリートX』のFWはやはりこの番手がキモ。FWが苦手という人は、3Wの難しさで悪い印象が根付いてしまっているケースが多いんです。3HLの扱いやすさをぜひ知ってほしい。中古なら、こういう“本当にいいもの”を手軽に安く買えちゃうんですから、本当に夢があると思います!」(伊藤プロ)
『今回ピックアップしたのはプロギア「01アイアン」と、キャロウェイ「エリートX」の3HL』
『プロギア「01アイアン」は、「N.S.PRO モーダス115」(S)がついた6本セットで5万5999円』
『キャロウェイ「エリートX」3HLは、ロフト16.5度で扱いやすい。4万3890円』
中古クラブは店頭の在庫が流動的で商品の入れ替わりが激しいのが特徴。今回見つけた掘り出し物も、売れてしまってすぐに店頭からなくなってしまう可能性もある一方で、新しい商品もどんどん入荷してくるのでつねに新しい発見があり、一期一会のもの。それを自分の足と目で探し出し、お宝と出会うことが中古の楽しみだ。ぜひ中古探検隊の一員として、最寄りの店舗を探索していただきたい。
※記事中の在庫と価格は取材日(2025年10月21日)時点のものです