今年のチームゴルフ5合宿には、昨年プロテストに合格した2人の新人女子プロが参加した。横山珠々奈プロ、中澤瑠来プロだ。
ともに2003年生まれ。同級生として切磋琢磨してきたライバルであり戦友であるという2人の素顔をお届けする。
『左が中澤瑠来プロ、右が横山珠々奈プロ。同級生コンビ』
横山珠々奈プロは栃木県出身で、宇都宮文星女子高校卒業。ジュニア時代は栃木県女子ジュニア、栃木県女子オープン、全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権などを制した実績を持ち、2024年の「ゴルフ5レディス」では2アンダーの47位タイでベストアマを獲得している。
また2024年のニトリレディスでは8位タイに入ったこともあり、2025年には「宮里藍サントリーレディス」で予選を通過し36位タイに入るなどプロの試合での実績も十分。
プロテストでは最終日最終ホールのきわどいパーパットを沈めてギリギリの通過だったが、5度目の挑戦で難関突破を果たした。
『横山珠々奈プロ。2003年生まれの栃木県出身』
得意クラブはショートアイアン。
「飛距離は平均的でとくに飛ぶほうではありませんが、そのぶん曲がらないタイプだと思います。フェアウェイからしっかりパーオンを重ねて、そのなかでバーディを奪うゴルフが信条です。プロで戦うためにはバーディを増やす必要があるので、5~6mのパットがもっと入るようになりたいです」
『得意クラブはショートアイアン。ピンを狙ってバーディを奪う武器』
合宿では、先輩プロたちの「ボギーを打たないゴルフ」を目の当たりにし、アマチュアとプロの違いを痛感したという。また穴井詩プロ、山本景子プロら飛ばし屋たちに圧倒され、筋力だけではないスピードアップトレーニングの重要性や、ラウンドの中で振る力の必要性も感じつつある。
チームゴルフ5以外では、上田桃子プロと同組でプレーした際、彼女の攻める姿勢やメンタルの強さに驚かされたという。
「池絡みの狭いところでもガンガン攻めていて、ショットへの自信も感じましたし、攻めて戦う姿勢が伝わってきて、『強い選手ってこうなのか』とびっくりしました。私も最近は緊張を楽しめるようになってきたので、プロの試合のプレッシャーに早く慣れて、結果が出せるようになりたいです」
『プロとして活躍するには小手先の技術だけではない強いメンタルやフィジカルが必要だと話す』
今年はステップアップツアーが主戦場となるが、まずはステップで1勝し、早くレギュラーで勝てる選手になりたいと横山プロ。
「レギュラーで勝ってベンツが欲しいです!」と、プロとしての貪欲さも芽生えてきた姿勢は、期待できそうだ。
中澤瑠来プロは、名門埼玉栄高校ゴルフ部出身で、岩井姉妹の1つ後輩にあたる。高校時代には全国高校ゴルフ選手権で優勝を経験。2025年は日本女子アマを制し、国内最強女子アマの地位を得て5度目のプロテストで合格を果たした。
「ゴルフ5レディス」では、2023年と2025年でローアマチュアを獲得。2025年は「ニトリレディス」で初日・2日目で好成績を出し4位タイで決勝に進出するなど、プロの試合でも実績十分。
『中澤瑠来プロ。2003年生まれ、埼玉県出身』
プレースタイルはパーオン2パットを重ねる中からチャンスでバーディを奪うパターン。
だからこそドライバーでフェアウェイをとらえることが重要だと話す。
「プロの試合はグリーンが硬かったりラフが深かったりコンディションがシビアなので、パーオンさせるにはフェアウェイからアイアンを打たないとダメ。その2打目で勝負できるドライバーショットが私の武器だと思います」
『2打目勝負できる位置につけるためのドライバーショットが武器』
一方で課題はアプローチ。グリーンを外しても簡単にボギーを打たないために、状況判断力を高め、そこからの選択肢を増やしていかないとプロの世界では戦えないと感じているという。
この点は合宿でも武尾咲希プロら先輩が小技を教えてくれるので、それを吸収していきたいと話す。
「穴井さんの飛距離もすごいですが、山本さんのフィジカル能力を見てびっくりしました。私もトレーニング頑張って、目指せ穴井さんです! 全然届く気がしませんが(笑)。でも先輩たちはみんな本当にゴルフが上手くて、全然ボギーを打たないんです。まずは私もボギーを減らすことが現実的な目標だと思います」
普段は慎重な性格で物欲もないという中澤プロだが、ゴルフのプレースタイルは真逆。怖いもの知らずでガンガン攻めるタイプ。
最近まで、グリーンに近づければ近づけるだけ有利だと思っていたが、プロテストとQTを経験して「最近レイアップを覚えました」と笑う。
『積極的に攻めるプレースタイルだが普段は「慎重派で物欲もない」という』
「今年はステップアップツアーが中心ですが、やっぱり早くレギュラーで勝ちたいです。早く結果を出してリランキングで上位に入り、レギュラーに出られるようになりたいし、今年シードを取りたいです。『ゴルフ5レディス』では推薦がもらえるので、そこで優勝できたら最高ですね!」
今年23歳のフレッシュな2人。
すでに実力は十分高いので、プロの世界で経験を積めばどんどん上を目指せるポテンシャルがある。
みなさんも応援よろしくお願いします!
『2人の挑戦はまずはステップアップツアーから』
【文章・写真】アルペングループマガジン編集部