バスケットボールにおいて、試合の勝敗を左右するプレーのひとつにリバウンドが挙げられます。「リバウンドを制するチームが試合を制す」といわれることもあるリバウンドを、できるだけたくさん取るために重要なのが「スクリーンアウト」です。
具体的に、スクリーンアウトとはどのようなプレーなのでしょうか。
ここでは、スクリーンアウトの概要やコツ、練習方法の例などをご紹介します。プレーはもちろん、試合観戦の際にも役立つ知識なので、ぜひご確認ください。
【目次】
■バスケで重要な「スクリーンアウト」
■リバウンドはどれくらい価値がある?
■スクリーンアウトを成功させるコツ
・相手の動きを見る
・相手の正面を捉える
・正しい形でプレーする
・シュート後のボールの落下地点を予測する
■スクリーンアウトの練習方法
■スクリーンアウトをマスターしてリバウンド争いを制そう
■バスケで重要な「スクリーンアウト」
スクリーンアウトとは、ゴール下と相手選手の間に自分の体を入れて相手の動きを邪魔し、自分がリバウンドを取りやすいポジションを確保するプレーのことです。
相手選手の動きを自分の体で押さえて、ゴールに近いポジションを確保することができれば、自分よりも体格が良い選手相手でも、リバウンド争いを制しやすくなります。
スクリーンアウトではなく「ボックスアウト」と呼ばれることもありますが、ボックスアウトは、リバウンドを取られにくくするために、相手選手がゴール下のペイントエリア(制限区域)に侵入するのを防ぐプレーです。
具体的な動き方や「相手選手にリバウンドを取られるのを防ぐ」という目的は、スクリーンアウトもボックスアウトも同じです。そのため、同じ意味で使われることが多いですが、人によっては厳密に使い分けることもあるため覚えておきましょう。
■リバウンドはどれくらい価値がある?

バスケットボールにおいて、リバウンドは特に重要視されるプレーですが、どれほどの価値があるのでしょうか。
バスケットボールのシュートの成功率は、平均するとプロでも40~50%程度とされています。つまり、実際の試合では半分ほどのシュートが外れているということです。アマチュアレベルになると、成功率はさらに低くなると考えられます。
シュートが外れた後に、オフェンスがボールを取れば再び攻撃を試みることが可能です。ディフェンスの場合は、相手の攻撃を終わらせて自チームが攻め返すことができます。
ピンチの芽を摘みながら攻撃の機会を増やせるリバウンドは、試合の結果を大きく左右するプレーといえるでしょう。
バスケットボールのゴール(リング)は高い位置にあるため、基本的には背が高い選手ほど有利になりますが、それだけでボールを取ることはできません。
リバウンド争いを制するには、ボールが落ちてくる場所にポジションを取ることが大切です。
このことからも、相手のプレーを防いでリバウンドを取りやすい場所にポジショニングするスクリーンアウトは、重要性が高いプレーということがわかります。
■スクリーンアウトを成功させるコツ

スクリーンアウトは、争いが激しくなりやすいゴール下付近で行われることが多いプレーです。一見簡単に見えるものの、実際に行うと難しさを感じるかもしれません。
試合でスクリーンアウトを成功させるために意識したいコツを、4つご紹介します。
・相手の動きを見る
スクリーンアウトは、自分がマークしている相手選手に対して行うのが基本です。相手の動きを確認したうえで、スクリーンアウトの姿勢に移ることを心がけましょう。
また、相手選手はスクリーンアウトをかけられないようにプレーしてくるはずです。シュートが放たれた際にボールの行方を見続けていると、相手選手の動きの把握が遅れてプレーも後手に回ってしまいます。
相手がどのようなプレーをしようとしているのか見極めてから、動きを抑えることを心がけましょう。
・相手の正面を捉える
相手の正面を捉えるようにスクリーンアウトを仕掛けることもポイントです。相手の正面を捉えられていないと、左右から抜け出されてしまう恐れがあります。
シュートが放たれて、相手の動きを見極めたら、相手選手の正面を捉えて体を当てる意識を持ちましょう。
正面を向いた状態で相手選手に体を当てたら、ターンして相手を背中で押さえつけ、ボールの軌道を把握してください。
ターンする際は、相手が自分の前を通ろうとした場合はフロントターンを、後ろに回り込もうとした時はバックターンを使用するのが基本です。
・正しい形でプレーする
スクリーンアウトを行う目的は、相手をリングからできるだけ遠ざけ、自分や味方がリバウンドを取りやすい位置にポジショニングすることです。
背中を使って、相手を外に押し出す意識でプレーを行いましょう。
とはいえ、腕で相手を押しのける、相手を押さえつける、必要以上に激しく体を当てるといったプレーだと、ファウルを取られてしまいます。不要なファウルを取られないよう、正しい形でプレーすることも大切です。
また、スクリーンアウトは1人だけで行ってもあまり効果が期待できません。チーム全員でスクリーンアウトを行い、自チームの選手だけで良いポジションを確保することを心がけてください。
・シュート後のボールの落下地点を予測する
どれだけスクリーンアウトを上手に行えても、ボールから遠い場所にポジショニングしていてはリバウンドを取りにくくなってしまいます。
ボールの落下地点を予測したうえでプレーすることも大切です。
基本的に、リングに入らなかったボールは、近い位置からのシュートだとゴールの近い位置に落ちてくるケースが多くなります。
ボールの軌道を考慮したうえでボールが落ちてきそうな場所を予想しておくと、よりリバウンドが取りやすい場所に構えやすくなります。
■スクリーンアウトの練習方法
スクリーンアウトを成功させるには、日々の練習でテクニックを磨くことが大切です。スクリーンアウトの上達を目指している方は、次のメニューを練習に取り入れてみてはいかがでしょうか。
1.2人1組を作り、それぞれオフェンス役とディフェンス役に分かれる
2.床にボールを置く
3.合図と同時に、オフェンス役はボールに触れることを試みる。ディフェンス役はスクリーンアウトでオフェンスの動きを押さえる
上記の方法でスクリーンアウトの動き方に慣れてきたら、実際にシュートを打ってからスクリーンアウトの動きを行うなど、実戦に近いシチュエーションで練習を行うことも大切です。
■スクリーンアウトをマスターしてリバウンド争いを制そう
リバウンドは、バスケットボールの試合の勝敗を左右するプレーのひとつです。リバウンドを多く取れるほど、味方のチャンスを増やしつつ、失点のリスクを抑えることができます。
リバウンド争いを制するには、スクリーンアウトを活用して適切な位置にポジショニングすることが大切です。ご紹介した内容を参考に、スクリーンアウトのスキルを磨いていきましょう。
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【文章】アルペングループマガジン編集部