アシックスの最新バスケットボールシューズ「UNPRE ARS 3(アンプレアルス3)」を体感できるスペシャルイベント、「UNPRE ARS 3 TOUR 2025 WITH OTO」が開催された。クリニック本番を前に取材に応じてくれたのは、ストリートバスケットボール界で注目を集めるOTO選手。
「横の動きに強く、ストップ動作をしっかり支えてくれるのが特徴」と語る一方で、彼が何より伝えたいのは“挑戦することの楽しさ”。プレーを変える一足への確信と、自らの経験に裏打ちされたメッセージ。
そんなOTO選手へのインタビューと、実際に行われたクリニックの模様を余すことなくお届けする。
■OTO選手へのインタビュー

『UNPRE ARS 3が切り拓く横の強さ――OTOが語る最新モデルの真価』
――今回の「UNPRE ARS 3」は“シリーズアップデート”とのことですが、どのような進化を感じましたか?
初代(UNPRE ARS 1)の頃からずっと履かせてもらっているんですが、もともとこのシリーズは横の動きに強いのが大きな特徴だと思っています。
今回の「3」では、その横方向の強さに加えて、僕自身がよく使うストップ動作――特に斜め前や前方への踏み込みからの急停止といったプレーに対して、より踏ん張りやすさが増していると感じました。
単純な横だけでなく、前に出て止まるときの安定感や反応の良さがしっかりとアップデートされている印象です。
―― アッパーやソールの感触、グリップの反応について、実際に履いてみて印象に残った点があれば教えてください。

まずアッパーについてですが、素材がかなり柔らかく作られていて、すごく足に馴染む感覚があります。僕は普段、靴ひもをしっかり締めるタイプなんですが、それでもちゃんとフィットしてくれるんですよね。足の形に自然に沿ってくれて、ホールド感と柔軟性のバランスが良いと感じました。
ソールに関しては、特に不満がないというのが正直なところです。それくらい、いろんな動きにスムーズに対応してくれます。X字型の構造が効いているのか、斜めのステップや縦横の切り返しといった複雑な動きにも、ストレスを感じることなく反応してくれるんです。
プレー中も「ついてきてくれる感覚」があって、本当に信頼しています。
―― 跳躍や走力との相性はいかがですか?

ソールは若干厚めに感じますが、その分着地時の衝撃吸収力が高いので、ジャンプを多用する選手にはありがたいですね。その厚みが推進力にもつながっていて、走る・飛ぶといった動きに対しても非常に前向きな設計だと思います。
――どんなタイプのプレーヤーに、この「UNPRE ARS 3」はおすすめだと感じますか?
ドライブが得意な選手や、1対1で突破を狙うプレーヤーには特におすすめです。
また、ディフェンス重視の選手にとっても、サイドステップの際にしっかり足元を支えてくれるので、守備の動きに安定感が出ると思います。
さらに言えば、ゲームの中でスピードを武器にしたい選手、細かい切り返しから一気に加速したいタイプにも相性がいい。「横に強い」だけでなく「横から縦へスムーズにつなげられる」のがUNPRE ARS 3の魅力なので、オフェンスでもディフェンスでも“自分の武器を最大限に引き出したい選手”に履いてほしいですね。
―― この「UNPRE ARS 3」には“敏捷性・安定性・軽量性”というコンセプトが込められています。今回のクリニックのメニューには、その特徴をどのように反映しましたか?

今回、参加者の皆さんには実際にこのシューズを履いてプレーしてもらえる機会ということで、特に“横の動き”と“ストップ動作”を多く取り入れたメニューにしました。
ただ止まるだけではなく、止まってから縦にアタックするような動きも加えました。
僕自身もそうした展開が好きなので、バスケットボールの“面白さ”や“攻めの感覚”も一緒に伝えられたらと思って構成しました。
―― 実際にプレーする中で、参加者がシューズの特徴に気づく瞬間があると感じますか?
はい、間違いなくあると思います。
他のシューズと比べても、「ここまで横の動きに特化している」と感じられるモデルって、あまり多くないと思うんです。メニューでもそういった横方向の踏ん張りを意識する動きを盛り込んでいるので、プレーしながら自然と「この動き、やりやすい!」と感じてもらえると思います。
――シューズの性能を最大限に活かすには、正しいフォームや足の使い方も大切になると思いますが、その点についても指導を?

最近の子たちって、どうしても股関節まわりが硬かったり、姿勢の意識が弱い傾向があると感じています。たとえば「重心を落とそう」と言っても、股関節ではなく腰から曲がってしまう選手が多いですね。
でも、スムーズで力強い横の動きを実現するには、やはり股関節からしっかりと姿勢を落とすことが必要なんです。もちろん今日1日で完全にできるようになるわけではないですが、「あ、こういう姿勢が理想なんだ」っていう“気づき”のきっかけになれば嬉しいです。
――本日着用されている「MIDTOWN KRAKENS(ミッドタウンクラーケンズ)」のウェアについて、印象を教えてください。

今日はTシャツとショーツのセットを着ています。
シルエットは最近のトレンドでもあるやや丈の短めなスタイルで、見た目にも今っぽさがあります。僕はLサイズを着用していますが、程よいフィット感があってプレー中も快適に動けます。素材も軽く、汗をかいてもベタつきが少ないので、真夏のような湿度の高い時期でもストレスなく着られるのがありがたいですね。
日々の練習にしっかり耐えられる耐久性と、洗濯後の乾きやすさも魅力。特に学生アスリートにとっては、毎日使える頼もしいウェアだと感じました。
――「MIDTOWN KRAKENS」のウェアは、ストリート感のあるデザイン性も魅力ですが、見た目のかっこよさがパフォーマンスにも影響すると感じますか?
個人的にはかなり影響すると思っています。
たとえばアシックスのシューズにクラーケンズのセットアップを合わせる。そんなふうにシューズとウェアをうまく組み合わせて“自分なりのスタイル”を作ると、それだけで気持ちが高まるんです。
周りから見れば些細なことかもしれませんが、自分の中では確かなモチベーションになる。
「今日はこれで戦う」という気持ちのスイッチが入るんですよね。
結局、バスケって技術だけじゃなくて“気持ちの入り方”も大きな要素だと思うので、そうしたこだわりを持つことがプレー全体のテンションにもつながっていくと感じています。
―― 今回のクリニックを通して、参加者にどんなことを持ち帰ってほしいと考えていますか?

正直に言うと、「今日やったことをすぐに全部できるようになる」なんてことは期待していません。でも、今日の中で少しでも「これ、やってみたいな」とか「このプレー、かっこいいな」と思える瞬間があったら、それがとても大事だと思っています。
僕がプレーを見せたり、声をかけたりする中で、何かしらの“きっかけ”や“気づき”を感じてもらえたら、それが今後の練習につながると思うんです。
「じゃあ、このプレーをやるには何を意識したらいいんだろう?」って考えてくれるようになったら、それだけで今日のクリニックは意味があったと思います。“これからのプレーに向けたヒント”を持ち帰ってくれたら嬉しいですね。
■熱気と挑戦が交差する、「UNPRE ARS 3 TOUR 2025 WITH OTO」がスタート!

会場に集まった参加者の前に、OTO選手が登場。
「こんにちは!今日は和歌山から来ました。よろしくお願いします!」
と笑顔で挨拶し、会場の空気を一気に温めた。

「UNPRE ARS 3」は横の動きに強く、ストップ動作をしっかりサポートしてくれるモデルだと説明し、クリニックを通じて“その特性を体で感じてほしい”と参加者に呼びかけた。
感覚を研ぎ澄ますウォームアップ


クリニックは、ハンドリングとボールコントロールに重点を置いたウォームアップからスタート。
左右の手を切り替えながらのドリブルや、その場で安定してボールを扱う動作で、プレーの土台となる感覚を呼び覚ましていく。この時点で早くも「UNPRE ARS 3」の軽さとフィット感が際立ち、参加者の足元をしっかり支えていた。
スタンスを制する者がプレーを制す

フットワークドリルでは、OTO選手が「切り返しでは脛の周りを素早く意識することが大事」と直接アドバイス。

その言葉を裏付けるように、UNPRE ARS 3に搭載されたTPUサイドウォールとサイドパネルが横方向の動きに安定感をもたらした。さらに、ミッドカット設計とX字型屈曲溝を持つソールが素早い蹴り出しをサポートし、参加者は一歩ごとの動きに確かな違いを感じ取っていた。
判断力とスキルを一気に磨くペアドリル

続くペアドリルでは、ドリブルからパス、そして即座にシュートへ移行する瞬発的な判断力が試された。バウンドパスとノーバウンドパスを使い分け、リアルな試合を想定した応用力を鍛える。
サイドステップからのレイアップや1on1のクイックシュートでは、UNPRE ARS 3の安定性と俊敏性がプレーを支え、参加者は安心して攻めの動きを繰り出せた。
白熱のラストゲーム


クリニックの締めくくりは実戦形式のゲーム。
「今日学んだことをどこまで発揮できるか」をテーマに、参加者たちは一つひとつのプレーを確かめるようにコートを駆け抜けた。
ぎこちなかった動きが次第にスムーズに変わり、果敢に仕掛ける姿も増えていく。その変化は、集まった父兄の目にもはっきりと映り、会場には自然と拍手と歓声が広がっていった。
短い時間の中で刻まれた“成長の軌跡”は、参加者にとっても観る側にとっても忘れられない瞬間となった。
OTOが贈ったメッセージ

クリニックの最後に、OTO選手は参加者にこうメッセージを送った。
「新しい挑戦はすぐに結果が出なくても、積み重ねれば必ず変わります。
今日の中で“これ自分に合ってるかも”と思ったことがあれば、ぜひ練習に活かしてください」
その言葉に、参加者の表情には手応えと前向きな意欲が浮かんでいた。
参加者が語る“リアルな実感”


実際にUNPRE ARS 3を履いた参加者からは、
「履き心地がとても良くて、驚くほどジャンプ力が出ました。特にサイドステップでのグリップ感がすごい」といった声が寄せられた。
スペックの数値や説明だけでは伝わらない“プレーを変える力”を、シューズそのものが証明してみせたのだ。
UNPRE ARS 3が証明した“プレーを変える力”

「UNPRE ARS 3 TOUR 2025 WITH OTO」は、最新バッシュとトッププレーヤーの知見が融合した密度の高いクリニックとなった。アシックスのテクノロジーとOTO選手の実戦的な指導が交わることで、参加者は“挑戦する楽しさ”と“シューズが生み出す進化”を同時に体感。
「UNPRE ARS 3」は、単なるバッシュではなく、プレーヤーの意志を後押しするパートナーとして確かな存在感を示した。
【写真】軍記ひろし
【文章】池田鉄平
【取材協力】アシックス ジャパン株式会社