バスケットボールは、さまざまなバイオレーション(ファウル)を設けてプレーを制限することで、競技として成立させています。相手へのラフなプレーをはじめ、バイオレーションには多くの種類がありますが、攻撃の際に特に気をつけたいのが「バックパス」です。
初歩的なミスですが試合中に犯してしまうことのないように、正確なルールを把握しておきましょう。
ここでは、バスケットボールのバックパスのルールや、バイオレーションを取られやすいシーンの例をご紹介します。
【目次】
■バスケで注意したい「バックパス」のルール
■バックパスに注意が必要なシーン
・試合開始時のジャンプボール
・センターライン付近でマークを受けた
・サイドラインからスローインを投げる
■バックパスを防ぐコツ
・コート全体の状況を把握する
・前に進む意識を持つ
■正しいルールを覚えておこう
■バスケで注意したい「バックパス」のルール
バスケットボールのコートは、コート中央のセンターラインを隔てて相手チーム側(自チームが攻める側)がフロントコート、自チーム側がバックコートとなります。
バックパス(バックコートバイオレーション)は、フロントコートに侵入した選手がバックコートにボールを戻す反則です。
具体的には、以下のようなシチュエーションだと、ボールがバックコートに戻されたと判断されます。
【バックコートバイオレーションと判断されるプレーの例】
・フロントコートで攻撃側の選手が最後にボールに触れた後、バックコートにいるチームメートの体にボールが当たった
・フロントコートで攻撃側の選手が持っていたボールが、攻撃側のバックコートに触れた後、バックコートにいるチームメートがボールを持った
バックパス(バックコートバイオレーション)が起きると、反則が起きた場所から最も近いフロントコートのサイドラインから、相手のスローインで試合が再開します。
自チームの攻撃の機会を失ってしまうため、確実に避けたいミスのひとつです。
ただし、上記のルールは中学生以上の一般カテゴリーにのみ採用されます。小学生以下のミニバスではフロントコート・バックコートが区別されていないため、バックパスは適用されません。
■バックパスに注意が必要なシーン

バックパスは、起こりやすいシーンを知っておくと対処しやすくなります。バックコートバイオレーションが起こりやすい主なシーンは、次の3つです。
・試合開始時のジャンプボール
バスケットボールの試合は、センターサークル内のジャンプボール(ティップオフ)から始まります。ジャンプボールの際はセンター付近に選手が集中しやすい状況です。
味方プレーヤーがフロントコートでボールを保持してからバックコートにパスを出す、空中でボールを取ってバックコート側に着地してしまうなど、バックコートバイオレーションが発生しやすいので注意してください。
また、ジャンプゴール後にボールの取り合いになったり、相手選手から強いプレッシャーを受けたりして、無意識にバックパスを行ってしまうケースも考えられます。
・センターライン付近でマークを受けた
センターライン付近でのプレーにも注意が必要です。センターラインの近くでディフェンスに厳しいマークを受けた際に立ち止まってしまうと、ボール保持者はうかつに動けなくなります。
しかし、バスケットボールにはボールを保持してから5秒以内にパスやシュート、ドリブルなどを行うことを定めた「5秒ルール」が存在するため、何もしないままでいるわけにもいきません。
結果として、他にボールを出す場所が見つけられずにバックパスをしてしまうケースが考えられます。
この時ポイントになるのが、バックパスと判断されるのは選手がセンターラインを完全に超えて、フロントコートに入ってからという点です。
両足でセンターラインをまたいだ状態でボールを保持したり、ボールまたは片足だけフロントコートに入ったりしている状態の選手が後ろにパスを出しても、バックパスとはみなされません。
ただし、その状態で8秒以上経過すると、ボールを8秒以内にフロントコートに運ぶことを定めた「8秒ルール」に抵触し、バイオレーションを取られてしまいます。
・サイドラインからスローインを投げる
サイドラインからのスローインで試合が再開するシーンも、バックパスが起こりやすいです。フロントコートのサイドラインからバックコートにパスを出すと、バックコートバイオレーションと判断されてしまいます。
自分と味方の位置関係を把握してから、スローインを投げるように心がけましょう。
第2~第4ピリオド開始時のスローインに関しては、バックコートにパスを出しても反則になりません。
■バックパスを防ぐコツ

バックパスは、ルールを知っていてもつい犯してしまうことがあるバイオレーションです。ミスを防ぐためには、日頃から次のような意識を持ってプレーする必要があります。
・コート全体の状況を把握する
バックパスを防ぐには、日頃から視野を広く持って、コート全体の状況を把握しながらプレーすることが大切です。
事前に敵味方がどこにいるのかを把握しておけば、センターライン付近で不用意に立ち止まったり、パスコースに悩んで5秒ルールに抵触したりするリスクを減らせます。
空いているスペースに走り出すなど、プレーの選択肢を広げられるのも、コート全体の状況を把握しておくメリットです。
練習から、周りの状況を判断したうえでプレーすることを心がけましょう。
・前に進む意識を持つ
バックパスは、ボールを後ろに戻すことで発生するバイオレーションです。言い換えると、前(ゴール側)に進む意識を強く持っている選手ほど、バックパスを出す可能性は低くなります。
常に攻撃する意識を強く持つこともポイントです。
攻撃の意識を持っていたとしても、プレーの精度が低いとドリブルできるスペースを潰されたり、相手にボールを奪われたりして、効果的に攻撃することができません。
相手ディフェンスを突破できるドリブル力やハンドリング力、味方に正確なパスを出せるコントロール力なども鍛えることが重要です。前に進むために必要なテクニックを磨くことで、バックパスを出すという選択を防ぎやすくなります。
■正しいルールを覚えておこう
「フロントコートからバックコートにボールを戻してはいけない」というバックパスのルールは、バスケットボールのスピーディーな試合展開に欠かせない重要なルールのひとつです。
初歩的なルールではあるものの、無意識にバックパスを出してしまうこともあり得ます。ファウルを防ぎながら、自チームの攻撃を素早くするためにも、バックパスを出さない意識を持ってプレーすることを心がけましょう。
フロントコート・バックコートの概念がないミニバスでは、バックパスのルールは適用されません。小学生から中学生に上がった際は、ルールを間違えないように注意してください。
バックパスの概念は、試合観戦する際にも役立つものです。ご紹介したルールを覚えておき、バスケットボールをより楽しんでみてはいかがでしょうか。
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【文章】アルペングループマガジン編集部