(上記写真:©TOCHIGI BREX INC.)
Bリーグは10シーズン目という大きな節目を迎える。本連載ではその中で2016年の開幕からただ一つのクラブに所属し続ける、数少ない選手たちに話を聞く。第1回は宇都宮ブレックスの遠藤祐亮選手へのインタビューを紹介する(全5回)。
※こちらの記事はB.LEAGUE×Alpenのコラボ特集記事となります。
宇都宮は、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASONで、史上2チーム目の連覇に挑む。多士済々のタレントが並ぶなかで、SG遠藤祐亮選手は独自の存在感を発揮している。
トライアウトで下部チームに入団し、トップチームにコールアップされた後もすぐには試合に絡めなかった。それでも、不断の努力でクラブに不可欠な存在となっていった。在籍13年目となる今シーズンも、リーグトップクラスのディフェンス力は健在だ。35歳の現在(取材日:2025年9日11日)も、レベルアップを続けている。
オフザコートではファッションリーダーとも言われる遠藤選手に、シューズなどのギア、服装へのこだわりを聞いた。
──10年前と比べて現在では、スポーツギアのテクノロジーが進化しています。バスケットシューズやウェアを選ぶ際の基準に、変化はありましたか?
「基本的に『見た目重視』という部分は、いまもあまり変わらないですね。ただ、以前はミドルカットやハイカットのシューズを好んで履いていたのですが、最近は足首の状態もあってローカットを履くようになりました。ここ数年はローカットのシューズが多く出ているので、自分としてはすごく助かっています。ハイカットからローカットへ移行したのは、大きな変化ですね」

宇都宮在籍は13年目を数え、いまなお進化を続ける(写真:©TOCHIGI BREX INC.)
──それによって、プレー面で何か変化を感じていますか?
「ミドルカットを履いていた頃は、比較的重いシューズが多かったんです。でも、ローカットにしてからは軽いものが増えて、その軽さを実感することが多くなりました。ただ、自分は見た目を大事にしているので、多少重くても『かっこいい』と思えるならそれを履く、というところもあります」
──見た目を重視しているとのことですが、とくに譲れないポイントはどんなところでしょう? また、好きな色があれば教えてください。
「赤や青といった派手な色が好きですね。ただ派手なだけじゃなくて、青と白を組み合わせたり、鮮やかな色にシンプルな色を合わせたりと、『派手だけどシンプル』なバランスを意識しています」
──コートに立つうえで、ファンから見たときに目立つようなデザインも意識しているのでしょうか?
「そうですね。観客の方に『おっ』と思ってもらえるようなシューズを履きたいですし、スニーカー好きな人が見ても楽しめるようにしています。そのうえで、ユニフォームのカラーにも合わせるようにしています」

取材対応は常に丁寧で、笑顔もまじえて質問に答える(写真:©TOCHIGI BREX INC.)
──試合中にリストバンドなどのアクセサリーを使うことはありますか?
「まったく使っていないですね。そういうものは、とくに身につけません」
──それでは、普段着用しているアイテム以外で、各メーカーが販売している商品などの情報は、どのように入手していますか?
「基本的にはInstagramでチェックすることが多いです。それに加えて、チームメイトには色々なブランドを身に着けている選手がいるので、気になるものがあればそういう選手に話を聞いて、良さそうだったら試してみる、という流れですね」
──クラブ内でそういった話をする機会は多いですか?
「はい。バッシュが好きな選手が多いので、結構話題になります。とくに外国籍選手とは、よくそういう話をしています。見た目重視の選手も多いので、盛り上がりますね」
──これからバスケを始める子どもたちや若い選手に、シューズ選びでアドバイスをするとしたら?
「まずは『怪我をしないこと』が大事です。そのうえで、自分は見た目を重視するタイプなので、そういう面からもアドバイスしたいですね。いまはNBA選手のシグネチャーモデルをはじめ、色々なブランドからバッシュが出ています。自分が子どもの頃はジョーダンなど限られたモデルしかなかったので、いまは羨ましい環境ですよね。自分の好きな選手のモデルを履くと、気分が上がりますし、モチベーションにもつながります。息子にもそういう話をしていて、実際に息子も『このシューズを履きたいから練習したい』と言うんです。 そうやって楽しめるのが一番だと思います」
──オンザコートとオフザコートで、プロとして意識していることや注目してほしいことはありますか?
「スニーカーが好きなので、スニーカー好きな方に『あのバッシュを履いているんだ』と気づいてもらえると嬉しいです。興味のない人は何とも思わないかもしれませんが(笑)、そこはこだわっている部分ですね」

キャップは「どれぐらいあるのか分からないほど」と笑う(写真:©TOCHIGI BREX INC.)
──普段のファッションについてはどうですか?
「スポーツミックス系のスタイルが多いです。その日の気分で今日はカジュアル寄りにするか、スポーツ寄りにするかを選んでいます。コーディネートの中心は、やっぱりスニーカーですね。そこからキャップを合わせることが多いです。キャップは特に好きで、数がどれくらいあるのか、自分でも分からないぐらいです(笑)。ニューエラを基本に、形が良ければ他のブランドも取り入れています」

私服の着こなしにもこだわりが(写真:©TOCHIGI BREX INC.)
節目の10シーズン目を迎えるBリーグで、前回王者の宇都宮は他クラブから追われる立場だ。これまで以上に厳しい包囲網が敷かれるなかで、宇都宮は、遠藤選手は、どんなバスケットボールを見せていくのだろう。
注目のシーズンが、幕を開けた。
本編はB.LEAGUE公式Webマガジンにて
「育成契約からキャリアをスタート、 “BREX NATION”と一緒に歩んだBリーグ10年」/フランチャイズプレイヤーが語るB.LEAGUEの10年 vol.01
https://www.bleague.jp/bmagazine/detail/id=541816
【写真】©TOCHIGI BREX INC.
【文章】戸塚啓