バスケットボールの試合を見ていると、本名とは異なる名前で選手同士がコミュニケーションを取っている姿を目にすることがあります。特に、女子選手の試合で見聞きしたことがある方は多いはずです。
コート上で呼ばれている名前は「コートネーム」というものですが、一体どのような経緯で各選手につけられているのでしょうか。
ここでは、バスケットボールをはじめ、一部のスポーツで耳にするコートネームの概要や、名付ける理由などについて解説します。
【目次】
■コートネームとは?
■コートネームをつける理由
・コミュニケーションを円滑にするため
・チームの一体感を高めるため
■バスケのコートネームの決め方
・本名やあだ名から考える
・プレースタイルから考える
・憧れの選手からつける
■チームの結束力につながるコートネーム
■コートネームとは?

コートネームとは、文字通りコート上での選手同士の呼び名(ニックネーム)のことです。バスケットボールだけでなく、バレーボールやラクロスといった、試合展開が素早いスポーツで広く使われています。
一般的には女子チームで採用されることが多く、男子チームがコートネームを使用するケースは少ない傾向にあるようです。
コートネームのつけ方にこれといった決まりはありません。チームが変わっても同じコートネームを使い続けることもあれば、所属チームの変更に合わせてコートネームが変わることもあります。
特に、さまざまなチームの選手が集まる日本代表や地域の選抜チームなどでは、普段のチームとは別のコートネームを使用するケースが見られます。これは、複数のチームから選手が集まった結果、普段使っているコートネームがかぶってしまうことがあるためです。
■コートネームをつける理由
コートネームを名付けなくても、本名を使えばバスケットボールをプレーする際に選手同士でコミュニケーションを取ることはできます。バスケットボールでコートネームをわざわざつけるのは、どのような理由があるのでしょうか。
コートネームをつける主な理由としては、次の2点が考えられます。
・コミュニケーションを円滑にするため
バスケットボールは、攻守の切り替わりが激しく、スピーディーな試合展開が特徴的なスポーツです。プレーする際に本名を呼び合っていると、とっさの判断が遅れてプレーが間に合わなくなる恐れがあります。
先輩・後輩の上下関係がある場合は、先輩を呼び捨てにするのがはばかられた結果、後輩が「○○先輩」「○○さん」などと呼んで意思疎通に遅れが出てしまう点も問題です。
プレーが遅れたり、名前を呼ばれたことに気を取られたりした結果、相手に抜かれたり、パスが間に合わなかったりしてしまうと、試合展開に大きな影響を及ぼします。
一方で、本名よりも短いコートネームを名付けておけば、より素早くチームメートの注意を引くことができるでしょう。普段からコートネームで呼び合うことで、コミュニケーションを円滑にする効果が期待できる点もメリットです。
・チームの一体感を高めるため
コートネームは、基本的にはそのチーム内の選手同士、または選手とチームの監督・コーチなどで話す時に使うものです。チーム独自のコートネームを各選手が持つことで、チームの一体感を高める効果が期待できます。
同姓の選手や、名前が難しく覚えにくい選手がいる場合、名前を覚えやすくする効果が期待できるのもメリットです。
また、コートネームは基本的には自チームの選手しか知りません。使い方次第では、対戦相手を錯乱したり、相手にばれないように作戦を共有したりする用途で役立つ可能性もあります。
■バスケのコートネームの決め方

コートネームの決め方に、具体的なルールはありません。基本的には、そのチームの好きなように決めることができます。とはいえ、自由度が高すぎるため、かえって悩んでしまうこともあるでしょう。
代表的なコートネームのつけ方の例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
・本名やあだ名から考える
選手の本名の一部を使ったり、日常生活で呼び合っている名前を使ったりする方法が、最も一般的なコートネームの決め方です。
例えば、苗字の「高木」を縮めて「タカ」にする、名前が「瑠偉」ならコートネームもそのまま「ルイ」にするといった方法が考えられます。
バスケットボール以外の日常生活で呼ばれているニックネーム(あだ名)がある方は、ニックネームをコートネームの参考にするのも良いでしょう。
普段、友人などから呼ばれているニックネームには、その人の特徴が反映されている可能性があります。ニックネームからコートネームを考えれば、その選手の特徴をよく表したものになるはずです。
コートネームを考える際に注意したい点が、名前の長さです。コートネームをつける最大の理由は、プレー中のコミュニケーションを円滑にすることにあります。
どれだけその選手の特徴を表していたとしても、本名やニックネームよりも長く、呼びにくいものになってしまっては意味がありません。
基本的には、プレー中に呼びやすい長さや、いいやすい言葉にすることを心がけましょう。
・プレースタイルから考える
選手のプレースタイルに合わせて、コートネームをつけるのもおすすめです。例えば、リバウンドに強い選手なら「リツ」、アグレッシブなプレーが魅力なら「レア」といった具合です。
コートネームを名付ければ、すぐにその選手の特徴を把握できるようになります。
現在のプレースタイルではなく、理想とするプレースタイルや人間性からコートネームを検討するのもおすすめです。
「勝利の流れを呼び込めるように」という願いを込めた「リュウ(流)」、空のように広い視野で物事を見通せる選手になれるように願いを込めた「ソラ(空)」といったコートネームが、例として挙げられます。
・憧れの選手からつける
尊敬している先輩や、憧れているプロ選手のコートネームまたは本名から、自分のコートネームを連想するのもおすすめです。憧れの人から連想したコートネームを自分自身に名付けることで、バスケットボールに対するモチベーションが高まる効果も期待できます。
とはいえ、憧れの選手と全く同じコートネームにするのは避けた方が良いでしょう。その選手らしさを感じられるコートネームを検討することで、チーム間のコミュニケーションにつながるのではないでしょうか。
■チームの結束力につながるコートネーム
バスケットボールのコートネームは、日常生活で使われているニックネーム以上に大切な意味を持つものです。
一見すると不要に思えるかもしれませんが、チームメート間の連携を素早く行ったり、チーム全体に一体感を出したりする役割を担っています。
また、日々の練習やチームメートとの交流などを通じて考えられるコートネームは、その選手のプレースタイルや個性を表現するものです。
プロの試合でもコートネームは使われています。試合観戦などの際は、その選手にどのようなコートネームがつけられているかに注目してみてはいかがでしょうか。
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【文章】アルペングループマガジン編集部