多くのスポーツでは、選手が不正行為を行っていないか、得点が決まったかなどをジャッジして、試合を円滑に進めるために審判が存在します。バドミントンも、実際の試合は審判がゲームを見守るのが基本です。
スポーツごとに審判に求められる役割は異なりますが、バドミントンの審判はどのような役割を担っているのでしょうか。
ここでは、バドミントンの審判の役割や、大会に参加する際に役立つ主審のコールをご紹介します。
【目次】
■バドミントンの審判の役割
・大会運営に関わる審判
・主審
・サービスジャッジ
・線審
■覚えておきたい審判のコール
・試合開始や中断に関するコール
・得点に関するコール
・その他で使われるコール
■自信を持って判定することが大事
■バドミントンの審判の役割

バドミントンの大会・試合は、さまざまな審判員によって支えられています。「公認審判員行動規範」で審判員として定義されているのは、レフェリー(競技役員長)やデピュティーレフェリー(競技審判部長)、競技審判副部長、主審、サービスジャッジ、線審です。
大会運営や試合に欠かせない審判の種類と、それぞれの役割を覚えておきましょう。
・大会運営に関わる審判
試合で得点が決まったか、不正が行われていないかといったことを判断するのではなく、大会を円滑に運営する役割を担うのがレフェリー(競技役員長)、デピュティーレフェリー(競技審判部長)、競技審判副部長です。
レフェリーは、大会の運営を担う指示役で、スコアシートの管理や試合開始を判断する役割などを担います。
デピュティーレフェリーはレフェリーの補佐役、競技審判副部長はそれらの補佐役です。主に、実務にあたる部分の取りまとめを行います。
これらの審判員は、誰でも行えるわけではありません。レフェリーやデピュティーレフェリーを担うには、公認審判員資格の1級取得が必要です。
・主審
バドミントンの審判と聞いた時に、多くの方が一番に想像するのが主審です。コートサイド中央にある、高さのある椅子に座って試合を見守ります。
主審の主な役割は、試合を円滑に進めることと、スコアシートに得点の推移などを記入することの2点です。
また、実際の試合だけでなく、コートとその周辺で起こる全ての事象をジャッジする権限を持っているのも特徴です。例えば、ラインテープやネットが正しい状態か、得点表示が正常にされているかといった点も、主審がチェックする責任を担います。
公式戦で主審を務めるには、公認審判員資格の2級を保有している必要があります。
・サービスジャッジ
サービスジャッジは、バドミントン独自の審判です。コートサイド中央の主審の向かい側に位置します。
ラリーを開始する最初のサービス(サーブ)が、正しく行われたかを判定するのがサービスジャッジの役割です。サービスが正しく行われなかった場合は「フォルト」とコールします。
ゲーム開始後は、原則としてサービス以外のジャッジは行いません。
また、試合開始前にネットの高さを計測したり、選手にシャトルを渡したりするのも、サービスジャッジの仕事です。
主審と同様に、公式戦でサービスジャッジを行うには公認審判員資格の2級以上が必要になります。
・線審
シャトルがラインの内側(イン)に落ちたのか、外側(アウト)に落ちたのかを判断するのが線審(ラインズマン)です。試合中はラインを確認しやすい位置に座り、シャトルがラインを越えているかどうかを判断します。
最終的な決定権は主審が持ちますが、主審が見えない範囲のインアウトの判定は、線審のジャッジが採用されるのが基本です。
線審の位置からもシャトルの落下地点がよく見えなかった場合は、両手で目を覆い「わかりません」とジャッジすることが認められています。
ただし、判定が明らかに間違えていると主審が判断した場合、主審は線審の判定を覆すことが可能です。
公式戦で線審を担当するには、公認審判員資格の3級を保有している必要があります。
■覚えておきたい審判のコール

サービスが正常かどうかを判断するサービスジャッジや、シャトルのインアウトを判定する線審とは異なり、主審はさまざまなコールを試合中に行う必要があります。
大会の規模によっては、試合の終わった選手が主審を担当するケースもあるため、基本的なコールは覚えておくと便利です。
試合で使うことが多い主審の主なコールを、シチュエーションごとにご紹介します。
・試合開始や中断に関するコール
主審は、試合が始まる前にスコアシートを大会本部などで受け取っておく必要があります。スコアシートを受け取りコートに向かったら、選手が合っているか、線審がそろっているかなどを確認し、トスでサーブ権とエンドを決めましょう。
その後、試合開始のコールを行います。
試合開始や中断時に使用する主なコールは、以下のとおりです。
試合開始時のコール:「ラブオール、プレー」
試合中の休憩(どちらかが11点取ったタイミング):「11-6、インターバル」
1ゲームの終了:「ファーストゲーム、ウォンバイ○○(選手名)」
試合終了:「マッチウォンバイ○○」
・得点に関するコール
主審は、試合中にどちらかの選手が得点を決めるたびに、点数をコールする必要があります。得点が決まった際のコールは英語で行い、サーブ権を持っている選手の点数を先にコールするのが基本です。
コール後、スコアシートに点数を記入してください。
テニスと同様に、0点は「ラブ」、同点の場合は「オール」と表現します。例えば、5-3なら「ファイブ、スリー」、5-5なら「ファイブオール」とコールします。
また、バドミントンは得点を取った選手にサーブ権があります。サーブ権が移った際は、「サービスオーバー、4-3(フォースリー)」などとコールしましょう。
・その他で使われるコール
その他にも、試合ではさまざまなコールをすることになります。試合中に使うことが多いコールは、以下のとおりです。
【フォルトがあった場合】
フォルトがあった時のコールは、サービスジャッジがいるかいないか、フォルトをした選手がどちらかによって変わります。
サービスジャッジがコールした場合:「サービスフォルト、コールド」
サービスジャッジがいない場合:「フォルト」
レシーブ側がフォルトした場合:「フォルト、レシーバー」
また、主審には線審の判定を覆す権利があります。線審のアウトの判定を覆す際は「コレクション、イン」、インの判定を覆す時は「コレクション、アウト」とコールしましょう。
■自信を持って判定することが大事
バドミントンの大会・試合は、数多くの審判によって成立しています。
大会の規模によっては、試合を終えた選手が審判を担うこともあるため、基本的な役割やコールは覚えておくと便利です。
審判のコールが弱々しいと、選手から不信感を持たれてしまうことも考えられます。自信を持って、堂々と判定することが大切です。
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【文章】アルペングループマガジン編集部