卓球のYGサーブとは? 難しいサーブを習得するコツと返し方

卓球の試合の中で、自分が最も思い通りにボールを打つことができるプレーがサーブです。ボールの威力や回転のかけ方など、サーブの打ち方がその後の戦術を大きく左右します。
卓球のサーブにはいくつか種類がありますが、存在感を増しつつあるのが「YGサーブ」と呼ばれるサーブです。
ここでは、卓球におけるYGサーブの概要や打ち方のコツなどをご紹介します。

 


【目次】
■YGサーブとは
■YGサーブのメリット・デメリット
・回転をかけやすい
・回転を悟られにくい
・習得が難しい
・サーブが限定されやすい
■YGサーブの打ち方のコツ
・トスを安定させる
・手首のスナップを利かせる
・全身を使ってサーブを打つ
■相手にYGサーブを打たれたらどうする?
■YGサーブを大きな武器にしよう


 

■YGサーブとは
YGサーブとは、ボールに逆横回転(右利きの場合は反時計回り)をかけるフォアサーブの一種です。YGは「ヤングジェネレーション(Young Generation)」の略で、1990年代に欧州の若い世代が使用していたことから名付けられました。ヤンジェネと略されることもあります。

バックサーブや巻き込みサーブでも、ボールに逆横回転をかけることはできますが、YGサーブは手首を大きく使った独特なフォームから、ボールに回転をかけるのが特徴です。
出し方が独特なので、YGサーブを使わないプロ選手も見られます。


 

■YGサーブのメリット・デメリット
YGサーブを実際の試合で活用するには、メリット・デメリットを把握しておくことが大切です。特徴を知っておけば、他のサーブと使い分けて相手を翻弄しやすくなるでしょう。
YGサーブの主なメリット・デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

 

・回転をかけやすい
YGサーブは、手首を大きく使うことができるサーブです。通常の横回転のフォアハンドサーブに比べて、強烈な回転をかけることができます。
強い回転がかかったボールは、打ち返すのが難しいものです。相手が対応しにくくなるのは、YGサーブの大きなメリットといえます。

 

また、YGサーブは受ける機会が多いサーブではありません。経験不足が原因で返球が甘くなったところを攻め切る「3球目攻撃」につなげることも可能です。

 

・回転を悟られにくい
回転を悟られにくい点も、YGサーブのメリットです。YGサーブは、似たようなフォームから逆横回転・逆横上回転・逆横下回転のボールを打ち出すことができます。


卓球は、回転に応じてラケット面を出さないと、思いがけない方向にボールが飛んで行ってしまうものです。

「どの回転がかかっているのか」を見極めにくくすることで、相手のレシーブミスを誘える可能性があります。

 

・習得が難しい
相手を翻弄できるYGサーブですが、デメリットもいくつか考えられます。
前述のとおり、YGサーブは一般的なサーブに比べてフォームが独特で、コツをつかむまではボールをラケットに当てることすら難しいといわれるほど、習得が難しいサーブです。
ラケットに当てられるようになったとしても、狙った場所にボールを飛ばすコントロール力が安定しないこともあるでしょう。
難度が高く、習得に時間がかかったり、サーブを安定させたりするのが難しい点は、YGサーブの明確なデメリットのひとつです。

 

・サーブが限定されやすい
サーブが限定されやすい点も、YGサーブのデメリットとして挙げられます。
例えば、YGサーブと同様に逆横回転をかけられる巻き込みサーブなら、インパクトの直前でスイングを変えてボールに別の回転をかけるといったフェイクを織り交ぜることができます。

 

一方で、YGサーブは直前になってスイングを変えることができません。主に手首を使うことから、速いロングサーブを打つのに相応の技術も必要です。
さらに、相手のフォア側にボールをコントロールするのが難しいため、基本的にはサーブがバック側に偏ります。

結果として、YGサーブの構えを取った時点で、相手にサーブのコースや回転の種類がある程度予測されてしまうというリスクがあります。


 

■YGサーブの打ち方のコツ

 

YGサーブは、他のサーブに比べると使用している選手が多くありません。返し慣れている選手が少ないため、習得できれば試合で大きな武器になるはずです。
YGサーブを習得したいと考えている方は、次のコツを意識しながら練習を行いましょう。

 

・トスを安定させる
YGサーブをはじめ、卓球のサーブを安定させるにはトスを安定させることが大切です。YGサーブは手首を巻き込むようにしてタメを作る必要があるため、適度な高さに安定してトスを出せるように練習しておきましょう。

 

トスが低すぎるとタメを作れず、高すぎるとコントロールが難しくなるため注意が必要です。
腕全体を使ってボールを上げる意識を持つと、トスが安定しやすくなります。

また、ボールを体の前の打ちやすい場所に上げることも大切です。

 

・手首のスナップを利かせる
YGサーブは、手首の動きでボールに回転をかけるサーブです。手首のスナップを利かせて打つ意識も欠かせません。

 

サーブを打つ際は、インパクトの直前に手首を体側に巻き込んでおきましょう。インパクトの瞬間に一気に手首を外側に返すと、ボールに逆横回転をかけられます。
手首を上手に使うために、日頃からストレッチを行って手首の可動域を広げておくのもおすすめです。

 

・全身を使ってサーブを打つ
手首の使い方が一番のポイントではありますが、手首だけで打っていては強力なサーブにはなりません。
全身を使って、しっかりとボールに力を伝えることが、威力のあるサーブを打つコツです。
体重移動をしっかりと行い、ボールに全身の力を伝えることも意識しましょう。


 

■相手にYGサーブを打たれたらどうする?
相手選手がYGサーブを駆使してくることも考えられます。相手に打たれた際に、どのように対処すれば良いのかも覚えておきましょう。

 

卓球におけるレシーブの基本は、ボールの回転に合わせてラケット面を出すことです。YGサーブは逆横回転系のサーブなので、レシーバーから見てボールの左側を捉えるようにラケット面を出すと、レシーブが安定しやすくなります。
この時、ラケット面は少し斜めに傾けておきましょう。

また、相手の回転を利用して、ボールの回転に沿ってラケットをスイングするのも有効です。

 

 

■YGサーブを大きな武器にしよう
YGサーブは、難度が高いサーブ技術のひとつです。初心者の方には難しいかもしれませんが、習得できれば試合で大きな武器になる可能性を秘めています。
強烈な回転で相手のレシーブ方向を限定することで、効率的に得点を狙えるかもしれません。

基本的な技術を身につけた方は、新たな武器のひとつとして、YGサーブの習得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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【文章】アルペングループマガジン編集部

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