朝晩が寒くなり、キーンとした空気を感じるようになると「いよいよ冬が来た!」と実感しますよね。 雪の便りを聞くと、スキーやスノーボード欲も掻き立てられるというものです。 特にファミリーの方は、元気に走り回るお子さまを見て「そろそろ一緒に雪遊びも…」なんて考えているものの、「実は結婚して以来、子供が小さかったというのもあって、しばらくウインタースポーツから離れていたんだよね」…なんて人もいるのではないでしょうか? 「久しぶりにゲレンデに行きたいけれど、子連れスキーって今まで経験ないしどうなんだろう?」 「子供と一緒にゲレンデデビューしてみたいけれど、何から揃えていけばいいんだろう?」 今回は、そんなファミリー層のみなさまが安心してゲレンデデビューできるよう、スポーツデポの小野店長からウェアやギアの選び方や知っておいた方がいい知識などをお伺いしました! 第1回は、ゲレンデで不可欠なアイテムでもある、「ウェアやギアの選び方」。 初めての人も、久しぶりのゲレンデに記憶が◯年前のままで止まってしまっていて不安な人も、ここでしっかり情報を入手して本番に備えましょう! スキー場ではなぜウェアを着た方がいいの?暖かい格好にするだけじゃダメなの? 小野店長: もちろん普段着の防寒具でも暖かさは保てますが、何と言ってもスキーウェアやスノーボードウェアというのは「防水性」が優れている、というのが一番の違いです。 いくら転んで雪がついても、時間が経っても、水分がウェア内に染み込みにくいからウェアを着る。 初心者は転ぶことが大前提となるので、そのときにいかに快適に保てるか、ということですね。 転んだ数だけ上手くなるのが、スキーやスノーボードですから。 値段の違いってなに? 小野店長: 何の違いが値段の違いかというと、「機能」もそうですが、いちばんは「素材」ですね。 例えば耐水性や透湿性が優れている素材をウェアに使用していると、値段は上がります。 初心者だとそこまでの素材は必要ないと思うかもしれませんが、あって越したことはありません。 丸一日スキー場にいると、座っている時間も長いし、もちろん蒸れる時間も長くなります。さらに初心者さんはよく転ぶので、汗をかく量も上手い人に比べたら格段に多くなりますよね。当然、耐水性や透湿性の高い素材のほうが快適に過ごせるのは一目瞭然です。 素材が優れていると、そのぶん生地も薄くできるので動きやすくもなる。 値段の高いウェアが「どんなコンディションでも快適」と言われるのは、そのためです。 運動量や使用頻度などをふまえ、安易に値段だけでジャッジせずに、素材や機能面まで考慮して選びましょう。 あとは、ウェアの裁断方法によっても値段は変わります。 スノーボードよりスキーのほうが膝を曲げたりポールを使う動作が増えるということもあり、ウェアは動きやすいカタチに生地が裁断され作られることが多いです。立体裁断すると、裁断に必要な生地の量も増えるため、おのずと値段も上がります。 耐水圧、透湿性ってなに? 小野店長: 簡単に説明すると、 耐水圧は、雪や雨など外からの水分を、どれだけウェアの内部に染み込ませないかという数値、 つまり濡れにくさ。 透湿性は、カラダから出た汗や水蒸気を、どれだけウェアの外に放出してくれるかという数値、 つまり蒸れにくさです。 ショップに行ってウェアを選んでいると、「耐水圧◯◯mm」という数字がタグに付いているのを見かけたことはありませんか? これは、例えば耐水圧10,000mmであれば、生地の上に1cm四方の筒を立てて、その中に水を入れた時に10,000mm、つまり10mの高さまでの水圧に耐えられるという意味。 傘の耐水圧が300mm前後と言われていますから、スキーやスノーボードのウェアがいかに耐水圧に優れているか分かりますよね。 よく誤解されるのが、耐水性と撥水性。傘やカッパなどを購入したての頃は、濡れても玉のように水滴が転がっていきます。あれが撥水性です。ウェアもメンテナンスしないと撥水性はどんどん落ちていきますので、防水スプレーを併用して、撥水性も高めてあげるとより長持ちしてくれます。 スキーウェアとスノーボードウェアって同じじゃないの? 小野店長: 見た目ではあまり違いが分からないかもしれませんが、もちろん違いはあります。 例えばパンツであれば、エッジガード。裾部分の補強箇所が違います。 スキーは足首の内側に、スノーボードは後ろ側についています。 なぜスキーが内側に付いているかというと、板が左右別々なので、足を揃えて滑る際に板のエッジに当たって生地が切れてしまうことがあるから。それを防ぐため、内側に付いています。 逆にスノーボードは両足がくっついているので、内側は必要なし。後ろ側にだけ付いているというわけです。 ただしエントリーモデルだと、どちらでもカバーできるよう内側から後ろまでエッジガードが施されているウェアもあるので、ぜひチェックしてみてください。 あと、シルエットを見るとスノーボードウェアの方がスキーウェアよりゆったりめに作られていることが多いです。 スノーボードは足が1枚の板に固定されているので、転んだ時に手かお尻を必ずつくことになります。 そのため、特に初心者さんはお尻が絶対に痛くなります。はじめのうちは、みなさんパンツの中に履くタイプのプロテクターを装着するため、ゆったりしている方が動きを妨げません。 スキーの場合はさきほどの「値段の違い」でも触れたとおり、カラダを動かす部分が多いので、動かしやすいようスノーボードよりタイトに作られています。 ゴーグルやヘルメットはなぜ必要なの? 小野店長: サングラスは転んだ時に非常に危険なので、初心者やお子さまは、まずゴーグルを装着しておいて欲しいです。 スキー場は紫外線の反射率が夏に比べてとても高いため、ゴーグルをすることで「雪目」と呼ばれる紫外線角膜炎も未然に防ぐことができます。 あと、ヘルメットは以前に比べたら購入されるお客様が格段に増えましたね。初めてスキーやスノーボードをするなら、安全面からも、ヘルメットとゴーグルは必ず装着していただきたいです。 グローブはどんなものを選べばいいの? 小野店長: 暑さや寒さによってグローブ内をコントロールできるインナーグローブをひとつ持っていると、快適度がよりアップします。 グローブコーナーにいくと、5指のものとミトンがありますが、暖かいのはミトンタイプです。ビンディングの操作やスキーのポール操作などにも関わってきますので、使いやすい方を選んでください。 あと、小さなお子さまに限っては5指よりミトンの方がおすすめかもしれません。最近のグローブは保温性が高く、そこに加えてお子さまの手というのは体温が高いので、5指のグローブだと脱ぐときに手間がかかります。それだけではなく、一度中が濡れてしまうとミトンよりも乾きが遅いため、休憩後も汗まみれのグローブを再び装着する…なんてことも。ミトンはシンプルなぶん、5指に比べ乾かしやすいです。その辺も考慮して選んであげましょう。 試着って必要なの? 小野店長: 価格だけ見たらネットで購入するメリットはありますが、初心者ならまずは店舗に来て、実際に試着してもらいたいですね。メーカーによって動きやすさや着心地は全く異なりますし、例えば同じMサイズでも、このメーカーは腕の長さや肩幅が違う、などということも。試着した方が絶対にいいですね。 試着の際は、ポケットの数や位置、リフトホルダーの有無、ウェア内に雪が入らないようにジャケット内部の裾部分に施されたパウダースカートの有無などもチェックしましょう。 キッズウェアであれば、お子さまの成長に合わせて丈を伸ばせるアジャスターが付いているモデルもあるので、そのあたりも要チェックです。 もちろんウェアだけでなく、板やブーツは必ず試着してくださいね。ショップスタッフと相談しながら、ぴったりの板とブーツを選んで楽しくゲレンデデビューしましょう! File1.「スキー・スノーボードに必要なアイテム編」はいかがでしたか? 次回は「スキー場の選び方」をお送りします! お子さまの年齢や遊びたいことに合ったスキー場選びのコツをご紹介。どうぞお楽しみに!
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