夜空に美しく輝く月や惑星の様子を眺める「天体観測」は、夜に楽しむアウトドアアクティビティの定番です。基本的には、天気が良く星が見られるタイミングならいつでも行えるものですが、どの時期が最も適しているのでしょうか。
ここでは、天体観測に適した時期や必要な持ち物、季節別に楽しめる星座の種類などをご紹介します。
星空を眺めて楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
■天体観測におすすめの季節は秋と冬!
■天体観測に必要な持ち物は?
・双眼鏡/望遠鏡
・星座早見盤
・懐中電灯
・レジャーシート/アウトドアチェア
・季節に即したアイテム
■【季節別】見られる星と天体観測のポイント
・春の星空
・夏の星空
・秋の星空
・冬の星空
■万全の準備で天体観測を楽しもう
■天体観測におすすめの季節は秋と冬!

星は、雲が少なく空気が澄んでいるほど見えやすくなります。そのため、湿度が下がり空気も澄みやすい秋から冬にかけては、天体観測にぴったりの季節です。
地域差はあるものの、雨の日が少なくなる点も、秋から冬が天体観測に適している理由として挙げられます。
ただし、冬場は「ジェット気流」と呼ばれる強い偏西風の影響で、星の光が揺らいでしまうことがあります。肉眼では星が瞬く美しい夜空を見られますが、天体望遠鏡ではきれいに星を観測できないことがある点に注意が必要です。
■天体観測に必要な持ち物は?
天体観測を行う時間帯は夜です。何も準備をしないで行くと、楽しさが半減してしまうかもしれません。
天体観測を快適に楽しみたい方は、次の持ち物を用意しておきましょう。
・双眼鏡/望遠鏡
肉眼でも星を見ることはできますが、その範囲は限られます。肉眼以上にはっきりと月や惑星を見てみたい方は、双眼鏡や天体望遠鏡を用意しておきましょう。
天体望遠鏡の方がはっきり星の様子を観察できますが、上下が逆さまになる、調整が必要、サイズが大きく持ち運びが大変など、初心者の方には取り扱いが難しいかもしれません。
まずは双眼鏡で天体観測を行い、観測に慣れてきてから天体望遠鏡を使ってみるのがおすすめです。
・星座早見盤
星空の様子は常に同じではありません。時期や時間帯によって、星の位置や見られる星座は変わります。夜空に詳しくない方だと、どこにどのような星座があるのかを一目で把握するのは困難です。
どこにどの星があるのかを把握できるように、星座早見盤を用意しておきましょう。方角や時刻が書かれた円盤と、日付や星座が書かれた円盤が組み合わさっていて、円盤を動かすことで星座の場所を特定しやすくなります。
近年は天体観測用のアプリも提供されていますが、スマートフォンは電波や電源の問題があります。アプリが使えない事態に備えて、1つは用意しておくと安心です。
また、方角がわからないと星の位置を把握しにくくなります。コンパスも用意しておくと万全です。
・懐中電灯
星空がよく見えるのは、周囲に街灯などの光源が少なく暗い場所です。
移動する際につまずいたり、ぶつかったりすることのないように、懐中電灯の用意も欠かせません。
ただし、白色のライトの明かりは暗順応(目が暗さに慣れる現象)を妨げてしまい、星空が見えにくくなります。赤色系のライトを用意するか、光が出る部分を赤いセロハンで覆っておくのがおすすめです。
・レジャーシート/アウトドアチェア
レジャーシートもあると便利です。地面に敷いておけば、寝転がりながら夜空を眺めたり、荷物置き場として使ったりできます。
厚みがあるタイプだと、地面からの底冷えを防ぎやすいです。
また、天体観測中は空を見上げる時間が長くなるため、立ちっぱなしだと疲れてしまうことも考えられます。アウトドアチェアを用意しておくのもおすすめです。
・季節に即したアイテム
天体観測を行う時期に即したアイテムも、忘れずに用意しておく必要があります。
例えば、寒さが厳しい時期に天体観測を行うなら、防寒グッズは欠かせません。暖かい服装を意識したうえで、ブランケットや使い捨てカイロといったアイテムも用意しておくと安心です。
夏場や自然が豊かな場所で天体観測を行うのであれば、虫よけ対策や暑さ対策が求められます。虫よけグッズや虫刺され用の薬、持ち運びできるポータブル扇風機といったアイテムを、カバンに入れておきましょう。
■【季節別】見られる星と天体観測のポイント

地球は太陽の周りを公転しているので、季節ごとに観測できる天体が変わります。
天体観測に適した季節は秋から冬にかけてとはいえ、春夏にしか見られない星や星座もあるということです。
季節ごとに観測できる代表的な星座をご紹介するので、天体観測をする時期の参考にしてみてはいかがでしょうか。
・春の星空
春の夜空は、明るい星が少ないのが特徴です。肉眼で見られる恒星の中で最も明るい「1等星」は全部で21個あります。日本からは1年を通じて15個の1等星を観測できますが、春に見られる1等星は3つしかありません。
見られる主な星座としては、しし座、おとめ座、おおぐま座の3つが挙げられます。中でも、おおぐま座は一部に「北斗七星」があるのでわかりやすいでしょう。北の空に、ひしゃくのような形で7つの星が並んでいるのが北斗七星です。
これを手掛かりにすれば、夜空のどこにどんな星座があるのかを理解しやすくなります。
・夏の星空
夏の夜空には4つの1等星が輝いています。そのうちの3つの星を結んだ「夏の大三角」が有名です。
三角形の頂点に輝くはくちょう座のデネブ・わし座のアルタイル・こと座のベガという3つの1等星を手掛かりにすれば、星座を探しやすいでしょう。
それ以外には、さそり座やいて座、てんびん座といった星座を見ることができます。
また、他の季節より天の川がはっきり見えるのも、夏の夜空の魅力です。
・秋の星空
秋も1等星が少ない時期ですが、「秋の四角形」や「ペガススの大四辺形」などと呼ばれる4つの明るい星を目印にして、星空を観測することが可能です。
秋の四角形を見つけられれば、そこからアンドロメダ座やペガスス座を割り出せます。
カシオペヤ座やケフェウス座、クジラ座、ペルセウス座、やぎ座、みずがめ座、うお座、おひつじ座なども代表的な秋の星座です。
・冬の星空
冬は、明るい星が他の季節よりも多く見られる季節です。日本からは、7個もの1等星を見ることができます。特に、おおいぬ座のシリウス・こいぬ座のプロキオン・オリオン座のベテルギウスから構成される「冬の大三角」が見どころです。
他には、おうし座やふたご座、ぎょしゃ座なども代表的な冬の星座として挙げられます。それぞれの星座を構成する6つの1等星をつなぐと、夜空には「冬のダイヤモンド」が浮かび上がります。
冬の天体観測では、それらを探して眺めてみてはいかがでしょうか。
■万全の準備で天体観測を楽しもう
夜空を最もきれいに見られる時期は、空気が澄んでいる秋から冬にかけてです。他の時期も天体観測は楽しめますが、まずは星空がきれいに見られる時期にチャレンジしてみることをおすすめします。
ただし、秋や冬の夜は気温が低いため、そのままでは寒さで天体観測を楽しめません。暖かい服を着たり、暖をとれるアイテムを用意したりといった防寒対策は必須です。
万全の準備を済ませて、天体観測を楽しみましょう。
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【文章】アルペングループマガジン編集部