通常のキャンプでは、テントを設営したり、たくさんのキャンプ道具を自分で持ち運んだりする必要があります。そのような手間をかけずに、手軽にアウトドアを楽しめるのがグランピングの魅力です。
アウトドアならではの雰囲気と快適さを両立しているのがグランピングの特徴とはいえ、シーンに合った服装を用意しておかないと、楽しさが半減してしまうかもしれません。
ここでは、グランピングの服装の基本的な考え方や、季節別のおすすめコーデの例をご紹介します。
【目次】
■【基本】グランピングの服装の考え方
・天候や気温の変化に対応できるものがベスト
・虫刺され予防も必須
・燃えにくい服だと安心
・利用する施設の雰囲気に合わせよう
■【季節別】グランピングの服装の例
・春:体温調節しやすい服装がおすすめ
・夏:暑さ対策が必須
・秋:寒暖差に対応できる服を選ぼう
・冬:防寒対策を第一に
■快適なグランピングは服装選びが鍵!
■【基本】グランピングの服装の考え方

一般的なキャンプ場よりも設備が整っていて快適に過ごしやすいとはいえ、グランピングも自然の中で過ごすアクティビティです。服装次第では、不快感を覚えてしまうことも考えられます。
グランピング施設に行く時は、次のポイントを踏まえて服装を考えましょう。
・天候や気温の変化に対応できるものがベスト
グランピングは、自然が豊かな場所に施設があることが多いです。標高が高い場所や山間部など、エリアによっては朝晩と日中の寒暖差が大きかったり、天気が変わりやすかったりすることも考えられます。
天気予報で周辺の天気や気温を確認したうえで、持って行く服を選ぶことが大切です。
基本的には、長袖シャツやジャケット、パーカー、レインウェアなど、天候や気温の変化に対応できる服を用意することをおすすめします。
・虫刺され予防も必須
施設がどれだけ整備されていたとしても、自然が豊かな場所にはたくさんの虫が生息しているものです。虫刺され対策も欠かすことはできません。
基本的には、長袖・長ズボンを着用して肌の露出を控えるのがおすすめです。
また、虫は日が暮れてから活動が活発になる傾向があります。気温が高い季節だとしても、夕方になったら薄手のパーカーを羽織るなどして、肌の露出を抑えるように心がけましょう。
長袖シャツを着るのが難しい時は、虫よけスプレーなどのグッズを活用すると安心です。
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・燃えにくい服だと安心
焚き火やバーベキューといった火を使ったアクティビティは、アウトドアシーンの醍醐味のひとつです。しかし、風向きや強さによっては、舞い上がった火の粉が服について穴があいたり、やけどの原因になったりする恐れがあります。
火を扱うアクティビティを楽しむ予定がある時は、燃えにくい生地でできた服を用意しておくと安心です。
袖が長い服やスカートなど、ひらひらとした部分が多い洋服は、気づかない間に火が燃え移る可能性があるため、細心の注意を払ってください。
・利用する施設の雰囲気に合わせよう
グランピング施設と一口にいっても、リゾートにあるホテルのようにくつろげる場所から、自然の中で楽しむ要素が強い場所まで、施設ごとに雰囲気は大きく異なります。利用する施設の雰囲気に合わせた服装を用意するのがおすすめです。
基本的には、コテージやドーム型の、リゾート感が強いおしゃれな施設であれば、リラックスしやすいコーディネートで問題ありません。
アウトドア感の強いテント型の施設で宿泊する際は、動きやすいコーディネートを心がけると良いでしょう。屋外でのアクティビティで汗をかくことが考えられるため、速乾性に優れたウェアを複数枚用意しておくと快適です。
また、寒暖差に備えて防寒具も忘れずに用意してください。
■【季節別】グランピングの服装の例

グランピングに行く時の服装は、季節を考慮して決めることも大切です。
季節別に、グランピングの服装のポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
・春:体温調節しやすい服装がおすすめ
春は、日中に気温が上がっても朝晩は冷え込むことが考えられます。特に、標高が高い山間部は朝晩の冷え込みが強くなりやすいです。
Tシャツに着脱しやすいパーカーやジャケットなどを組み合わせて、気温に応じて体温調節することを心がけましょう。袖をまくったり、前のボタンを開けたりして体温調節できる長袖シャツも便利です。
施設やアクティビティにも左右されますが、パンツやシューズは屋外で動きやすいものを用意することをおすすめします。
パジャマ(寝間着)も、長袖・長ズボンを基本にしてください。厚手の靴下や羽織るための上着など、防寒具を用意しておくと気温が低い夜も快適に過ごせます。
・夏:暑さ対策が必須
夏のグランピングの服装は、暑さ対策と虫よけ対策を重視するのが基本です。紫外線や虫刺されを防ぐために、必要以上に肌を露出する服装は控えることをおすすめします。
帽子やサングラス、アームカバーなどの紫外線対策に使える小物を用意して、おしゃれを楽しむのも良いでしょう。
ただでさえ汗をかきやすい季節なので、速乾性に優れたウェアを用意するか、少し多めに着替えを持って行くと快適に過ごせます。
夏場だとしても、施設の場所によっては夜になると冷え込む可能性がある点に注意してください。日中の活動時に羽織れる薄手のパーカーなどを用意しておくと、冷えを感じた時に役立ちます。
寝る時に着るパジャマも、基本的には長袖・長ズボンを持って行くのが無難です。
・秋:寒暖差に対応できる服を選ぼう
秋は、日中は夏らしい暑さが残る一方で、夜になると一気に気温が下がることも多い季節です。寒暖差に対応できるかどうかを基準に、服装を決めましょう。
場所にもよりますが、薄手のダウンジャケットやフリース、裏起毛のパーカーなどを用意しておくと、寒さに対応しやすくなります。
また、秋は台風や急な天候変化も起こりやすいため、撥水性に優れたレインウェアも忘れずに用意しておきましょう。
・冬:防寒対策を第一に
施設によっては、冬場もグランピングを楽しめる場合があります。施設内は暖房器具で暖かいことが多いとはいえ、屋外で活動する際は防寒対策が欠かせません。
ダウンジャケットや裏地付きのパンツなど、保温性に優れるウェアを用意しておくと快適です。
また、服装はインナー・ミドルレイヤー・アウターを重ね着して服の間に空気の層を作ると、保温性が高まり暖かく過ごせます。
■快適なグランピングは服装選びが鍵!
一般的なキャンプ場よりも設備が整っているとはいえ、グランピングも自然の中で過ごすアクティビティです。環境を考慮せずに服装を選んだ結果、快適に過ごせなくなってしまうかもしれません。
快適にグランピングを楽しむには、機能性も踏まえたうえで服装を選ぶことが大切です。
ご紹介した内容を参考に、おしゃれと機能性を両立した服装でグランピングを行ってみてはいかがでしょうか。
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【文章】アルペングループマガジン編集部