ナイキ至上最大55㎜!鈴木優花が語る「ボメロ プレミアム」驚異の厚さと反発

世界陸上の余韻が残る中、この秋ナイキからロードランニングシューズ最新作ボメロ プレミアムが10月に発売された。1500mの世界記録保持者で、東京世界陸上でも圧倒的な強さで金メダルを獲得したフェイス・キピエゴン選手もボメロ プレミアムは「衝撃を抑えながらハードに練習でき、回復も早く目標に集中しつづけられる」シューズだという。キピエゴンは今年6月女性で初めて1600mで4分を切るナイキのプロジェクト「Breaking4」に挑んだが、その際トレーニングで使用していたのがボメロ プレミアムだった。彼女に「目標に向けた私のトレーニングに欠かせない」と言わしめるほど、ボメロ プレミアムはトレーニングの可能性を最大限に引き出すシューズだといえる。ボメロシリーズの最上位モデルでもあるが、今回のアップデートではどう進化したのか。2023年MGC優勝、2024年パリ五輪日本人トップ6位入賞の鈴木優花選手(第一生命グループ女子陸上競技部)にもお話しを伺いながら、その魅力に迫る。

 

 

 

ナイキはボメロ プレミアムの発売に先駆け、店舗スタッフ向けイベントを開催。当日は、鈴木優花選手、東海大学の西出仁明ヘッドコーチが登壇した。トップアスリートから見てボメロ プレミアムはどう優れているのだろうか。

 


――レースに向けたトレーニングは

 

 

鈴木選手:
パリ五輪やMGCの前は月800‐900㎞走っていました。記録を狙う上では、いままでと違った負荷のかけ方をします。例えば、インターバルや40㎞走もスピードに変化を加えます。高地トレーニングも負荷が高くなりますが、アメリカ遠征の際は、標高2500mで走っていました。特にパリ五輪に向けては、坂に対応するためのタフな練習を積んでいましたが、距離に加え、アップダウンがあると脚への負担が高まるので、怪我は避けたいところでした。こういうときボメロ プレミアムは負担が少なくなるのでいいと思います。

 

 

――ボメロ プレミアムの印象は

 

鈴木選手:
踵からつま先まで全体にAirが入っているので凄く弾みます。無駄に地面を蹴らなくても、ふんわり押してトコトコ走れ、同時に反発もあります。外側もふんわりホールドされていて履き心地がいいです。

 

普通のジョグは後半テンポを上げるので、地足をつくるため少し硬めのペガサス 41とボメロ 18を半々で使っています。けれど、本当に休みたいときのジョギングはボメロ プレミアムを使います。理由は地面からくる衝撃を抑えるためです。ボメロ プレミアムはAirと厚みがミックスしたことによりリカバリーしやすいシューズになっていると思います。


 

 

西出コーチ:
リカバリーするなら手っ取り早いのは休むことです。しかし、我々は基本的に休むことはないので、選手にもいかに走りながらリカバリーできるかを念頭に指導しています。回復が追い付かないと怪我につながりパフォーマンスを発揮できません。ボメロ プレミアムはアスファルトの衝撃を軽減できます。怪我のリスクは高いが、走行距離をキープしたいという選手には積極的に履いてもらいたいです。


 

 

ボメロシリーズは、ナイキの中でも最も柔らかいクッショニングを採用しているが、中でもプレミアムは、最高の技術を詰め込んだナイキ渾身の一足だ。ひと言でいうと「長い距離を走り、より早くリカバリーできるシューズ」。月間800‐1000㎞を走るトップアスリートの身体へのダメージを軽減させ、回復しながら効率的にトレーニングを行えるよう開発された。とは言え、決して扱いにくいものではなく、接地時の衝撃を吸収することで、すべてのランナーが快適に走ることを可能にしてくれる。イベントでは、参加者がボメロ プレミアムを履いて、鈴木選手と一緒にランニングを楽しんだ。実際に走ってみたボメロ プレミアムの履き心地はどうだったのか。各店舗のランニングスペシャリストやランニングアドバイザーを直撃した。


 

 

風見節子さん(スポーツデポ フラッグシップストア マークイズみなとみらい店 ランニングスタッフ):
ボメロ プレミアムは、厚みがあって柔らかいですが、ぶれる感覚がありません。思った以上に安定感があり、沈み込むことなく返りも早いです。今日は、ゆっくり走りましたが、ペースアップしたらもっとラクになりそうな感覚があります。


 

 

蒲谷拓巳さん(スポーツデポ フラッグシップストア マークイズみなとみらい店 ランニングスペシャリスト):
走ると滞空時間が長くなる感覚があり、浮いているようです。弾む、走る楽しさを得られるシューズだと思います。


 


イベントではペガサス プレミアム、ボメロ プラス、ボメロ プレミアムの3足を履いて、シューズの違いを確かめた。


 

 

野津きなりさん(スポーツデポ フラッグシップストア マークイズみなとみらい店 ランニングスペシャリスト):
接地感がわかりやすいペガサス プレミアムに比べ、ボメロ プレミアムは、走ろうとしなくてもポンポン進む印象があります。いままでにない感覚です。足を通した際も踵まわりがしっかり包まれてフィット感があります。


 

 

寺島俊之さん(Alpen TOKYO ランニングアドバイザー):
アッパーとミッドソールのバランスがかなりいいです。ミッドソールに剛性があって、反発を安定させていますが、アッパーもそれに負けないように仕上がっている。きちんと衝撃を受け止めて、エネルギ―リターンにつなげていける感じです。競技レベルの高い方であれば、疲労を抜きながら距離を稼ぐのにいいと思います。スピードの幅が広いので、ゆっくりしたジョグではそれに合わせた反発と安定性を得られます。


 

 

白畑和成さん(スポーツデポ フラッグシップストア テラスモール湘南店 ランニングアドバイザー):
ボメロ プレミアムは、前へ転がる感覚と跳ねる感覚の両方がもらえ、ボメロ プラスとは違うラクさがあります。デザインもいいので、ランニングが楽しくなってきた方のネクストステップで履いていただきたいです。

 

 

 

丹慶知起さん(Alpen NAGOYA ランニングアドバイザー):
「半重力」という言葉がぴったりです。足をついても地面の衝撃を感じないくらいクッショニングが凄いです。見た目もカッコよく、未来感があります。こんなにラクに優しく長く楽しく走れるシューズは市場を見てもあまりないと思います。


 

 

松岡太嗣さん(Alpen FUKUOKA ランニングアドバイザー):
ボメロ プレミアムは、Airが入っており、踵部分はヒールクリップというプラスチックのパーツが組み込まれているので、普段厚底を履かない方もアレルギーなく履けるシューズだと思います。フルマラソンシーズンは故障防止を意識しますが、ボメロ プレミアムはリカバリーとして凄くいい。誰でも使えるみんなのリカバリーシューズだと思います。


 

 

鈴木優花選手:
私の次の目標はロサンゼルス五輪でメダルを獲りに行くこと、そして日本記録を狙うことです。市民ランナーの皆さんも目的があってトレーニングしたり、大会に出られると思いますが、ぞれぞれの目的があっていいと思います。その中で新しい刺激を求めて色んなシューズを履いてみてください。ボメロ プレミアムは、柔らかさと弾む感覚があり、履いたときもフィット感があるので、幅広い方に使っていただけるシューズです。シンプルにランニングを楽しんだり、シューズを通してワクワクしてもらえればと思います。

 

 

より柔らかく、より快適に、より高い反発をナイキの技術を集結した「ボメロ プレミアム」

 

 

鈴木選手やランニングスペシャリストたちの声からボメロ プレミアムの走り心地は掴んでいただけたかと思う。ここではさらに機能にフォーカスして、ボメロ プレミアムの最新テクノロジーをチェックしてみよう。

 

 

 

ご自身も競技経験のあるEKINチームの三橋さん。様々なシューズに接する中でもボメロ プレミアムのソールは、ほかに類を見ない厚さだ。


ミッドソールには、ナイキ至上最も柔らかく反発性の高いスーパーフォーム「ZoomX」を搭載。28cmサイズで前足部分45㎜、踵部分55㎜とナイキのロードランニングシューズでは最大の高さを誇る。前作ボメロプラスと比べても踵部分は10㎜厚い。

 

 

 

前足部とヒールにはAirZoomを搭載し、ナイキならではの反応性クッショニングを発揮。なお、エアバックはマックスフライ 2やビクトリー 2といったスパイクシューズと同様のものを採用している。

 

 

 

AirZoomの前後には、敢えてわずかな隙間をつくり可動域を拡大。これにより反発を最大限に活かす。 

 

 


ロッカー構造を採用。ゆりかご形状のソールがスムーズな体重移動を促し、どこに接地してもスムーズな蹴り出しにつながる。

 

 

 

アッパーは、軽量のエンジニアードメッシュ。1枚でつま先までスッポリと包むことで、フィット感を高める。シューズ型は、つま先まわりにゆとりがあり、どのランナーの足にも合わせやすいMR‐10を採用。シュータンや履き口にも柔らかい素材を使用することで、トータルで足当たりがよく快適な履き心地に。踵部にはヒールクリップを挿入し、安定性を向上させている。

 

 


接地面には、ワッフルアウトソールを採用。クッション材の反発や柔らかさを活かしつつ、高耐久のラバーが優れたグリップ力を発揮してくれる。

 

重量351g(28cm)
 

価格29,700円(税込)

 

 

 

いよいよマラソンシーズン到来。練習やレースで走行距離が増えても、怪我なくトレーニングを継続できるかが重要になってくる。そんなとき、柔らかさと反発を兼ね備えたボメロ プレミアムをぜひ試してほしい。リカバリーが変わればトレーニングが変わる。今季記録を狙う方も、楽しく走りたいという方もナイキのこわだわりが詰まったボメロ プレミアムでいままでにない一歩を踏み出してみてはどうだろうか。

 

【写真】軍記ひろし
【取材・文章】若林有美
【取材協力】株式会社ナイキ ジャパン

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