雨がそぼ降る10月26日、石川県金沢市で「金沢マラソン2025」が開催された。今年で11回目を迎える同大会には、国内外から約1万5,000人のランナーが参加。新設された「能登地域ランナー枠」も注目を集め、15,589人がスタートラインに立った。
沿道の声援、ご当地グルメ満載のエイド、そして雨にも負けない“走る楽しさ”──すべてが揃ったこの一日を、ランナーたちはどう走り切ったのか。ゲストランナー・さーたんさんの声とともに振り返る。
■笑顔で駆け抜けたい―スタート前、心ひとつに

小雨がそぼ降るスタート会場で、招待ランナーのさーたん(魚住幸)さん、牧野 英明(BEAMS)さんの姿があった。ランシャツ姿に身を包み、ストレッチや記念撮影をしながらも、どこか顔はリラックスしたムード。

「今日はエイドも楽しみたいし、景色も楽しみたい。タイムより“気持ちよく走ること”を大切にしたいですね」
と話すのは、ランニングインフルエンサーとしても人気のさーたんさん。マラソンを“競技”ではなく“フェス”のように楽しむそのスタイルが、多くのファンの共感を呼んでいる。
■笑顔と拍手に包まれながらの、“42.195kmの旅”が始まった

レースは、スタート直後から4車線の広々とした道幅で渋滞を回避でき、走り出しから快適。歴史的な町並みから郊外、普段は走れない幹線道路までバリエーション豊かなコースは、「景色がまったく飽きない」とランナーからの評価も高い。

特筆すべきは金沢・能登のご当地エイドの充実ぶりだ。甘味処さながらの和菓子ブースに始まり、名物「ゴーゴーカレー」の登場にはSNSでも歓喜の声が続出。ファンランで参加したランナーからは「すべてのエイドに立ち寄って食べて写真撮って…これが“走る旅”なんだと実感した」という声も。
ゴール後には、参加者を待っていた豪華なお土産セットと可愛い完走メダルが疲れを癒してくれるご褒美に。まさに“走る楽しさ”と“おもてなし”が融合した都市型マラソンだった。
■さーたんさんも牧野さんも、笑顔と充実感をたたえて無事ゴール

冷たい雨の中でも、心は晴れわたる──
金沢マラソン2025は、ただの競技を超えて、「走るって楽しい」と心から思える、特別な一日になった。

それはタイムでも順位でもなく、沿道の笑顔、応援の声、エイドの味、仲間との一体感──
五感すべてで感じた“金沢の温度”が教えてくれた。


きっとこの42.195kmは、それぞれの人生の中で、何度も思い出したくなる「かけがえのない日曜日」として、胸に刻まれていくはずだ。
金沢マラソンのフィニッシュ直後。走り終えたばかりのさーたんさんに、感想を聞いた。
■走って、届けるポジティブ。さーたん流“走ること”の楽しみ方と、信頼の一足

――金沢マラソン、お疲れさまでした! 走り終えてみて、いかがでしたか?
もう、本当に楽しかったです!思っていた以上に沿道の応援がすごくて、どこを走っていても「誰かが応援してくれている」っていう安心感がありました。私は応援されると頑張れるタイプなので、本当に力をもらいました。
――他の大会と比べても応援の熱量は特別でしたか?

はい、地方の大会だと後半や郊外に出ると応援がまばらになることもあるんですが、金沢は最後までずーっと応援が続いていて感動しました。
■エイドも応援もフルボリューム!“食べて楽しむ”金沢マラソン
――今回、金沢ならではの魅力を感じた点は?

エイドが本当に豊富だったことですね!和菓子や地元のグルメが並んでいて、「こんなに食べていいの?」って思うくらい(笑)。私はけっこう大食いなので、1か所につき2つは食べていました。
――ちなみに、合計どれくらいカロリーを摂ったと思いますか?
うーん…どら焼きも食べたし、カレーも食べたし、走った分まではいかないけど600キロカロリーくらいは摂ったと思います。
――一番美味しかったのは?
迷うけど、やっぱり32km地点のゴーゴーカレーですね。ちゃんとカツも入っていて、疲れた体に染み渡る美味しさでした!
──今回のようにゲストランナーとして出場する大会には、どんな気持ちで臨んでいますか?

大会ごとにテーマを変えて楽しんでいます。たとえば今日のようにエイドが豪華な大会では、「全制覇するぞ!」っていう気持ちで(笑)。一方で、タイムが狙えるコースなら本気で自己ベストを目指すこともあります。その時々の雰囲気や特徴に合わせて、走り方や楽しみ方を変えていますね。
■サブスリー達成から4年で20戦超え!筋トレ女子が“走る楽しさ”に目覚めた日
──普段はどのくらい走っているんですか?

月間で300〜350キロくらい走っています。本格的に走り始めたのは、2021年の夏頃。ちょうどコロナ禍で、友達と「みんなでマラソン大会に出よう!」という話になって。せっかく出るならちゃんと練習して挑みたいと思って、そこから本格的に走り始めました。
──初マラソンに挑戦するまでの準備期間は?
約半年です。その時のタイムは2時間58分で、初フルでサブスリーを達成できました。
──もともとスポーツをやっていたんですよね?
はい、筋トレの大会に出たり、テレビ番組『スポテイナーJAPAN』に出演したり、クロスフィットなど、ランニング以外の運動はいろいろやっていました。
フルマラソンには「いつかは挑戦してみたい」と思ってはいたんですが、一人で始めるのはちょっと勇気が出なくて…。そもそも走るのが得意なタイプでもなかったんです。筋トレ中心だった頃は、有酸素運動といえばウォーキングくらいでしたね。でも嫌いではなかったので、ちょうど友達に「一緒に出よう」と誘われて、そこから始めました。
──これまで何回くらいマラソン大会に出場しましたか?

今で4年目くらいになりますが、これまでに20回近く出ています。自己ベストは2時間53分3秒。初フルマラソンから5分ほど縮まりました。今はサブエガ(2時間50分切り)を目指して練習中です。
■「厚底なのに走りやすい!」NOVABLAST 5が見せた驚きのポテンシャル
──今日の金沢マラソンで履かれていた、アシックス「NOVABLAST 5(スポーツデポ・アルペン限定カラー)」の印象は?

走りやすさに驚きました!普段はレース用にカーボン入りのシューズを使っているんですが、今回は足に優しいNOVABLAST 5をあえて選んでみました。ジョグ用シューズなんですが、最後はキロ4分半を切るペースでもしっかり走れたので、本当に良いシューズだなって思いました。
クッション性がしっかりしていて、長時間走っても足が痛くならなかったですし、疲れてきてもアシストされている感覚がありました。
──これまでにもNOVABLASTシリーズは履いていたんですか?
はい。前の「NOVABLAST 4」もすごく気に入って、300~400kmぐらい走って履きつぶしました。5もカラー違いをすでに300kmぐらい走っていて、今回のスポーツデポ・アルペン限定カラーは最近手にしたばかりなんですが、見た目も可愛いし、雨の日でも汚れが目立たないのが新たな発見でした。
──普段のシューズ選びで大事にしているポイントは?

私はかなり感覚派なので、「履いて気持ちいいか」が一番大事です。あとは見た目もすごく重要。今日の限定カラーもすごく可愛かったし、個人的には薄底よりも厚底派なので、NOVABLASTみたいなタイプが好みですね。
──今後のランニングライフの理想像を教えてください。

これからも自己ベストを更新し続けたいと思っています。その挑戦する姿が、誰かの「私もやってみよう」のきっかけになったら嬉しいですね。インフルエンサーとしても活動しているので、走る楽しさや前向きなエネルギーを届けられる存在になれたらと思っています。

さーたん(魚住幸)
大食いランナー
ボディコンテストで日本一を2回取った後に、マラソンにはまり初フルマラソンでサブ3達成!
自己ベストは2:53:02
今後の目標はサブエガ達成すること
【写真】軍記ひろし
【文章】池田鉄平