
MAGIC SPEED (マジックスピード )シリーズは3以降「もうこれで十分じゃん!」なポジションを確立した、いわゆるセミスーパーシューズ(藤原岳久さん命名)ですが、今作の5ではまた新たなポジションに入ってきました。
それが、アディダスのアディゼロ タクミセンなどと同じカテゴリーの「中厚底」です。

前作からトータルスタックが約6mmも薄くなり最大37.5mm(27.0cm)です。
とは言ってもまだまだ厚底ですし、しかも今回METASPEED TOKYOシリーズに採用されているFF LEAP(エフエフリープ)も取り入れているので、見た目からしたらフワフワのクッション性を期待するのですが、ところがどっこい、硬いんですよ。
約196g(片足27.0cm)でレースシューズばりに軽いんですが、いわゆるMETASPEED TOKYOシリーズのような、履いてすぐわかるフワフワ感はありません。

今作の注目ポイントはこちらなのですが、一番注目すべきは真ん中の「軽量化と安定感の向上」でしょう。
まずはなんと言ってもこのレンジのシューズで200gを切ってくるエグさ(笑)

このエンジニアドメッシュアッパーが、スケスケなのにしっかりしていて安定感があります。


軽量アッパーの場合だとシュータンが心もとないことが多いのですが、今作は薄いのにしっかり型が付いているのでずれません。
これ、個人的にかなりの高ポイントです。

ヒールカップがしっかりめなのもいい。
これでいて200g切っているからほんとすごいですよね。

いわゆるMETASPEED EDGE TOKYOに近いプレート位置とフォームの配置です。
結構な割合でFF LEAPを使っているのに、それでいて余計なフワフワ感もなくグラつきが全然ないってのもほんと不思議です。

下層部に敷いたデイリートレーナー用のFF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)と、二股形状のカーボンプレートがきっと肝なんでしょうね。

履いた後でスミマセン。
METASPEED TOKYOシリーズよりも厚いアウターソールが付いているので、練習用としても頼もしいです。

シューズを使うシーンって様々ですが、個人的にはフルマラソンで使うなら?で見ています。
となると、サブ4を狙うランナーだったらスーパーシューズの反発力なんてむしろマイナスでしかないと思っていまして。
シューズに“走らされて”しまい、30km以降にボロボロになっているランナーさん、大会でもほんと多いですよね。
そこでさっきの「安定性」「中厚底」でしょう。
カーボンプレートの助力は受けつつも、ちゃんと自分の足でスピードをコントロールできるのが、このMAGIC SPEED 5だと思いました。

このポテンシャルを持っていますが、ブランドの配置図はこのポジションなんですよ。
ぜんぜんもっと上イケる!と思うのですが、逆に汎用性の高さを示しているとも言えます。
最後にお値段ですが、税込19,800円です。
さすがに前作の18,700円からは上がりましたが、誰も文句はないでしょう。

このEKIDEN PACKカラーの元気なグリーンも相当良いのですが、もう一つのカラーがこれまたイケてるんですよ。

モノトーンに入る群青色が超ハイセンス。
アッパーから少し覗くブルーと、ミッドソールの色合いも絶妙です。
これはほんとセンスいい。
もはや購入は確定で、どっちのカラーを選ぶかで大いに悩んでください!
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牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
【文章・写真】牧野英明
【画像提供】アシックスジャパン株式会社