12/19(金)ミズノから最新スピードレーシングシューズ「HYPERWARP(ハイパーワープ)」シリーズがリリースされた。発売に先駆け12/14(日)に開催された富士山マラソン2025にプロランナーのくれいじーかろ(甲斐 大貴)さんが「HYPERWARP ELITE(ハイパーワープエリート)」を履いて出走。近年カーボンプレート入りの高反発シューズが多く市場に出回っているが、スピードへのつなげやすさや操作性において、HYPERWARP ELITEには特筆すべき点がある。具体的にどう走りに活かすことができるのか、かろさんに詳しく伺った。
■富士山マラソンを走ってみて

富士山マラソンは過去にも1回走って優勝したことがあります。そのときも寒かったですが、今回は開催月がひと月遅くなったこともあり、以前よりさらに寒く感じました。天気も雨で厳しいレースだったと思います。後半、雨は止みましたが、風が強かったです。日本のレースの場合、走っていてすれ違うと「かろさん」と呼ばれるのですが、富士山マラソンは海外の方が多く、応援も「かろ!かろ!」と言われ、インターナショナルだと感じました。
■HYPERWARP ELITE驚きの第一印象

HYPERWARPシリーズは全て足を入れましたが、僕は ELITEが一番しっくりきました。フィーリングでわかるんですが、足を入れた瞬間「これは来たな」と。走ってみたらジョギングでも自然とペースが上がる。柔らかいだけでなく、しっかりと地面から反発をもらえるのが凄くいい。なおかつ軽いです。
■ハーフやトラックでも発揮されるスピード

富士山マラソンの1ヶ月前に別のシューズを履いてインターバルをしたときは3:20/㎞で2㎞がいっぱいいっぱいでした。けれど、その3日後にELITEで世田谷246ハーフマラソンを走ったら同じ3:20/㎞で15㎞まで行けました。軽さに加えて、反発がありハイスペックなシューズだと思います。その更に3日後、トラックでインターバルを行った際は、ハーフ後ということもあり始め3:20/㎞で入りましたが、3本目でもっと行けるかもと上げたら4本目で3:10/㎞、5本目で3:02/㎞までペースアップできました。短い距離でもきちんとスピードを出せるシューズだと思います。
■富士山マラソンで感じた威力

富士山マラソン前は僕の調整が上手くできていなかったこともあり、レース2日前に2000mをやろうとしたときも3:17/㎞できつくて止めてしまいました。けれど、ELITEを履いて臨んだレース当日は、10㎞過ぎでトイレに入った後、集団に追い付こうとしたら3:14/㎞ペースが余裕を持って走れました。レースの中でも単発のスピードが出せる感触です。
■絶妙な硬さとスピードにつながる反発

ひとくちにカーボンシューズといっても、弾むように反発するのもあれば、転がるようにアシストするのもあります。 僕はどちらかというとストライドでパンパン弾んで行く走りなので、転がるタイプよりは、1歩1歩靴に力を入れて走りたい。そういう意味でソールの硬さは重要になってきます。硬すぎるシューズだと上手く僕の力を伝え切れなくて反発につながりません。反対に柔らか過ぎると沈んでしまい、反発までにロスが生じリアクションが遅れる。その結果、スピードが出にくくなります。ELITEは柔らかいけれど、程よい硬さがあり、しっかり反発もしてくれる。僕の中では「あ、これ」とマッチした感じです。
■コントロールのしやすさと安定感

シューズによって、母指球等、特定の反発する場所があると思います。ELITEの場合、そのスイートスポットが広い。どこでついても推進力につながる感じがします。ペース的にも安定感がありますし、ぐらつきが少なく全面で接地できるので、上手く足を運べる扱いやすいシューズだと思います。シューズによっては、調子が悪いときや疲れているときは進まず、違和感があったりしますが、ELITEはその感覚がなく、どんな状態のときも気持ちよく走れます。万人受けするシューズだと思うので、ここからガンガン皆さんに広まるのではないかと期待しています。
■自己ベスト達成を目指す方へ

年明けのレースまでまだ期間があると思うので、タイムを狙いたい方は、しっかり時間をつくって、それに見合う練習をちゃんとやってください。「タイムを狙いたい」と言ったのに練習ができていなくて、レースで悲しい思いや悔しい気持ちになるのは自分なので。言うからにはやらなきゃ勿体ない。本当にこれは大事です。練習を積んだ上で、靴が力になってくれるでしょう。ELITEは僕の中でかなり癖がないシューズです。誰にでも勧めたいですが、特にいままでカーボンシューズを履いてきた方には、絶対1回は足を通してもらいたいです。安定感があるので、乗るか反るかの勝負にならず、レースでも安心して使えると思います。スピードにも乗りやすいので、シューズに耐えられるだけの脚づくりをした上で自己ベストを狙っていただきたいです。

「HYPERWARP ELITE」は、ミッドソールの上下に異なる素材を採用することで反発性と安定性の両立を可能にしている。重さは約170gと軽く、軽量性・反発性・安定性と3拍子揃ったバランスのいいシューズに仕上がっている。「HYPERWARP」シリーズは、これ以外にもランナーの走力に応じて、約137gの超軽量シューズ「HYPERWARP PURE(ハイパーワープ ピュア)」や、効率的なスピード走行と柔らかな接地感を実現する「HYPERWARP PRO(ハイパーワープ プロ)」の2モデルを揃える。PUREとELITEにはミズノ独自の3D形状のフルレングスカーボンプレート「SMOOTH SPEED PLATE(スムーズスピードプレート)」を搭載することで優れた反発性と安定性を発揮。より速くレースを駆け抜けたいランナーを足元からアシストする。2026年もまだまだレースが続く。年明けに本命レースを入れているという方は、HYPERWARPの助力を得て、自己ベスト達成を目指してみてはどうだろうか。
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【写真】松崎竜也
【取材・文章】若林有美
【取材協力】ミズノ株式会社