HOKA MACH 7(マッハ 7) / ジョグからテンポまでこなす軽量万能トレーナー

■HOKA MACH 7に待望のアップデイト
HOKAの代表的なデイリートレーナー「CLIFTON(クリフトン)シリーズ」の弟分として展開されてきたMACH(マッハ)シリーズ。ジョグからテンポアップ、さらにはレースまで幅広くカバーする万能トレーナーとして人気のMACHが、2年ぶりにモデルチェンジ。それが今回紹介するMACH 7(マッハ 7)です。

 

ちなみに、BONDAI(ボンダイ)、RINCON(リンコン)などビーチの名を冠したモデルが多い中、このシューズのネーミングは、直球ど真ん中の『マッハ(音速)』。そのシンプルで力強い名前こそが、この一足が持つスピード性能とメッセージ性を何よりも象徴していますよね。

 

MACH 7は、「軽量性と安定性を両立したテンポアップ系デイリートレーナー」で、多くのランナーが1足持っておきたいモデル。CLIFTON・BONDAIに次ぐ、HOKAにとってもなくてはならないモデルと言える1足です。

 

では、早速どんなアップデイトがあって、どんなランナーに必要か、解説していきたいと思います。

 

 

■軽量・安定と相対する機能性を持つミッドソールの魅力

ミッドソールには、「スーパークリティカル製法(超臨界発泡)」によるEVAを採用。一見シンプルなクッションに見えますが、これこそがこのシューズの “肝“ と言えます。EVAという素材は軽量感を作りやすい素材で、今作は「柔らかすぎず、適度に弾む」絶妙なバランスにチューニング。「これで十分、いやこれが最高」と思わせてくれるクッションに仕上がっていますね。

 

そして、前作よりも前足部のプラットフォームが広がって安定要素が高まりました。HOKAの典型的な5mm ドロップ(シューズの差)に設定されたソールユニットは、ほぼフラットな感覚で前足部に厚みを感じる接地感と、軽量性と安定性という、本来なら相反する(トレードオフの)機能性を両立している、ほんと絶妙な乗り心地になっています。

 

そして、アウトソールラバーは、戦略的に配置された「ストラテジック・ラバー・プレイスメント」ですが、この軽量感を保つためには、素材の足し算、引き算の特に引き算が必要なはずなのに、このクラスの軽量テンポアップシューズの中では、かなりしっかり耐久性ラバーが配置されているのもうれしいですね。それでいて、重量は、私のサイズ25.0cmで192gと、驚くほどの超軽量モデルに仕上がっています。

 

 

■MACHとRINCONの関係

 


MACH 5(マッハ 5)まではアウトソールそのものがミッドソールを兼ねた「ラバライズドEVA」構造でした。しかし前作からは、ラバーを配置した構造へ進化。これは、かつてのRINCONシリーズが担っていた役割とコンセプトを整理(チェンジ)した形と言えます。
2019年、常識を覆す軽さで衝撃デビューした初代RINCON。実は私、その初代と共にシカゴマラソンを走った思い入れのあるモデルなのですが、現行ラインナップではその役割が以下のように棲み分けられています。
 

部活生、市民ランナーの足作りシューズ=RINCON 4
テンポアップ・市民ランナーのワークアウト・レースデイシューズ=MACH 7
 

と、もともとMACHは接地感が高い軽量モデルでしたが、かつてのRINCONが持っていた「軽快なDNA」を引き継ぎつつ、そこに現代的な安定感と反発性を加えたのが今のMACH 7。「RINCONの軽さ」と「CLIFTONの安心感」が融合したモデルがMACH 7と言えるでしょう。

 

 

■デイリートレーナーのようなしっかりとしたフィット感

 


そして、ミッドソール+アウトソールのソールユニットとセットでその剛性を作り出す、シンプルなクリールジャガードアッパーのエンジニアードメッシュアッパーは、「シームレス(縫い目最小)」でその軽量感とともに足あたりの少ないフィット感を演出しています。


そして、このシューズ、マッハというすごいスピードを連想させるネーミングの割には、踵の剛性がしっかりしているのも特徴です。柔軟性の高いエンジニアードメッシュにすることで、やや不足する剛性面を、ヒールカップ、踵のカップには、まるで、デイリートレーナーのような、かなりしっかりとしたカウンターを入れることで補っています。また、甲周りに内包するガセット構造のタン(一体式タン構造)もそれに一役買っています。

 

 

■筆者実走インプレッション:軽量感と安定感が同居

 


このシューズ、今回も足入れした瞬間、まず軽い。そして、実走するとテンポの刻みやすい、ソールの反応と、そして安定感を感じるシューズ、そんなファーストインプレッションでしたね。まさに軽量感と安定感という、相反する機能性が同居している感じです。

 

ちなみに、その後にCLIFTONを履くと、また絶妙に安定感がある、という履き分けパッケージになっていることも追記しておきたいですね。

 

私の場合は、ロードで行うタイム設定よりも、もっとラフに心拍数を高める目的で行うファルトレク(スピードプレイ)トレーニングでよく使うモデル、トレーニング内容によっては、カーボンプレート搭載シューズは効率を高めてくれますが、接地の感覚やファースターフィーリング(軽快感)を純粋に楽しむトレーニングには、このシューズがベストフィットすると思っています。

 

実走してみて、今作の最大の進化ポイントは、スーパークリティカルEVAによる軽量性に加え、前足部プラットフォームを広げることで、軽量テンポアップシューズとしては非常に高い安定感を実現した点にあって、それはしっかり感じることができましたね。

 


■では、どんなランナーにフィットするのか?

スポーツ経験の有無や、ランニング経験が少ないビギナーランナーであれば、王道のクリフトン、ボンダイをオススメすべきですが、球技などのスポーツ経験がある方がランニングを始めるなら、最初から王道のCLIFTONで守りに入るより、このMACHで「走る楽しさ(爽快感)」を優先して体感してもらうのも、一つの正解だと思っています。

 

逆に、「私は、ゆっくりしか走らないから、BONDAIでいい」 というランニングの習慣がすでにステディーなランナー、そんなランナーの方こそ、MACHを履くことで新しい走りのリズムが見つかるはずです。そういう、はじめてのテンポアップシューズという意味での選択は、MACHというその名前からも想像できるようにいちばん相性がいい使用方法です。

 

結局、全てのランナーに体のメンテナンスは必要です。自動車と一緒、常に街乗りでは自動車の性能を引き出せないばかりか、調子が悪くなることもあります。レースが目標であろうが、健康が目標であろうが、自分なりにテンポアップして、体の機能性をブラッシュアップすることも重要です。たまには高速にも乗りましょう、ということですね。

 

そして、フルマラソン完走ならCLIFTON、BONDAIに分があり最適ですが、サブ4(マラソン4時間未満で完走)を目指すというランナーであれば、そこに軽量感と安定感が同居して、適度な反発がもらえるこのMACH 7ベストチョイスの一つと言えそうですね。

 


■ランナーの可能性を広げてくれる1足

 

 

MACH 7は、ビギナーにとっては『初めてのテンポアップシューズ』として。中級者にとっては『日々のワークアウト用』として。そしてシリアスランナーにとっては『軽量なトレーニング兼レースシューズ』としても重宝する一足です。


クッション性重視のデイリートレーナーと、記録を狙うスーパーシューズ。その中間でトレーニングの質を高めてくれるのがMACH 7のような存在です。まさに、ランニングライフの中心に位置する一足と言えるでしょう。


そして、あえて逆説的な言い方をすれば、ジョグ専用でもなく、レース専用でもない。だからこそ、日常のトレーニングに『少し速く走る楽しさ』を自然に取り入れてくれる、 MACH 7は、そんなランナーの可能性を広げてくれる1足だと思うのですよね。ぜひ、履いたことがない、という方は、店頭で一度足を通して見てくださいね。

 


> MACH 特設ページはこちら

 


<著者プロフィール>
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久(FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)

 

日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持

 

・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)


 

【文章・写真・画像】藤原岳久

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